コミカルとは?

これはミラクルエッセイであり、フィクションである。何処までも、飽くまで、死んでもフィクションである。これはフィクションだ、その前提で読んでもらいたい。
ちなみに、これはコミカル父の家での生活を記録したものである。仕事場での彼は至極真面目誠実(らしい)ので一年中コミカルコミカルしていると誤解はしないでいただきたい。
コミカル父は某S県という日本一大きな湖のある県(イニシャルの意味はないかもしれない)に居を構えている。職業は大学教授、専門は心理学だ。心理学と言うからには、人の心を読むのに長けている、と本人は思っている。……この書き方から、実際はどうなのか推測してみて欲しい。少なくとも超能力者だ、と言って人を騙せるレヴェルでないことは確かだ。
コミカル父は奥さんと娘三人との五人暮らしをしている。娘が三人もいると極楽天国かと思いきや、そんなことは全く無い。娘達は皆何処かしら、何と言うかちょっと人様より曲がった感じに成長し(非行に走ったわけではない。)、コミカル父のいない時には散々、ちょっとこれは記述するに耐えられない話題を口にしているのである。(尚、奥さんが黙認しているという事実も考慮していただきたい。)……あくまで、フィクションである。
しかし、それよりもコミカル父にとっては囲碁。囲碁である。(某週刊少年誌の漫画にはまったから出来たという趣味ではない。)日曜日には囲碁の番組を見ながらごろごろと寝っ転がって煙草を吸いながら私服の……変換ミスだ、至福の時間を過ごす。
何ともまったりした穏かな日々である。それから大抵昼寝をする。コミカル父は実はとても働き者である。大変仕事熱心で奥さんや娘達が何不自由なく(と記述しておこう。多分実際はそうだと思うから。)生活出来ているのは全て彼のおかげなのである。
皆さん、某ドラマを覚えているだろうか。いや、あくまでフィクションだから云々かんぬんでここはちょっと逃げにくいのだが、春先から始まったトヨエツと中山美穂と香取慎吾その他の人々でやってた日曜劇場である。
長女は二階の自分の部屋で勉強と称される読書をしていたのであるが(読んでいたのはミステリだから犯罪学の勉強と解釈しよう。)どたどたという階段を上る音に慌てて本を仕舞い込んだ。
何とも巧みに隠したものである。ちょっと見、勉強していたようにしか見えない。机の上には英語の参考書にノート、更に電子辞書まで起動済みだ。惜しむらくはその辞書のモードが国語辞典になっていたことぐらいだろうか。まだまだ長女も修行が足りない。
この長女、興奮したりすると口調が少々変わってしまう。突然妹に『刺す』などという単語を使われたら慌てるのも当然だろう。
妹はコンパスとペーパーナイフを見比べた。そこで長女はようやく『何でいきなり刺すねん』ということに思い当たり、妹に聞くのであった。
コミカル父、長女の中の通称、コミィ(某ファンタジー系小説のみつあみおさげのマッドサイエンティストではない。)。
もっと他に叫び方は無かったのだろうか。ちなみに換気の為にリビングの小さな窓は開けられており、ご近所さんに丸聞こえである。幸い、今まで苦情が来たことは無い。来たら恥ずかしくって穴の中に入りたい、と思うほどにマニアックな叫びもしばしばである。(犀川最高、とか。)
コミカル父の好きなお菓子はたくさんある。チョコレィト、末広饅頭、水羊羹……、中でも大好物はアップルパイだ。
否、アップルパイというのは正確ではないかもしれない。それは彼が食べ散らかした後を見てみれば一目瞭然だ。
そうなのである。コミカル父が好きなのはアップルパイのアップルの部分。パイは用無しなのであった。哀しい、哀しすぎる。長女は寧ろパイの方が好きなので完全分業制で食べられたらいいのに、と時々考えている。
やがて三女もやってきた。それなりに年頃の娘達がアップルパイ対策を考える、何か凄まじい光景である。ちなみにこの三人、化粧に興味を示したりアイドルグループを追いかけたりしても良い年齢だが、そんな話が出たことは皆無である。そりゃあ、彼氏も出来ない。……フィクションで……あれば良いなと思っている。あまり突っ込まないでいただきたい。
愛し合う姉妹は仲むつまじくてよい。奥さんも時々寂しがるほどである。(何せ奥さんが「誰が好き?」と聞くと、三人娘は全員「妹達二人」「おねえちゃんと妹」「おねえちゃん二人」と答えるのが常なのだ。というか十代半ばの娘達に「誰が好き?」などと聞いて欲しくない。)
もし、この独白が周りの人間に聞こえてきたなら『寧ろアップルだけかい!』と突っ込んでいたことであろう。ともかく、コミカル父はとても楽しみだった。
だが、その日、とてもコミカル父は疲れていた。うーん、まずは風呂に入るかちょっと一眠りした方が良いかもしれない。
コミカル父は奥さんに聞いた。奥さんがうん、というのでコミカルはいそいそとアップルパイを和室のテーブルの上においた。
そうこう言いながら、三人は下の和室へと向かい、テーブルにちょこんと置かれたアップルパイの箱を発見したのであった。
三人はアップルパイの前で勝利の踊りを……踊ってはいないが、とりあえずそれくらい喜んだ。だが、である。発見しただけでは食べられない。食べている現場を押さえなければしらを通されるに決まっている。食べ物の恨み骨髄まで。決してこのチャンス、逃すわけにはいかない。
そうして三人はお喋りをしながらコミカル父が風呂から上がるのを待った。ガチャリ、風呂場のドアの開く音。バタン、洗面所のドアの開く音。
顔を見合わせる。奥さんが向こうへフォークと皿を持っていく前に尋問しなければ、アップルパイは魔の手に根こそぎ略奪されてしまう。
コミカル父は諦めて娘達三人に言った。(あくまで、要求しない奥さんには言わないのがポイントである。)
ちなみに、この日三人娘達に与えられたアップルパイは各々一センチ幅であったことを付け加えておこう。(全部あわせても全体の八分の一くらいだ。) それでもコミカル父はブツブツ言っていたという。
いきなり主人公のライバルのお母さんが旧時代の髪型で出てきた時は心底驚いた。絶対死んでると思ってたもん。そんな感じの(どんな感じよ。)やたら色気を感じさせる囲碁漫画。アニメになるらしいが線の太さが気になる所。 →戻る
全くフィクションで逃げにくい表記。次女は主題歌の為だけに毎回構えていたという。作者は最終回だけ見て、トヨエツの余りの変貌ぶりに笑ってしまった。しかし自分があんな風にトヨエツに頭を下げられたら迷わず付いてってしまうことだろう。 →戻る
要するにラブメールが来るとドキドキするのだろう、ってな感じの松浦亜弥(だっけ?)の曲。というか、そんな体験一回もないけどね! 見てるこっちが赤面してしまう感じのCMだった。(過去形。)最近見かけない。某ニール先生のように消えてしまうのか……。(シャレにならん。) →戻る
マリリン・モンローの得意技を清楚、かつちょっとマニアックにアレンジした感じ。チャイナ服やセーラー服はポイントが高いらしい。(あくまで推定形。) →戻る
ご存知、ハリーポッターの略称。尚、前述の眼鏡ッ子とは映画版のハリーのことをさす。決して『何処の親父やねん!』と誰もがつっこんだであろう原書版イラストのハリーのことはではない。あれは平積みするのはちょっとどうかと思うが……。 →戻る
どうやらマッドではないらしい。作者的には、プレ編で女装したのかどうかの方が気になる。あとは、とある執事の着グルミだろうか……。 →戻る
作者が北条時輔役の渡部篤郎を目当てに見出した大河ドラマ。毎回時輔の進退に一喜一憂し、その荒みっぷりに惚れ惚れとしている。『最後は時宗のアップで終わる法則』は作者愛しの時輔により破られたが、『時宗と桐子が会うとやたらトレンディーになる法則』(何せ見つめ合う時間が三十秒以上続く。)は破られていない。 →戻る
チラリズムと同レベルの褒め言葉しか使わなかったことが口惜しい。悔やんでも悔やみきれない。それほど作者の愛する某ミステリィの助教授。月代わり、下手をすると週代わりで好きなキャラのトップ3のいれかわっていた作者が、ここ数年ナンバー1で愛しているお方。修学旅行先の長野で犀川の文字を見つけた時、作者はここに永住しようと思ったとか。 →戻る
姉上、と呼ばれた長女がとっさに思い浮かべた戦国時代の男の名。今となっては何故戦国時代っぽくないと駄目だったのか、そもそも戦国時代なのか、と思考の怪現象に驚くばかりの表記。 →戻る
捨て三郎という呼び名を気に入らなかった三女が抗議したことを示す表記。ピーチ姫はあまり好かれてはいない。問題は何故王冠を四六時中被っているかである。羨ましいじゃないか! →戻る
作者の家庭内の通称が『自分』になってしまっている火曜サスペンス。(主人公の一人称が自分、なのである。)コナンの鑑識の人達は是非とも彼等を見習って欲しい。少なくとも現場は立ち入り禁止になるし、証拠は何一つ見落としたりしない。主人公のあまりの裏切りっぷり(ニコニコ笑ってお菓子を持っていき、そこから指紋を採取する、とか。)や熱血っぷり(おかげで犯人はよく逃げる。)が評判。化学検査をするおぢさんは何処からどう見ても怪しい犯人面で、一見の価値はある。 →戻る
作者がまだ中学生だった頃、受験の為に通っていた塾を辞めたいと言い出すとコミカルはひどく喜んだ。月謝が高かったからではなく、単に送り迎えのせいで、どっちの料理が勝ったのか、誰が食べれたのかといった結果が分からないのが嫌だったらしい。 →戻る
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[ 195] コミカル父と愉快な(寧ろせこい)生活
[引用サイト]  http://www.alz.jp/alz00/comical_father.html



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