書き込みとは?

現在、最も普及している(書き込み可能な)リムーバブル・ストレージといえば、CD-R/RWドライブであることに異論を唱える人はいないだろう。実売が1万円台のドライブも珍しくないし、メディアのバイト単価の安さという点でも、ほかのデバイスを大きく引き離している。CD-Rには書き換えができない(消去もできない)という欠点があるものの、メディアの安さがそれを補っている格好だ(CD-RWでは書き換えや消去が行えるが、メディアはCD-Rに比べて若干高い)。
ところが、これほど普及しているCD-R/RWドライブを、Windows系OSは標準的にサポートしてこなかった。もちろん、CD-R/RWドライブを利用できなかったわけではない。ただ、実際にCD-R/RWメディアへの書き込みを行うには、Windowsに付属する標準ツールでは不可能で、サードパーティ製のCD-R/RWライティング・ソフトウェアが必要だったのである。果たしてこの状態をもってして、CD-R/RWがWindowsでサポートされていたといってよいのか悩むところだ。
しかし、Windows XPにはついにCD-R/RWライティング機能が標準で搭載されることとなった。その機能は単純なデータCDと音楽CDの作成に限定されるが、これでCD-R/RWは名実ともにWindowsで標準的にサポートされるデバイスとなったわけだ。CD-R/RWドライブは、機種ごとにコマンド・セットなどが異なる部分があり、これを制御するソフトウェア側がこれに対応する必要がある。現時点でWindows XPがサポートするCD-R/RWドライブのリストは公開されていないが、手元にあるドライブで試したところ、かなり古いドライブでも大丈夫だという感触を得ている。リコー製のMP6200S(SCSI対応の2倍速CD-R/RWドライブ)、日本電気製のPC-MCDR220AD(PD-1 ODX658:PD互換の2倍速ATAPI CD-Rドライブ)といった1998年前後に販売された古いドライブでデータCD/音楽CDの作成を実際に試してみたが、問題なく動作した。このあたりは、Roxio(Adaptecからスピンオフして設立された、Easy CD Creatorの開発・販売元)が、Windows XP向けに提供したCD-R/RWライティング・エンジンに負うところが大きいのかもしれない(ロキシオジャパンのホームページ)。
さて、Windows XPでデータCDを作成するのは極めて簡単である。[マイ コンピュータ]にあるCD-R/RWドライブのアイコンに、書き込みたいファイルをドラッグ・アンド・ドロップするだけだ。CD-R/RWメディア上にすでにファイルがある場合は[現在CDにあるファイル]の下にファイル名が表示され、これから書き込もうとするファイルは[CDに追加するファイル]の下に表示される。これは書き込むファイルを、いったん「ステージング領域」と呼ばれるハードディスク内のテンポラリ領域(通常はC:\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\Application Data\Microsoft\CD Burning)に置き、メニューから[タスク]−[CDに書き込む]を選ぶことで、CDイメージをハードディスク上に作成し、CD-R/RWメディアへの書き込みを開始するためだ。逆にキャンセルするには、[タスク]−[ステージング領域を消去する]を選べば、テンポラリ領域のファイルは消去される。
CD-R/RWにファイルを書き込むには、このウィンドウにファイルをドラッグ・アンド・ドロップして追加し、[タスク]−[CDに書き込む]を選択すると、CD-Rへの書き込みが開始される。
[タスク]−[ステージング領域を消去する]を選択すると、CD-R/RWに書き込まれていないテンポラリ領域のファイルは削除される。
Windows XPがサポートしているCD-R/RWの書き込み機能は、ただこれだけのことで、サードパーティ製の高機能なライティング・ソフトウェアと異なり、JolietやISO 9660といったファイル・システムを指定したり、ディスク・アットワンスやトラック・アットワンスなどの書き込み方法を指定したりする必要はない。というよりも、初期値から変更できないといった方が正しい。作成されるCDのフォーマットについては、マイクロソフトのドキュメントなどに情報がなく不明だが、実際に試した結果、日本語ファイル名やロング・ファイル名も問題なく書き込めた。なお、作成されたCD-R/RWは、クローズ処理されていない、データを追記可能な状態となる。クローズ処理は指定できないので注意したい。また、上述した手順でも分かるとおり、オンザフライ書き込みもサポートされていない。[CDドライブのプロパティ]画面で指定可能なオプションは、CDイメージを作成するドライブと、書き込み速度だけだ。
CD-R/RWのライティング機能で設定できる項目は、CDイメージを作成するドライブと書き込みスピードだけだ。画面を見ても分かるように、CD-R/RWのライティング・エンジンは、Roxio社から提供されたものである。
音楽CDの作成には、標準添付されるWindows Media Player 8.0を用いる。こちらの手順も比較的簡単だ。CDに記録したい曲の再生リストを作成し、それをCD-R/RWにコピーするだけ。曲データは、Media Player 8で再生できるものなら、WAVファイルでもWMAファイルでも、MP3ファイルのいずれでもよい。データCDと同様、いったんイメージを作成したうえで、メディアへの書き込みが行われる。現在のWindows XPベータ2に添付されているWindows Media Player 8.0は、外観(スキン)とユーザー・インターフェイスが最終仕様ではないため、CD-R/RWへの書き込みを[ポータブル デバイス]メニューから行うようになっているが、製品版ではもっと分かりやすいものになるハズだ。作成されるCDは、データCDと違い、クローズ処理されており、曲データの追加を行うことはできない。これは、音楽CDとの互換性を考えれば、納得できる仕様だ。
音楽CDの書き込みは、Windows Media Player 8.0の[ポータブル デバイス]メニューから行う。音楽CDを直接CD-R/RWへコピーすることはできず、いったんPC上でCD-R/RWに書き込むイメージが作成される。
以上、見てきたとおり、Windows XPのCD-R/RWライティング機能は、非常にシンプルかつベーシックなもので、機能的には市販のサードパーティ製ライティング・ソフトウェアの足元にも及ばない。多分、あえて競合しないような仕様にしているのだろう。CD-RWドライブ/メディアを用いても、CD-Rとの違いは、単にメディア単位での消去が可能になるだけだ。システム起動可能なCDを作成することもできなければ、パケットライトのサポートもない。また、CD-ROMや音楽CDを直接コピーすることもできない仕様になっている。
Windows XPはパケットライトをサポートしていないため、書き込みはCD-Rと同様、いったんCDイメージを作成してから書き込みが行われる。違いは、メディア単位でのファイル消去が可能になるだけだ。そのため、すでにファイルが書き込まれたメディアを開くと、[CD-RWのファイルを消去する]の項目が現れる。さらに、ここにファイルをドラック・アンド・ドロップすると、[タスク]が[CDに書き込む]と[ステージング領域を消去する]に変わる。
こうした最低限とでもいうべきWindows XPの機能を物足りなく思うユーザーも少なくないだろう。すでにCD-R/RWドライブを所有するユーザーがライティング・ソフトウェアを持っていないとは思えないし、新規購入の場合もほとんどの場合はCD-R/RWドライブにライティング・ソフトウェアがバンドルされているはずだ。これは、CD-R/RWドライブにバンドルされるサードパーティ製ライティング・ソフトウェアの価格が、決して高価ではないこともその要因として挙げられる。特にコンシューマの場合、Windows XPのCD-R/RWライティング機能を利用する機会は多くないかもしれない。Windows XPの中でシームレスにCD-R/RWへの書き込みが行える、というメリットはあるが、やはりライティング・ソフトウェアは必須だろう。
しかし、この機能的には取るに足らないWindows XPのCD-R/RWライティング機能も、決して無意味ではないと思う。OSが標準機能としてCD-R/RWライティング機能をサポートすることで、標準的なAPIが確立する。これにより、そのほかのソフトウェアがCD-R/RWへの書き込みをサポートしやすくなる。
もちろん理想的なのは、CD-R/RWメディアの特性を意識することなく、例えばフロッピーディスクなどと同じ感覚で扱えることだ。これを実現するため、現在Microsoft、Philips Electronics、Compaq Computer、ソニーの4社が先導する形で、Mt. Rainier(マウント・レイニア)仕様と呼ばれるCD-RWドライブ規格の標準化が進められている(Mt. Rainierのホームページ)。「CD-MRW」とも呼ばれるMt. Rainier仕様のドライブでは、
といった改良が行われる。書き込みは、UDFに準拠したパケットライトを想定しているが、未フォーマットのメディアに対しても書き込み可能なフォーマットをサポートしているため、現行のCD-RWのように、事前にメディアをフォーマットする必要がない。つまり、お店から買ってきたばかりのメディアをドライブに入れて、すぐにファイルをドラッグ・アンド・ドロップですぐに書き込みが行えるわけだ。Windows XPのやや中途半端(機能的に不十分)なCD-R/RWサポートは、将来のOSでCD-MRWをサポートするまでの「つなぎ」という意味合いもあるのだろう。
*1 ディスク上の欠陥などでデータが正しく書き込めない記録領域のこと。デフェクトが生じた際、あらかじめ用意されている代替領域をその代わりとして使えるように処理することをデフェクト管理と呼ぶ。
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[ 18] Windows XPの正体 : 次世代に向けたCD-R/RWの書き込み機能のサポート
[引用サイト]  http://www.atmarkit.co.jp/fpc/xp_feature/cdr_writing/cdr_writing.html

来店したお客様が展示している本に勝手にペンで書き込めるわけだ。普段は禁じられているいたずら書きをここでは存分に楽しむことができる。
学生時代、歴史の教科書のザビエルにいたずら書きしたことがあるすべての人々へ、夢のひとときへご招待します。
さっそく会場になっている恵比寿のギャラリー「Point」へ。残念ながらこの記事が掲載されている今日にはこのイベントは終わってしまいましたが、6月23日から29日まで、毎日ここで本への書き込み(というかほぼいたずら書き)が行われていました。
会場には20冊ほど本が並んでいてペンで思う存分書き込む事ができる。中には三島由紀夫の偉大な名著から約50年前の映画雑誌まで「ほんまにここに書き込んでええの?」な贅沢な品揃えでした。何はともあれこの企画を考案した「古本屋ウェブマガジン」のbook pick orchestraの代表、内沼晋太郎さんにお話を聞く事にしました。
内沼:ひとそれぞれの反応があって面白いですね。カップルで来たお客さんの彼氏のほうが夢中になってしまって、2,3時間ぐらい書き込んでいて彼女のほうが途中で帰ってしまったり。さまざまな反応が得られるのでこちらも面白いです
内沼:普段はネットで古本を売っているんですが、古本って書き込みとかがあると価値は下がってしまうわけです。でも以前の読者が読みながら考えた事とかを書いてあったりしてそういうのを読んだりするのって実は面白いなと。
商品価値は下がっちゃうけど、そういうのの中に面白いのがあったりして。中には書き込みがあることによって価値があがってるんじゃないかと感じるものもあります。そういう考え方もあるんだよっていうことを伝えるために企画しました。
なるほど。言われてみると、図書館で借りた本の中に勝手に書いてある書き込み。公共の本に書き込み行為自体はいけない事だけど、それを読んで楽しんでいた事があったと思う。
今回のイベントについて細かくうかがうつもりが、イベントに参加されたお客さん書き込みが面白くて、品評会になってしまいました。
梅田:この絵だけ見てると、学校のロッカーとか掃除用具箱とか、好きだった女の子の事とか思い出しそうです。
梅田:そういえば小学校の頃、好きだった女の子の教科書に(写真左)のようないたずら書きがあって、一瞬で恋が冷めました。よりによって、おはぐろですよ。
梅田:難しいところですね。ただおはぐろを書いていただけなのに、「女の子は何考えているかわからない」って悩みました。子供心に。
梅田:書き手と読み手の二元構造からの脱皮ですね。前の読者が書き手になる。双方向性だ。インターネットだ。
梅田:『マンガは教育問題にならないこともない』こういった気難しい文章こそ書き込みたくなっちゃうんですね。
内沼:気持ちは分かります。そういえば、三島由紀夫の本も展示していますが、やっぱりいろいろ書き込まれていますよ。
内沼:そうですね。もちろん、中の文章にもいろいろ書き込まれています。(写真左下)それぞれが文章の中で気になったところにマーカーをいれてますね。
梅田:なるほど。僕はいわゆるこういった近代的な文学作品が苦手なのですが、こういった書き込みがあったら楽しめるかもしれない。「あ、読者の誰かはここの表現が気になったんだ」とか思ったり。
内沼:重要なのはそこなんですよ。本って書き込むのがタブーっていうのがあるじゃないですか。それってどこか本の内容はありがたがるもの、という観念があるからだと思うんです。もっともっと楽しむものであってもいいのでは、と。
梅田:三島由紀夫が男女の濡れ場を書くシーンですが、第三者の読者によって『さすがに大げさでは』と突っ込まれてますね。
梅田:こうやって書き込まれることによってなんだか自分が気づかなかった三島の新たな魅力に気づきます。三島って大げさだったんだー、とか。
梅田:なんだかこのイラストとともに読むと、ちょっとグッとくるものがありますね。どういう意味だかはよくわかんないけど。
内沼:図書館で借りてきた本の裏表紙とかにたまにこういったことが載ってる本があって。誰がどんな思いをこめて書いたのか想像して楽しんでました。
お忙しい中インタビューにつきあっていただいた内沼さんがお帰りになった後も、僕はページをめくって一人クスクス笑っていました。会場の雰囲気のおかげかお客さんもすっかりアットホームな雰囲気で楽しんでおりました。
今回の企画の発案者であるbook pick orchestraさんとpointさんはこれからも今回のような実験的で楽しいイベントを企画中だそうです。

[ 19] @nifty:デイリーポータルZ:古本に自由に書き込みができる本屋
[引用サイト]  http://portal.nifty.com/koneta05/07/01/01/



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