用法とは?

10年位前から血圧が高く、降圧剤を飲んでいるが、血圧が下がっているときは飲まなくてもよいか。
安定した血圧を保つためには、降圧剤が一定以上の血中濃度を維持することが必要です。薬をやめると、急に血圧が上がって、重大な事態になる場合もあるので、自らの判断で服用を中止しないようにして下さい。
13歳の子供にかぜ薬を飲ませたいのですが、体が大きいので、大人の服用量でよいのですか。
体が大きくても内臓器官の発達を考え、年相応の使用量を服用するようにしてください。効き目があまりないようならば、体重に応じて増やすとよいでしょう。
1日2回服用の鼻炎用薬を1回でも効くので、1回しか飲まなくてもよいか。
PTP包装は、プラスチックシートにアルミを貼り付けた1枚のシートの中に、錠剤やカプセルを閉じ込めているものです。誤ってシートのまま飲み込むと、シートの角が鋭くなっているので食道の粘膜を傷つけるなど思わぬ危険があります。必ず薬をPTP包装から取り出したのを確認してから、服用しましょう。
かぜを早く治したい。小児用シロップを1本1度飲むに飲むと効くと言われるが、飲んでよいか。
薬には適用量というものがあり、多く飲めば効くといものではない、危険だから止めてください。
1日2回服用のものは、2回分で1日に必要な薬用量に設計されています。3回飲むと過剰投与になるので止めて下さい。
よく眠れないので、トリアゾラム製剤の睡眠剤を4錠飲んでもよいか。友達は5錠飲んでも平気でいるのだが。(74歳女性)
不眠の場合1回1〜2錠までですが、高齢者は半錠〜1錠となっています。きちんと用量を守って服用しましょう。
多めの水で飲むか、あらかじめ口に少量の水を含んでから一緒に飲むとよいでしょう。カプセル剤が食道に付着すると、そこで溶けてしまい、薬がその部分を刺激して、炎症を起こすことがあります。また、どうしても飲みにくいようでしたら、医師に言って薬を変えてもらうほうがよいでしょう。
ビタミン剤を購入した時、通常量の2〜3倍飲むように勧められたが、大丈夫か。
たくさん飲めばよいというものではありません。定められた飲み方を守って下さい。
一般用のH2ブロッカーは医療用の半分の量と聞いたので、自分は倍量飲みたい。
使用量はきちんと守ってください。それで効かないと思うのならば、その時は、病院に行って治療するべき段階です。
ものもらいができたので、目薬を買って私が使いましたが、残りを娘が疲れ目だというので、使わせてもいいでしょうか。
目薬は症状によって違う成分でできているので、症状によって適した薬を使って下さい。また、目薬を共用にすると、感染症がうつってしまうことがありますので、目薬は家族の中でも共用せずに、各人で使い分けるようにしてください。
家族の誰かが細菌感染していると、家族間で感染することが考えられます。目薬はなるべく専用で使用した方がよいでしょう。また、使用の際は、まつ毛などにつかないように注意して下さい。
解熱坐剤を入れてしばらくしたら、下痢をしてしまった。坐薬が出てしまったような気がする。再度入れてもいいか。
解熱成分がどのくらい吸収されたか分からないので、すぐ次のを入れないで、次の投与時まで待ってください。坐薬の吸収部位である直腸は、吸収効率がいいところなので、必要な量は吸収されていることが多いです。次回入れるときは、排便を済ましてから入れて下さい。坐薬は一般に入れてから10〜30分で効果が現れます。それ以後出てきたのは、おそらく坐薬の基剤だと思いますので、いわば抜け殻のようなものですから、効果については心配要りません。
(薬を確認し)順番は関係ない薬と思われますので、5分程度間をあけながら使って下さい。
多く飲めばよいというものではありません。定時にトイレに行く習慣や食生活に注意して下さい。
薬は一定の量を飲んで、始めて効果があります。症状の重い軽いで、飲む量を変えないで下さい。
子供に肝油を飲むように与えておくと、美味なので1回に沢山飲んでしまうが、よいか。
油性のビタミンは、体に蓄積されるので過剰に摂取するのはよくありません。また、油性のビタミンに限らず、子供に薬を与える場合は、正しい用法・用量が守られるように、保護者が監督して下さい。
子供に薬を飲ませるのに、大人用のカプセルを割って半分にして飲ませてよいか。
錠剤やカプセル剤は、割ったり開けたりせずにそのまま服用してください。子供には子供用の用法のある薬を飲ませてください。
薬の飲み方で毎食後というのは、1日3回を考えています。食事を抜いてしまっても、牛乳などを飲むなどしてから、薬を服用して下さい。
小児科医から3歳の子供に貼付するタイプの喘息薬が処方されたのですが、腕に貼るとすぐにはがしてしまう。すぐに貼付すれば貼りなおして良いか。
一度はがすと皮膚の角質が粘着面について粘着力が弱くなりはがれやすくなるので、上から別のテープでおさえてください。貼付する部位は、腕だけではなく背中、胸などでも大丈夫ですからお子さんの手の届かない場所のほうが良いでしょう。
水なしで服用すると、薬が食道に付着し、その部分が炎症や潰瘍を起こすことがあります。コップ1杯程度の水かぬるま湯で服用して下さい。
朝食と昼食の間などのように、食事と食事の間に服用してください。たとえば、胃潰瘍の薬で、荒れた胃の粘膜を治すような場合や、食物の成分と結びついて、吸収されにくくなる薬などが該当します。
大きな錠剤やカプセルを服用するときに、飲みにくいのでつぶしたり、カプセルを開けて中身だけ飲んだりしてもよいか。
薬によっては正しい効果が期待できなくなります。飲みにくければ、同じ効果のある他の剤形の薬を選ぶようにして下さい。
薬の1回量は、その量が体に害がなく最も効果がある様に出来ているので、2回量を服用した場合は、良い効果が出ず害だけになることがあるので用法用量を守ってください。
不眠症のために薬を飲んでいるが効かない。量を増やしてもよいか。また、寝酒をするとよく眠れるが、どう思うか。
睡眠薬は、決められた量以上飲むのは危険です。また、お酒と一緒に飲むと作用が増強され、もっと危険です。止めて下さい。
目薬は特に指示がないかぎり、点眼する順番はありません。ただ、2種類以上の目薬を同時に使用する場合、せめて5〜6分の間を開けたほうがよいでしょう。前にさした薬が吸収される前に、次の薬が入ってきて溢れてしまい、十分な効果を期待できないからです。できれば、あまり瞬きをせず、しばらく目をつぶっているのがよいでしょう。
薬のカプセル・錠剤は中身を取り出したり、すり潰して粉にして服用すれば、早く効くのでしょうか。
カプセルや錠剤は飲みにくいからとか、粉にした方が効きそうだからという理由で潰して粉にしたり、かみ砕いて服用してはいけません。例えば、腸で溶ける目的で加工されたものは、粉にすると胃に入った段階で分解されてしまうため、効果が下がったり、胃粘膜を荒らし胃腸障害を起こしやすくしてしまいます。
また、長時間持続するはずなのに持続効果がなくなったり、急に血中濃度が上昇して副作用が起きたりするので気をつけて下さい。また、飲みにくい場合は相談しましょう。薬の剤型もいろいろなものがあるので自分にあった剤型を選ぶことができると思います。
腸で溶けるようにしてある腸溶錠は、牛乳で飲まないで下さい。逆に、鎮痛薬は、胃を保護するために、牛乳で飲んでもかまいません。
食道や胃壁への刺激を避けるためにも、たっぷりめのぬるま湯か水で服用してください。

[ 128] 医薬品の用法・用量について
[引用サイト]  http://www.toyaku.or.jp/mondou/cat10/cat10_qalist.html

いわゆる健康食品について、医薬品と誤解されるような摂取時期や量、方法などを決めることはできません。
医薬品は、病気の治療や予防という目的を達成し安全に使用するために、服用時期や服用量がはっきり決められています。一方、いわゆる健康食品はあくまで食品です。摂取時期や量、方法などを細かく決めている食品は、消費者に医薬品的な効能効果を期待させるため「医薬品」と判断します。
しかし、食品であってもたくさん食べ過ぎたり長く続けて食べることにより、かえって健康に悪い影響を及ぼすものもあるため、積極的に食べ方の目安や注意を示すことが必要な場合もあります。また、栄養機能食品に関しては、摂取の時期、間隔、量などの方法を示すことについて、「食前」、「食後」など特に医薬品的な誤認を与える表現でない限り医薬品的用法容量には該当しないと考えています。
なお、薬事法上問題のない表現であっても、食品への説明として適切かどうかなど、食品衛生法、健康増進法、景品表示法の視点からも確認してください。
服用時期・服用間隔・服用量等を定める表現は医薬品的な用法用量に該当します。ただし、製品が食品であることを明示した上で、原材料となった食品との量的な相関性を示すなどして食品としての目安量を示すことは医薬品的とはみなしません。
1ヶ月に1瓶を目安として、適宜お召し上がりください。(製品に「食品」であることを明示して)
レモンにはビタミンCが○○○mg含まれています。この製品一粒にはビタミンCが○○mg含まれておりますので、1日○粒ぐらいお召し上がりいただきますと1日分のビタミンを補給することができます。
本製品を1日3粒服用後、体調が良くなりましたら徐々に減らし、1日1粒を続けてお飲みください
この製品は繊維を多く含んでいますので、食べ過ぎるとおなかが緩くなることがあります。1日多くても10個ぐらいまでにしてください。
医薬品は、適応疾病に対し治療又は予防効果を発揮し、かつ、安全性を確保するために、服用時期、服用間隔、服用量等の詳細な用法用量を定めることが必要不可欠である。したがって、ある物の使用方法として服用時期、服用間隔、服用量等の記載がある場合には、原則として医薬品的な用法用量とみなすものとし、次のような事例は、これに該当するものとする。ただし、調理の目的のために、使用方法、使用量等を定めているものについてはこの限りでない。
一方、食品であっても、過剰摂取や連用による健康被害が起きる危険性、その他合理的な理由があるものについては、むしろ積極的に摂取の時期、間隔、量等の摂取の際の目安を表示すべき場合がある。
これらの実態等を考慮し、栄養機能食品にあっては、時期、間隔、量等摂取の方法を記載することについて、医薬品的用法用量には該当しないこととして差し支えない。
ただし、この場合においても、「食前」「食後」「食間」など、通常の食品の摂取時期等とは考えられない表現を用いるなど医薬品と誤認させることを目的としていると考えられる場合においては、引き続き医薬品的用法用量の表示とみなすものとする。

[ 129] 医薬品的な用法用量について
[引用サイト]  http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/yakuji/kansi/kensyoku/46-youh.html

本稿は、これまでの議論を前提したうえで、より具体的に「萌え」概念の内実について考察することを試みる。
既存の「萌え」の定義の試みは、ほぼすべてがこの事情を把握し損ねている。それゆえに、どこか的外れなものになってしまっているのだ。
オタクは、物語内のキャラについて、所与の物語には描かれざるありようを妄想する。このとき、ラヴやエロの情念が動因の妄想を強く誘うキャラについて、「萌える」と述べるわけだ。
私見では、妄想の契機なくして「萌え」はない。「萌える」とは、妄想喚起性にそくしたキャラについての肯定的評価の一種である。
ちなみに、一人のキャラでなく、複数のキャラのカップリングについて「萌え」と言う場合もあるが、応用として処理できるだろう。本稿では単数形だけで論じていく。
妄想するためには、キャラ立て読解、という特殊な物語の読み方が必要である。これは、物語から、そのキャラがどんなキャラか、という本質を読み取る、ということだ。
このとき、キャラの魅力を強く表現しているエピソードを、「萌える」という語で評価することがある。用法(ロ)はこれである。
「レースのハンカチを欲しがる」エピソードは、エマというキャラの魅力をよい仕方で表現している。このエピソードのおかげで、エマというキャラは立つ。そして、エマというキャラが立っているからこそ、我々は用法(イ)の意味で「エマに萌える」ことができるわけだ。
ここで基本原則を再確認しておこう。ここでの「萌え」は、特定のエピソードについて語られるものであるが、やはりつねに「そのエピソードを超えて妄想しうる」という観点が背後になければならない。
用法(イ)の「キャラ萌え」を支えるようなエピソードを、同じ言葉の異なる用法(ロ)で「萌え」と表現する、というわけだ。
これは、二次創作の評価についても当てはまる論理である。よい二次創作とは、用法(ロ)の意味で「萌える」ものでなければならない。すなわち、キャラの本質を表現できていなければならない。キャラの本質を把握していない二次創作は、エロかろうがどうだろうが、評価されることはないのである。
この用法について重要なのは、これをたんに用法(イ)の全称量化と考えてはならない、ということだ。つまり、用例(ハ)を「私はすべてのメイドであるキャラに萌える」と翻訳してはならない。
ここで重要なのは、用法(ロ)である。キャラに萌えるためには、萌えるエピソードを読み取る作業が先行しなければならないのであった。これはすなわち、物語から適切に萌えるエピソードを切り出すことができなければならない、ということである。
そして、属性とは、この「エピソードの切り出し方」の手がかりを与えてくれるものなのである。「妄想のための便利な道具」と言ってもよい。
「メイド萌え」とは、「物語からメイドならではの萌えエピソードを切り出すことに優れている」ことを意味するのである。
先の用例(ロ)が萌えエピソードであることを認知するためには、「メイドとは何か」がある程度わかっていなければならない。
「レースのハンカチを欲しがる」エピソードは、たとえば「メイドの社会的経済的な地位と職業倫理」についてある程度の理解がなければ、その萌えのインパクトを正しく受け止めることができないものである。それができて初めて「メイド萌え」「メイド属性」を名乗ることができるのである。
たんにその属性に分類できるキャラなら何にでも「萌え」と言ってしまうような輩には、その属性「萌え」を名乗ることは許されない。
用法(ロ)の「エピソード萌え」における「物語のキャラ立て読解」のための「属性ごとに具体的な方法論」、これを体得した人間を「ある属性「萌え」」と表現するというわけだ。これが用法(ハ)である。
つまり、「あるオタクが何々属性である」という表現は、そのオタクの「濃さ」や「深さ」がどこに向いているのかを示している、と解すべきなのである。
ところで、何度か強調したが、私の理解では、キャラ萌えこそが萌えの核心であり、属性はあくまでキャラ萌えのための道具にすぎない。以上の議論は、別に濃くも深くもない属性のキャラについて萌えることを否定するものではない。当たり前の話であるが。
また、余談になるが、『エマ』という作品は、これまでの「メイド萌え」の多くが実は「エプロンドレス萌え」でしかなかったこと、つまり、自称「メイド萌え」の多くが「メイドとは何か」をまったく理解せずにメイドっぽい服装のエロさだけに萌え萌え言っていたこと、これを図らずも喝破した点に歴史的重要性をもつことを付記しておく。
私の定式化によれば、「萌え」はつねに「物語内のキャラについて妄想する」という場面にそくして語られるものである。
一点目。ある作品について、「萌え」と言う場合がある。「『エマ』という作品は萌える」というようなものだ。
私はこれは、「『エマ』という作品には萌えキャラがいる」という用法(イ)の省略表現である、と考える。擬人化でもしないかぎり、作品そのものには萌えたり萌えなかったりはしないだろう。
二点目。一枚絵のイラストについて、「萌え」と言う場合がある。また、一個のフィギュアについて、「萌え」と言う場合がある。これらはどう考えるべきか。
一枚絵のイラストないしは一個のフィギュアを、「あるキャラについての一エピソードを切り取ったもの」として解釈し、そのキャラについて妄想を行って初めて、ここに「萌え」と言う余地が生まれる。
たんにそのイラストそのもの、フィギュアそのものを批評したり愛玩したりしているだけでは、「萌え」はけっして生まれない。「萌える」という語は、イラストのイラストとしての出来のよさ、フィギュアのフィギュアとしての出来のよさを語るものではないのである。あくまでそこに「物語」を読み込み、さらにそこから「萌えキャラ」を読み取る作業が不可欠なのである。
「このイラストは萌える」「このフィギュアは萌える」といった表現は、「この作品は萌えキャラの萌えエピソードを表現している」という、用法(イ)および用法(ロ)の省略表現である、と分析すべきであろう。
趣味の言語というものは、趣味の実践のなかで学んでいかなくては、その意味を理解することは不可能である。明示的な定義を与えることは原理的に不可能といってもよい。
しかし、昨今、的外れな「萌えの定義」があまりにも多く飛び交っている。さらには、レベルの低いオタクが「萌え」概念を濫用することで、言葉の意味に無用な混乱を引き起こしてもいる。ここで可能なかぎりの整理を試みたのは、この現状を憂慮してのことである。
なかなか困難な作業であり、不備も多いかと思うが、本稿がよりよい「萌え」論のための一つの叩き台となれば幸いである。

[ 130] 「萌え」の三つの用法
[引用サイト]  http://www.ne.jp/asahi/otaphysica/on/column52.htm



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