新人とは?
|
筆者は新人の配属に合わせて、ノート術をはじめ毎年いくつかの行事を考えていた。その中でも、学生気分を断ち切るイベントが重要だった。 新人の配属に合わせて、毎年いくつかの行事を考えていた。すでに説明したノート術(3月30日の記事参照)は、とても大切なカリキュラムであったが、それ以外にもいくつかのお決まりのことをやっていた。 たとえば、着任の日の挨拶。部長である私の机の前に2人の新人たちが並ぶ。「本日、着任しました鈴木です」「山田です」。 筆者は新品のノートを渡す前に「ご苦労さま。ところで、君たちはタバコは?」と単刀直入に尋ねた。1人は「吸いません」。もう1人は数秒の沈黙の後で「……吸います」。毎年着任してくる新人の割合から言えば、タバコの喫煙率は50%程度だっただろうか。 「ああ、そう。じゃ、今日から禁煙にしてくれないかなあ」「……」。いきなり禁煙を切り出されては、いかに優秀な新人とはいえ即答できない。この間、筆者は机の上で握り締めているペンの先を見ている。毎年恒例だが部内が一瞬静まり返る。数秒後、ようやく「分かりました。止めます」とポツリ。「そうか、よかった。おーい、みんな、X君は今日からタバコを止めるって。よかったね」と言うと、部内の女性たちが3名ほど拍手することになっていた。「ウエルカム」と筆者は新人たちと握手をして、タバコと100円ライターを自主的に廃棄させる。 新人たちが「喫煙を続けます」と言ったとしても、筆者はもちろん怒らない。事実、半数は数カ月で喫煙者に戻ったり、ほかの部に転出していって、そこで喫煙を再開したりしていた。だが、この方法で、新人たちの喫煙者の半分くらいを禁煙にできた。タバコをやめるのは、新人ならではの最高のタイミングなのだ。 筆者自身、今まで一度もタバコを吸ったことはないが、海外で長く生活していると「喫煙者は今に徹底的に差別されるだろう」と予測していたから、とにかく社会人ホヤホヤの新人たちにはできるだけ禁煙して欲しかった。喫煙者が減ることは、喫煙者の周囲が受動喫煙することも減るわけだ。 この“禁煙詰め寄り”儀式のあと、新しいノートを渡して、業務日誌を書くように指示する(3月30日の記事参照)。次に名刺の確認だ。「おーい、新人たちの名刺はできているか」「はーい、できています」「じゃ、午前と午後に1人ずつ、客先へ連れて行ってやろう。課長も同行してくれ」。 筆者は毎年、新人たちが着任すると、まず最重要顧客のところに案内することにしていた。それもできるだけ高い役職・ポジションの担当者のところだ。新人たちは、着任した日のことをいつまでも忘れないでいるものだ。着任した日に、まさかと思えるようなところに連れて行って、「今年入社のほやほやです。当部をどんどん増員増強しています」と説明するのである。 それと同時にもう1つの狙いがあった。それは筆者の人となりが新人たちに露見する前にやっておく必要のあること、つまり職場の雰囲気に慣れる前に新人の“リセットボタン”を押すことだった。 最重要顧客は通常、我が部でも課長クラスが担当している。部長の筆者と課長と新人の3人がこちら側に、先方は部長と課長であちら側に座る。ひと通り挨拶が済んだあとは、にこやかにお茶を飲みながら最近の業界の動きなどを説明し、先方からの質問を受けていた。30分ほどすると話し合いが終わる。客先の玄関を出た時、「君、どうだった」と新人に私が尋ねるのだ。 「はい、着任最初の日に、こんな重要なお客様を訪問したので緊張しましたが、もう大丈夫です。ホッとしました」 「そりゃそうだろう。君以外に誰が作るんだ。私は先方と話していたんだよ。だいたい、君に渡したノートはどうしたんだ」 「君、いい加減にしろよ。いつまで学生気分でいるんだ。入社して、1カ月半も経っているじゃないか。ふざけるんじゃない」 新人の向こうで、課長が笑いを押し殺していた。学生であることを卒業させること――これが“リセットボタン”なのである。何年間か、このリセットボタンを押すのを楽しみにしていたら、誰かがリークしたらしい、数年後の新人たちは客先でノートにがんがん議事録を書き込むようになってしまった。教育好きな筆者が、それを見て“がっくり”したのは言うまでもない。 1946年京都生まれ。大阪外大英語卒、三井物産入社。ナイジェリア(ヨルバ族名誉酋長に就任)、サウジアラビア、ベトナム駐在を経て、ネパール王国・カトマンドゥ事務所長を務め、2004年8月に三井物産を定年退職。在職中にアイデアマラソン発想法を考案。現在ノート数338冊、発想数26万3000個。現在、アイデアマラソン研究所長、大阪工業大学、筑波大学、電気通信大学、三重大学にて非常勤講師を務める。企業人材研修、全国小学校にネット利用のアイデアマラソンを提案中。著書に「金のアイデアを生む方法」(成美堂文庫)、「できる人のノート術」(PHP文庫)、「マラソンシステム」(日経BP社)、「稼ぐ人になるアイデアマラソン仕事術」(日科技連出版社)など。アイデアマラソンは、英語、タイ語、中国語、ヒンディ語、韓国語にて出版。「アイデアマラソン・スターター・キットfor airpen」といったグッズにも結実している。アイデアマラソンの公式サイトはこちら。 3分LifeHacking:デジタル大掃除の方法今年も年末が近づいてきた。部屋やオフィスだけでなく、PC内のデジタルデータも大掃除してみよう。 シゴトハック研究所:「自分との約束」を守るには?【解決編】自分で締め切りを作る方法。例えば映画の最終日を仕事の締め切り日として、仕事が終わったら、ご褒美として映画を観に行く。そのことを周りの人やTwitterやmixiなどで告知する──などの方法が考えられます。 gooランキング:部下のやる気のあり・なしは、上司の態度次第で決まる?あなたはどんな時に“仕事のやる気”がアップしますか? 「仕事のやる気がアップする時ランキング」からは、現代社会では“怒られて伸びる”タイプよりも“褒められて伸びる”タイプが多いという結果も見えてきました。 仕事耕具:コクヨが修正テープの新製品、デュアルヘッドで貼りやすくコクヨS&Tは、修正テープ「ケシピタ(詰め替えタイプ)」を12月17日に発売する。独自に開発の「デュアルヘッド」でテープを貼りやすくなったという。価格は本体が315円、詰め替え用テープが189円。 オフィス文書削減講座:ペーパーレス化導入の第一歩は紙レベルでのルールの確立ペーパーレス化への第一歩は、何よりも、これまで保有してきた紙ベースでの管理ルール(ファイリングシステム)を確立することにほかならない。真に必要な文書を保有するということは、不要な書類を持たないということ。急がば回れ。まず足元のルールを固めることが先決だ。 PMBOKガイドを基に「プロジェクトマネジメントとは何か」を分かりやすく解説。PMBOKは初めてという方、これを機に学びませんか 「やっぱりぼくはエンジニア」。IT業界を幸せにしたい、面白い仕事をしたい。安間社長が語る、ATS設立から5年の軌跡 以前は自分が伸びていた感じがあったのに、最近は伸びている感じがしない。意外なところにある自己成長を阻害するワナを解説する jobtxt1 += '30代で派遣・フリーの仕事はなくなるのか?43歳エンジニアと派遣会社担当者に聞いた'; jobtxt2 += '匿名|最高25社から査定結果が届く。査定|プロが鑑定するあなたの市場価値'; |
[ 109] ITmedia Biz.ID:新人の“リセットボタン”を押せ
[引用サイト] http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0705/17/news003.html
|
アイデアが出ない――。そんな悩みを抱えているビジネスパーソンは少なくありません。1984年からアイデアをノートに付け始めて以来、現在26万件以上のアイデアノートに綴っているアイデアマラソン研究所の樋口健夫所長がビジネスに役立つアイデア発想法をお届けします。 突然のひらめきがビジネスチャンスにつながることはよくあります。成功した人たちは、素晴らしいアイデアばかりが思い浮かのでしょうか。たいていは違います。ボツになった無数のアイデアの中に、宝石のようなアイデアが埋まっているものなのです。では、そんなアイデアをどのように見つけるのでしょう――。 1984年からアイデアをノートに付け始めて以来、現在26万件以上のアイデアを300冊以上のノートに綴っているのは、アイデアマラソン研究所の樋口健夫所長。世界各国を飛び回る商社マンだった樋口さんが世界に通用するビジネスパーソン必読のアイデア発想術をお届けします。 私のお薦めは、A5サイズのファイルノート(20穴)。マルマンの「スクリーンカラー(F407、735円)」あたりを購入する。100枚入りのリフィル(L1301H、210円)も合わせて買うといいだろう。これから生涯、自分のノートを使うことが、あなた方の仕事の成功度を倍加するのだ。 自分のノートを持ち、会社で、何でもかんでも、議事録も、往訪メモも、そこに書け。部長や課長や先輩の指示も、すべてノートを左手の上に拡げて、そこに書き込め。そうすれば、「こいつは、しっかりしている」「こいつに頼むなら間違いがない」こういう第一印象は、20年の賞味期限を保証しよう。 当初からはなかなかできないだろうが、自分のノートに、業務日誌を毎日付けるだけの手間を掛ける新人は、最低でも将来部長になることを約束されているといっても過言ではない。仕事の広がりとチャンスが他の新人とは比べものにならないほどスケールが大きくなるからだ。 手帳でもいいが、手帳には紙面限界がある。私の提案するノート術は、仕事もプライベートも、住所録も、予定表も、すべて統合させて、それ1冊あれば仕事がすべてできるようにすることだ。 会社で配られる資料も、きちんと縮小コピーを取って、ノートに貼り付けろ。色鉛筆できれいに優先順位をマークすること。大切なことには、カラーのシールを貼ることも忘れない。 ノートは、どこでも取り出せるようにする。飲み会の時にもノートとペンはさっと取出して、思い付いたことや、先輩の注意事項などを書き込め。とにかく学ぶことが山ほどあるのだ。ノートを最大限の知識の保管庫にして、それらを必死になって丸暗記することが差になる。 ノートの徹底的使い方の更に詳しい説明は、私の新著「金のアイデアを生む方法」(成美堂文庫)や「できる人のノート術」(PHP文庫)に任せるが、とにかく自分のノートを持ち続けて、1冊を終えたら、同じノートを次に造り、仕事のキャリアをノートの冊数で表現すればよい。 ノートの入るカバンの選び方もいつか紹介しよう。まず、ノートをさっと取り出せる横の大きなポケットの付いたカバンが必要だ。絶対になくさないようにするため電車の網棚には、死んでも置かない。電車で寝る場合は、必ず肩から掛けておくこと。そのためには、手提げカバンではなく、ショルダーバッグを購入しよう。 クライアントの前でも、ノートをどーんと開けて、書いているところを見せながらメモを取る方法は、最高のコミュニケーションを造る。私はこの単純なことに気がついたのが遅かった。38才だった。それから、A5のファイルノートを使い始めて、現在337冊。 私はかって商社マンだったが、関係の通信会社に出向していた時に毎年やっていたことがある。新人たちが5月に配属されたその日に、営業部長として、新しいA5のファイルノートを配布することだ。ノートの1枚1枚に1日の業務日誌を書かせるためだ。 配属直後は新鮮だから何かと書くことがあるが、1週間ほど経つと書くことに窮してくる。私は、グループリーダーや課長、次長に新人の面倒をもっと見るように要請した。新人に対しては、客先や会議には、ノートを持参することを徹底的に指導した。業務日誌は当然ながら、新人たちのさまざまな反省や学習の効率を上げた。毎日、新人たちの業務日誌を、次長と部長で読み続けた。彼らはどんどんビジネス文が書けるようになっていったのだ。 新人たちが3カ月間これを続けたら、もうノートを手放せなくなっていた。そして、1人前の営業部員になっていく。1年後は、約5冊ほどのノートが溜まっていて、それらのノートを次の新人たちに見せるのだ。 その1:仕事もプライベートも、住所録も、予定表も、すべて統合その2:資料は縮小コピーして、ノートに貼るその3:色鉛筆で優先順位をマークその4:さらに大切なことには、カラーのシールを貼るその5:どこでも取り出せるようにする。飲み会でも書き込めその6:配属後は業務日誌を書くその7:来年の新人に見せる 1946年京都生まれ。大阪外大英語卒、三井物産入社。ナイジェリア(ヨルバ族名誉酋長に就任)、サウジアラビア、ベトナム駐在を経て、ネパール王国・カトマンドゥ事務所長を務め、2004年8月に三井物産を定年退職。在職中にアイデアマラソン発想法の考案。現在ノート数338冊、発想数26万3000個。現在、アイデアマラソン研究所長、大阪工業大学、筑波大学、電気通信大学、三重大学(いずれも非常勤講師)、企業人材研修、全国小学校にネット利用のアイデアマラソンを提案中。著書に「金のアイデアを生む方法」(成美堂文庫)、「できる人のノート術」(PHP文庫)、「マラソンシステム」(日経BP社)、「稼ぐ人になるアイデアマラソン仕事術」(日科技連出版社)、アイデアマラソンは、英語、タイ語、中国語、ヒンディ語、韓国語にて出版。ものづくり例は、「アイデアマラソン・スターター・キットfor airpen」(ぺんてる、アイデアマラソン研のコラボ、JustMyShopにて発売中)。公式サイトは「http://www.idea-marathon.net/」。 「あの人、打ち合わせのたびに同じこと言ってるよね」――。こんな人、あなたの周りにいませんか。「アイデアマラソン」をやり始めれば、どうでもいいようなことを繰り返し言わなくなるという。 9月26日に発売となった「アイデアマラソンスターターキット for airpen」を使うと、普通紙に書いたアイデアをデジタル化して管理できる。 3分LifeHacking:デジタル大掃除の方法今年も年末が近づいてきた。部屋やオフィスだけでなく、PC内のデジタルデータも大掃除してみよう。 シゴトハック研究所:「自分との約束」を守るには?【解決編】自分で締め切りを作る方法。例えば映画の最終日を仕事の締め切り日として、仕事が終わったら、ご褒美として映画を観に行く。そのことを周りの人やTwitterやmixiなどで告知する──などの方法が考えられます。 gooランキング:部下のやる気のあり・なしは、上司の態度次第で決まる?あなたはどんな時に“仕事のやる気”がアップしますか? 「仕事のやる気がアップする時ランキング」からは、現代社会では“怒られて伸びる”タイプよりも“褒められて伸びる”タイプが多いという結果も見えてきました。 仕事耕具:コクヨが修正テープの新製品、デュアルヘッドで貼りやすくコクヨS&Tは、修正テープ「ケシピタ(詰め替えタイプ)」を12月17日に発売する。独自に開発の「デュアルヘッド」でテープを貼りやすくなったという。価格は本体が315円、詰め替え用テープが189円。 オフィス文書削減講座:ペーパーレス化導入の第一歩は紙レベルでのルールの確立ペーパーレス化への第一歩は、何よりも、これまで保有してきた紙ベースでの管理ルール(ファイリングシステム)を確立することにほかならない。真に必要な文書を保有するということは、不要な書類を持たないということ。急がば回れ。まず足元のルールを固めることが先決だ。 PMBOKガイドを基に「プロジェクトマネジメントとは何か」を分かりやすく解説。PMBOKは初めてという方、これを機に学びませんか 「やっぱりぼくはエンジニア」。IT業界を幸せにしたい、面白い仕事をしたい。安間社長が語る、ATS設立から5年の軌跡 以前は自分が伸びていた感じがあったのに、最近は伸びている感じがしない。意外なところにある自己成長を阻害するワナを解説する jobtxt1 += '30代で派遣・フリーの仕事はなくなるのか?43歳エンジニアと派遣会社担当者に聞いた'; jobtxt2 += '匿名|最高25社から査定結果が届く。査定|プロが鑑定するあなたの市場価値'; |
[ 110] ITmedia Biz.ID:新人諸君に告ぐ――まずはノートを買おう
[引用サイト] http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0703/30/news066.html
