喘息とは?
|
"息が喘ぐ(あえぐ)"と書く喘息は、のどがゼイゼイ鳴ったり、咳や痰(たん)が出たりして呼吸が苦しくなる病気です。 1960年以前は喘息の原因がわからず、「心の病気」とか「伝染病」とか言われていましたが、最近になってようやく、喘息は「慢性的な気管支の炎症」であることがわかってきました。さらに、適切な治療を行うことによって、喘息の患者さんが健やかな日々を送ることが可能になっています。 長い間、喘息は発作のときだけ気管支に変化がおきる病気と考えられていました。 しかし、様々な研究が進むにつれ、普段から気管支の炎症があるということがわかってきました。また、それと共に「アレルギー反応による全身の病気」という古い常識も改められ、「慢性的な気管支の炎症」と考えられるようになりました。 喘息の患者さんの数は、全国でおよそ150万人ともいわれていますが、実にこの0.4%にあたる約6000人の方が、毎年、喘息の発作で呼吸困難となり死亡しています。 「喘息では死ぬことはない」と思われている方もいますが、あなどると大変怖い病気ということが、この数字でもおわかりになられると思います。喘息で亡くなった方には、意外にも若い方が多く、また、重症な方に限らず比較的軽い方にも予期しない出来事が起きてしまった、というケースが特徴としてみられます。 しかし、近年、喘息治療は目覚しく進歩してきました。適切な治療を行えば、喘息をコントロールし、健康な人と変わらない生活ができるようになりました。 喘息の”ゼエゼエ”は、免疫とアレルギー反応との関係によって起こるといわれています。この関係について少し詳しくご説明します。 身体の中に生まれつきあるものと、そうでないものとを区別し、異物が体内に侵入してきた時にこれを識別・排除しようとする仕組みを免疫といいます。つまり、身体の健康は免疫という防衛軍が守ってくれています。 免疫は1度体内に侵入してきた異物に対して、2度と悪さをさせないようにしていますが、この仕組みが過剰に働いてしまう人がいます。このような人のことを、アレルギー体質を持った人といいます。 ハウスダストやダニ、花粉などは私達の身体にない異物ですが、通常は身体に悪影響を及ぼさないため、免疫システムの攻撃対象にはなりません。 しかし、中には、これらのような害のない物も異物としてとらえ、免疫システムが働いてしまう人がいます。そのために起きてしまうのが、アレルギー反応であり、この過剰な反応を引き起こしてしまう物質を、"アレルゲン"と呼んでいます。 喘息には、花粉やハウスダストなどのアレルゲンを特定できるアトピー型喘息と、アレルゲンを特定できない非アトピー型喘息の2つのタイプがあります。喘息発作を引き起こす原因は異なりますが、両タイプとも症状、治療方法は同じです。 (例)タバコの煙、香水などの強い匂い、風邪などのウイルス、気温・湿度の急激な変化 喘息であるかどうかの診断は、専門医による問診が中心となります。特に、喘息の典型的な症状がでていないかどうか、また、家族歴と既往歴なども詳しくお伺いします。 さらに、喘息を診断し、原因を確かめるために次のような検査を行うこともあります。 アレルゲン皮膚試験 (喘息を引き起こすアレルゲンを調べるための検査です) ピークフローメーター(最大呼気流量計)は気管支の広がり具合を調べる検査器具です。その測定値をピークフロー値(最大呼気量)といいます。 気管支が狭くなればなるほど、ピークフロー値は下がります。したがって、患者さんの自覚症状だけでなくピークフロー値を測定することで、病状を客観的に把握することができます。また、定期的にピークフロー値の変化を検査しますと、現在の治療薬の効果がどの程度現れているのかもわかります。 喘息の原因が解明されて以来、喘息の治療方法も変わりました。以前は発作時の対応を行うための対症療法が中心でしたが、現在では、気管支の慢性の炎症に対しての予防的治療が重視されています。 予防的治療が重視さている理由は、喘息の患者さんは発作がなくても気管支の炎症があるため、炎症を起さないよう日常的な治療を行うことが大変重要と考えられているからです。 最も代表的なアレルゲンは室内のほこりで、主成分はダニです。ダニは高温多湿を好み、6月から10月の間は特に注意が必要です。ダニを寄せ付けないためには、 じゅうたんや毛布、羽毛ふとんはできるだけ避け、掃除は頻繁に行う 風邪やインフルエンザなどのウイルスに感染すると、喘息の発作が起こりやすくなります。外出から帰った時には、まずうがいをすることが大切です。特に咳だけが1週間以上続く時は、喘息のコントロールができていない可能性がありますので、早めに受診してください。 走ったり、運動したりすると喘息の発作が起こることがあります。これを運動誘発喘息といいます。しかし、喘息の患者さんが運動をしてはいけないということではありません。医師の指導のもとで適切な治療を行えば、運動しても発作は起こりにくくなります。実際に有名なスポーツ選手の中にも喘息の患者さんがいます。 アルコールを飲むと発作を起す人がいます。原因は、アルコールが体内で変化して作られたアセトアルデヒドという物質が気管支を狭くすると考えられています。そのため、アルコールは基本的には止めたほうが無難といえます。 タバコは喘息の悪化因子です。喘息に限らず、気管支や肺に病気を持った方は禁物です。また、たき火や花火、蚊取り線香などの煙も気管支を刺激しますので、できるだけ避けたほうがよいでしょう。 喘息の患者さんの約10%が、鎮痛解熱剤を使うと発作を起こします。特に、中高年の女性に多いといわれています。これをアスピリン喘息といいます。アスピリンだけでなく、ほとんどの鎮痛解熱剤が問題となります。 アスピリン喘息と診断された方は、主治医が処方した薬以外は絶対に飲まないようにしてください。 なお、高血圧や心臓病などの薬にも咳や喘息を誘発するものがありますので、かかりつけ以外の医療機関で受診する時には喘息持ちであることをきちんと言う必要があります。 その他、身体的な疲労や精神的なストレス、大気汚染や香水などの強い匂い、天候の変化(急に寒くなるとき等)などには十分気をつける必要があります。 喘息は糖尿病や高血圧と同じく慢性の疾患で、厳密には完治しないと言われています。しかし、正しい治療を行うことによって、コントロールすることができ、健康な人と何ら変わりのない日々を過ごすことができます。 一番気をつけなければいけないことは、「喘息が治った」と思いこみ、主治医の了解を得ないで、患者さんが勝手に処方された薬を止めてしまうことです。特に、発病初期の不十分な治療は、その後の経過を悪化させてしまいます。医師を信頼し、指示通りに薬を飲むことが喘息治療の最大のポイントといえます。 現在、喘息治療の第1選択として用いられます。抗炎症作用が、他のどの薬よりも強く、予防的治療の主体となります。 なお、喘息の発作が起きた時には、気道を刺激して、逆に発作をひどくしてしまうこともあるため、吸入ステロイドは使いません。 喘息の吸入治療用に特別に作られたステロイド薬で、全身性の副作用はありません。ステロイドという名前に嫌悪感を持つ方もいますが、医師の指示通りに使えば、心配ありません。 口の中や舌が荒れる口内炎などの副作用は、正しい吸入のやり方で防ぐことができます。 気管支の炎症を早急に抑えこみ、喘息には非常に効果的な薬です。2週間程度の短期間であれば、大量に飲んでもあまり心配はありません。 長期間使用すると、高血圧や糖尿病、肥満、免疫力の低下、骨粗しょう症などの副作用が出てきますので、医師の処方を正しく守ることが重要です。 気道の炎症を抑える作用があります。主にアレルゲンがはっきりしているアトピー型喘息に使用されます。 喘息の治療に用いられる抗アレルギー薬には、抗ヒスタミン作用があるものとないものがあります。抗ヒスタミン作用のある薬には、副作用として眠気や倦怠感を伴うものがあります。 発作が起きた時に狭くなった気管支を広げ、空気の通りをよくして呼吸を楽にする作用があります。 最近、効き目が長時間持続する薬が登場し、予防的治療にも使われることが多くなりました。 治験ってなに?|治験Q&A|製造販売後臨床試験Q&A|治験参加情報|気になる病気|リンク|トピックス・アンケート調査結果 プライバシーポリシー|ご利用上の注意|製薬会社の皆様へ|会社案内|CRC募集中|お問い合せ |
[ 96] 喘息(ぜんそく)-気になる病気 e治験ドットコム-
[引用サイト] http://www.e-chiken.com/shikkan/zensoku.htm
|
喘息の辛い思いを経験し、色々な方法を試して漢方の良いところ、西洋薬の良いところを身をもって体験してきたシーちゃん先生に安心してご相談ください。 心配していた春と秋の喘息も出ず、去年一年は風邪で学校をお休みするということも無くなりました。続きはこちら 小さい頃からの喘息がひどく、病院にずっと通院していました。ステロイド剤のリバウンドから、常に顔が丸くむくんでいましたが、常にむくんでいた為自分自身でもむくんでいる事に気ずかず生活していました。 2ヵ月前、夜中から咳が止まらず熱もないのに元気がない。病院につれていくと喘息と診断されました。薬を服用しましたが、よくならず幼稚園から帰ってくると寝ていました。 今年に入ってから夜中に咳をしたり、ぜいぜい・ヒューヒュー 呼吸の音がするようになり、医師からは喘息ではないかと言われ、発作がおきる前になんとかしなくてはと思っておりました。続きはこちら 母は、私の喘息のためにプールに行かせたり、色々な病院に連れていったりしましたが、特には良くなる事はありませんでした。しかし、母は喘息をなんとか治そうと努力してくれているので、私は喘息が苦しいと言うことが出来ずに、我慢をしてきました。 まず、体力をつけなければいけない、喘息にならない体を作るという言葉にハッとしました。今までは咳を止めることばかり考えて、薬や吸入をたくさん与えてきていたからです。続きはこちら 以前から、他の治療で薬を処方していただいていたので今回ぜんそくの発作が止まらないと相談したところ、シーちゃん先生もぜんそくで苦しい体験をされたことがあった為、親身になってアドバイスをくださいました。 風邪をひくと必ず喘息も引き起こしてしまい、1度なると、いつも2〜3ヶ月はせきで苦しい思いをしていました。続きはこちら 風邪と喘息が長引いて、昼間でも肺のあたりがゼイゼイ鳴っている感じ。なんとかしてあげたい一心でいろいろなホームページを開いた所、たまたまアクシスアンのHPにたどり着きました。続きはこちら 私も仕事を辞めて母親と一緒にいて、喘息の辛さが少しでも知ることが出来、何か出来る事は・・・と思う日々でした。今は、1日、1日良い方向へ向かっている母親を見ていると嬉しくなります。続きはこちら 仕事をはじめてからは毎日残業の上仕事の付き合いで飲みに行く機会が多くあり、睡眠時間が短くなり、眠っていても発作が起きて息苦しくなっていました。続きはこちら 以前喘息で、風邪から喘息みたいになって咳が止まらなくて困っていました。 20代女性 実は先月初旬から原因不明の咳に1日中悩まされて困っています。最初は風邪かと思ったのですが、どうもそうではないようで・・・。続きはこちら 病院で、薬・吸入器をもらい、喘息が起きた時服用していたので、病院には定期的に通っていました。続きはこちら ステロイドを思い切ってやめてみましたが、2ヶ月経っても一度も発作が出ません。 T・Tさん 女性 風邪もひかなくなったし、生活全体に『やる気』が出てきたし、他の薬も全然飲まなくなって良い事づくめです。続きはこちら 生まれて初めて喘息になって・・・ショックだったし、喘息ってこんなに苦しいの???と目がテンになりました。 いつもはつらかった季節の変わり目も平気でした!続きはこちら とにかく体がだるくて、体調を崩しやすく、風邪をひくと治りにくい。特に気管支系が弱く、喘息の経験ありです。今も喉が痛くて咳が出ている状態です。続きはこちら 風邪を引き、抗生物質、咳止めを服用するが少しずつ悪化し、1ヶ月後、咳で朝まで寝れなくなる。続きはこちら 先月の21日から夜中も咳が止まらず苦しいとのこと。 続きはこちら 親としては、子供が苦しそうにしているのが、かわいそうでたまらなかったので早めに相談してよかったです。続きはこちら |
[ 97] 喘息・気管支喘息・小児喘息 お客様の声・体験談<漢方相談>
[引用サイト] http://www.acsysun.co.jp/counseling/taikendan/t_jyouhanshin15.html
|
気管支喘息(きかんしぜんそく、Bronchial Asthma)とは、アレルギー反応や細菌・ウイルス感染などが発端となった気管支の炎症が慢性化することで、気道過敏性の亢進、可逆性の気道狭窄をおこし、発作的な喘鳴、咳などの症状をきたす呼吸器疾患。喘息発作時にはこれらの症状が特に激しく発現し、死(喘息死)に至ることもある。単に「喘息」あるいは「ぜんそく」と記す場合、一般的には気管支喘息のことを指す。 なお、うっ血性心不全により喘鳴、呼吸困難といった気管支喘息類似の症状がみられることがあり、そのような場合を心臓喘息と呼ぶことがあるが、気管支喘息とは異なる病態である。 喘息という言葉は、ギリシャ語の aazein という"鋭い咳"を意味する言葉に由来する[5]。 この言葉は、紀元前8世紀イリアスに登場するのが最初とされている。そして紀元前4世紀にヒポクラテスは、この病気が仕立て屋、漁師、金細工師に多いこと、気候と関係していること、遺伝的要因がある可能性があることを記載した。2世紀にはガレノスは喘息が気管支の狭窄・閉塞によるものであることを記し、基本病態についての考察が始まった。 その後、喘息についてさまざまな考察、文献が発表されたが、このころまで喘息という言葉は、今日でいう気管支喘息のみならず、呼吸困難をきたすさまざまな病気が含まれていた。今日でいう気管支喘息についての病態にせまるには、17世紀まで待たねばならない。17世紀イタリアの「産業医学の父」ベルナルディーノ・ラマツィーニは、喘息と有機塵との関連を指摘し、またイギリスの医師ジョン・フロイヤーは1698年、A Treatise of the Asthma において気道閉塞の可逆性について記載した。1860年にはイギリスのソルターは著書 On asthma: its pathology and treatment の中で、気道閉塞の可逆性と気道過敏性について述べ、またその後19世紀末から20世紀初頭には、エピネフリンやエフェドリンが開発され、気管支拡張薬が喘息の治療として使用されるようになった。この頃まで喘息の基本病態は可逆性のある気管支収縮であると考えられていた。 1960年代に入り、気管支喘息の基本病態が気道の慢性炎症であることが指摘され始め、1990年イギリス胸部疾患学会 (BTS) の発表した喘息ガイドライン、および1991年アメリカ国立衛生研究所 (NIH) の発表した喘息ガイドラインにおいて、「喘息は慢性の気道炎症である」ことにコンセンサスが得られた。これにより、ステロイド吸入により気道の炎症を抑え、発作を予防するという現在の気管支喘息の治療戦略が完成した。 2004年の試算で、世界に3億人の喘息患者がおり、年間255,000人が喘息で死亡している[6]。また喘息死の80%以上は低〜中低所得国で発生しており、今後10年間で喘息死はさらに20%増えるだろうと予測されている[2]。喘息の有症率は 1〜18%程度と国によって報告にばらつきがあるが、多少強引にまとめると、先進国で5〜10%程度、発展途上国では1〜4%程度である。 日本では、1996年の統計で、喘息の累積有症率(現症と既往の合計)は、乳幼児5.1%、小児6.4%、成人3.0%(16〜30歳では6.2%)である[7]。1960年代は小児、成人とも有症率は1%程度であったものが、近年増加の傾向にあり、10年の経過で1.5〜2倍程度増加している[8]。日本における喘息による死亡者数と人口10万人あたりの死亡率は、1995年には7,253人 (5.8)、2000年には4,473人 (3.6)、2001年には4,014人 (3.2)、2002年には3,771人 (3.0)、2003年には3,701人 (2.9)、2004年には3,283人 (2.6) と、年々低下傾向にある(厚生労働省人口動態統計より)。死亡者の約半数は、重度の発作を軽発作だと思い適切な治療が遅れた、あるいは、されなかった事が原因であるといわれている。 環境刺激因子(アレルゲン)、寒気、運動、ストレスなどの種々の刺激が引き金となり、これらに対する過敏反応として、気管支平滑筋、気道粘膜の浮腫、気道分泌亢進などにより気道の狭窄・閉塞が起こる。気道狭窄によって、喘鳴、息切れ、咳などの症状を認める。喘息発作時にはこれらの症状が激しく発現し、呼吸困難や過呼吸、酸欠、体力の激しい消耗などを伴い、時には死に至ることもある。 アトピー型の喘息患者が発作を引き起こすのはI型アレルギーにより化学伝達物質が発生するためである。その誘因は、細菌・ウイルス感染、過労、ハウスダスト(埃・ダニ・花粉・カビなど)・食物・薬物などのアレルゲン、運動、タバコ、アルコール、気圧変化、精神的要因などさまざまである。 小児喘息において、ダニは枕投げなどで舞い上がり気管支喘息を悪化させることが知られている。しかし、シドニーの調査により発生率には影響しないと報告された。かつて言われていた掃除の徹底は、ダニを完全に排除することは不可能なため、通常の掃除と同じでよいとされている。 一方、非アトピー型の気管支喘息の病態生理は、まだはっきりしていない。だが、はっきりとはしていないが、十分な投薬を受けてもコントロールがつかない喘息では、呼吸器へのウイルスなどの持続感染が関係している可能性が出てきている。このような場合、心理面に原因がある訳ではなく、学校、会社などの日常生活はもちろん、軽い散歩でも慢性の炎症が悪化・難治化していき、また、過労になればなるほど悪化する。 呼吸音…wheeze(笛声音)が発作時に聴取されることが多い。ただし必ず発作時に喘鳴が聴取されるとは限らない。 気管支喘息の診断には、気道閉塞の可逆性を証明することが重要である。β2刺激薬吸入前後、あるいは2-3週間のステロイド内服・吸入前後で呼吸機能検査を行い、1秒量が200ml以上かつ12%以上改善した場合、気道可逆性ありと診断する。ただし、検査時に喘息発作が起きていない場合、気道の可逆性を証明できないこともあるため、自宅にピークフローメーターを持って帰ってもらい、ピークフロー値に20%以上の日内変動がみられた場合も気道可逆性ありと診断できる。 通常は異常を認めない。喘鳴や気道狭窄を来す他の疾患(腫瘍や肺炎など)や心不全を除外することが重要である。 末梢血中好酸球の増加や、非特異的IgE値の上昇がみられれば、本疾患の補助診断となりうる。また、アレルゲンを調べるために、アレルゲン特異的IgE抗体を測定する。 気管支喘息治療薬は「長期管理薬」(コントローラー)と「発作治療薬」(リリーバー)に大別される。発作が起きないように予防的に長期管理薬を使用し、急性発作が起きた時に発作治療薬で発作を止める。発作治療薬を使う頻度が多いほど喘息の状態は悪いと考えられ、長期管理薬をいかに用いて発作治療薬の使用量を抑えるかということが治療の一つの目標となる。長期管理薬では、吸入ステロイド薬が最も重要な基本薬剤であり、これにより気管支喘息の本体である気道の炎症を抑えることが気管支喘息治療の根幹である。重症度に応じて吸入ステロイドの増量、経口ステロイド、長時間作動型β2刺激薬(吸入薬・貼り薬)、抗アレルギー薬、抗コリン剤などを併用する。長期管理薬を使用しても発作が起こった場合は、発作治療薬を使用する。発作治療薬には短時間作動型β2刺激薬、ステロイド剤の点滴などが使われる。 1997年、β刺激薬であるベロテックエロゾルR(臭化水素酸フェノテロール)の乱用による死亡者増加が日本において大きな問題となった。これはβ2刺激薬の副作用によるものとは言えず、β2刺激薬の吸入により一時的に症状が改善するために、大発作に至る発作でも病院の受診が遅れたことが主因と考えられている。 強力な抗炎症作用を持ち、コントローラーとして用いられる。起こってしまった発作を改善させる作用は期待できない。吸入ステロイドとしてはバイオアベイラビリティ(吸収されて血流中に残り、全身に分布する量)が低い薬剤が用いられるため、全身性の副作用(高血圧、肥満、骨粗しょう症、身長の伸びの抑制など)はほとんどないといえる。副作用としては、嗄声、口腔内カンジダなど。吸入後はうがいをして口腔内から薬剤を洗い流す必要がある。フルタイドディスカス・ロタディスクR、パルミコートR、タウナスRといったドライパウダー製剤、キュバールR、フルタイドエアーRといったガス噴霧製剤、さらにドライパウダー製剤などが上手に吸入できない小児のために、パルミコートRにはネブライザーで吸入できる吸入液がある。 テオフィリンは気管支拡張作用と抗炎症作用を併せ持つ。テオフィリン関連痙攣と呼ばれる副作用が報告され、日本のガイドラインでは小児に対してはその位置づけが後退傾向にある。 吸入ステロイド薬や気管支拡張剤といった吸入薬には、フロンが含まれるエアロゾル製品があったため、これらは代替フロンなどへ変更された。代替フロンを使用した製品も、2020年までにドライパウダー製剤へ一本化される。ドライパウダー製剤は完全に自力で吸わなければならないため、高齢者や年少児、重篤な発作が起こっている場合等吸気初速が遅い患者では吸えない可能性があることが問題となる。また、器具によっては吸入器を使った感覚が乏しいものもあり、稀に空になった製品を気づかずに使用し続けてしまう患者がいるが、ドライパウダー製剤はカウンター付きの物がある等、残りの使用回数を把握しやすくしている。エアロゾル剤は中身が見えない為、外観では残り使用可能回数が分からず、使用する際に初めて空と気づくことや、また薬効成分の含まれないガスのみを吸入することがあり問題となる。薬剤によっては吸入した際の違和感、味覚が残るため、それを敬遠する患者もいる。 喘息体操や乾布摩擦、体力づくりが効果を発揮する患者もいる。ただし、呼吸筋を鍛えたことにより病状が良くなったと感じるため(ピークフロー値の上昇)で、炎症が治まったわけではない。また、古くから水泳によって改善するといったことも言われているが、上記の乾布摩擦と同じ理屈であり、場合によってはプールの塩素によって更に悪化することもあり注意が必要である。水泳による疲労で喘息を発病した患者もいる。 直接の治療行為には該当しないが、ピークフローメーターにより、日頃のピークフロー値の記録をしておくことで自覚症状のない軽い発作を発見できたり、発作がおきやすい時期、時間帯等を把握しやすくなるため、喘息の管理に有効である。 精神的要因が発作を起こす直接的な引き金となるごく一部の患者には、安定剤や心理療法が有効な場合がある。しかし、喘鳴が聞こえないが呼吸機能は低下している患者や、呼吸機能や酸素飽和度に異常はなくても炎症の悪化により一時的に息苦しい患者、ブロンコレアで痰が大量に詰まり息苦しさを訴えている患者などの場合、それを精神的な訴えととらえ、心療内科に転院させて安定剤や心理療法で治療しても無効である。また、難治性喘息に心理療法を施すことも基本的に無効である。難治性喘息患者にとっては、日常生活自体が慢性炎症の悪化要因であることが多く、無理を軽減することで緩解したと勘違いしている場合もある。精神的要因と無関係な患者が医師に精神面を強調される多くの原因は、医師の知識不足、もしくは医学的に未解明で分からないが医師としての威厳を保つために「分からない」とは言わず、「心因性だ」と分かっているかのように発言するためである。 喘息が治る事を過剰に宣伝し、大量の本やグッズなどを買わせる医師や業者がいるので注意が必要。安易にこれらの医師や業者を信じ、自然治癒力や自立神経のコントロールに固執した結果、発病初期や炎症の悪化時に吸入ステロイドや内服のステロイドによる十分な抗炎症治療を受けず、難治化していき、吸入ステロイドを中心とした濃厚な治療を受けてもコントロールできない患者もいる。これらの難治性喘息患者の中には精神的な要因をなくせば喘息は治ると信じ、主張している者もいる。しかし、難治性喘息患者の呼吸器にはおそらくウイルスなどが持続感染しており、慢性炎症は常に刺激を受けている過敏な状態であり、日常生活自体が炎症の悪化要因となってしまうので、その事と精神的な要因との区別がついていない可能性が高い。難治性喘息患者の慢性炎症を完全に抑える事は今の医学では非常に難しく、おそらく絶対安静下で大量のステロイドを長期に投与すれば可能かもしれないが、現実的には発作をうまく切り抜けていくように治療するしかない。慢性炎症を抑えられずにある程度の年月が経つとリモデリングがおきてさらに難治化していく。副作用のない内服のステロイド、抗ウイルス薬、リモデリング治療薬の存在しない今の医学では全ての喘息を治す事は不可能。治る見込みがあるのはアトピー要因や過労、風邪(一過性で完治した場合)で発病した患者などのみで吸入ステロイドを中心とした薬物治療で完全にコントロールでき、その中には薬物治療をやめる事ができる患者もいる。 高容量の吸入ステロイド、内服のステロイドの常用を含めた一般的な喘息治療でコントロールが不可能な場合、保険適用外の免疫抑制薬を使う事もある。コントロールが不可能な原因として、呼吸器への複数のウイルスによる混合持続感染やリモデリングなどが考えられるが、はっきりと医学的に証明された訳ではない。 気管支喘息と同様に、特に感冒罹患時に喘鳴、呼吸困難をきたすことがある。気管支喘息よりも気管支拡張剤に対する反応が悪く、喫煙との関連が深く、また高齢者に多くみられることが異なる点である。 気管支喘息患者の1%程度にみられると報告される。真菌の一つであるアスペルギルスに対するアレルギーによりおこり、喀痰中の粘液栓、中枢性気管支拡張、肺浸潤影などを特徴とする。ロイコトリエン拮抗薬との関連が指摘されている。 気管支喘息患者の5000人に1人程度に発症すると報告される。病気の本体は全身の小動脈?細動脈の炎症(血管炎)であり、発熱、手足のしびれ(末梢神経炎)、筋肉痛、関節痛など多彩な症状を呈する。 卵の白身のような外観を呈した喀痰を、1日に100ml以上、難治時に喀出する病態。患者はかなりの苦痛を伴うが、ほとんどの場合心理的なものと判断され、診断も治療も受けられず難治化していく。安易な去痰剤や不十分な吸入ステロイドのみでの治療、その場しのぎの一時的な内服のステロイドの投与は治療の遅れ、難治化につながる。ステロイドの副作用を強調しブロンコレアを軽視した医師ではなく、ブロンコレアの専門医による適切な診断と専門医の下での内服のステロイドでの治療が必要。発病初期に十分な治療を受ける事ができた場合を除き、長期入院して絶対安静下での大量のステロイドを用いた治療となる。治療が遅れるほどステロイドの使用量が増える。喘息にブロンコレアが合併すると難治性喘息に移行する事が多い。 ^ 日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会監修『喘息予防・管理ガイドライン2006』 協和企画、2006年、22頁。 この項目「気管支喘息」は、医学に関連した書きかけの項目です。加筆・訂正などをして下さる協力者を求めています。(ポータル 医学と医療/ウィキプロジェクト 医学) |
[ 98] 気管支喘息 - Wikipedia
[引用サイト] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%98%E6%81%AF
