初めてとは?

久しく会ってない友人に「飲みませんか」と声をかけたところ、「それよりクライミングに行かないか」と逆に誘われた。
「いや、興味はあるんですけど、最近体重がのっぴきならないことになってて…」と懸念を漏らす私に、友人は「大丈夫でしょ」とひとこと。
赤羽からバスに乗り、埼玉県川口市にある「PUMP」というクライミングジムに向かった。同行してくれたのは、最近すっかりクライミングにハマっているという青木さん。
「クライミングって、ストイックというか、山男然とした人達が黙々とやるイメージがあるんですけど」と聞くと、「あー、そうかも。でも面白いよ。パズルみたいで」と青木さん。パズル?
思わず「うわあ!」と声が出るほどの絶景である。全体的に“やたらと天井が高い体育館”といった雰囲気の内部は、壁一面が様々な形の突起物で覆われている。
想像以上に本格的な設備を前に「今日は見学だけで」という言葉が喉元まで出かかるが、すでに登録料と利用料金を払ったばかりだ。
いやぁ、エライところに来てしまった。「好奇心、猫を殺す」という言葉があるが、中年女をも殺しそうである。大丈夫か。
不安がる私に、青木さんが「いや、俺はいつも大体ボルダーしかやらないから」と、天井の低いコーナーを指さした。ん? ボルダー?
なるほど、こっちは床にマットが敷かれ、高い所からジャンプして降りても大丈夫な作りになっている。ロープなどの安全器具がなくても気軽にクライミングが体験できるコースのようだ。
青木さんいわく「ここだとロープを持ってもらわなくてもいいから、1人で来てもすぐ出来るし楽しいよ」とのこと。
ジムでは初心者への講習も頻繁に行われているようだが、せっかく経験者と一緒に来たのだからと、青木さんにいろいろ聞くことにした。
なるほど、むやみやたらと好きなように登ってはいけないようだ。同じ色・同じ形の貼ってある所を選んで登ることで、コースが何種類にも分かれるらしい。パズルって、そういうことか。
「とにかく模範演技を見せてくださいよ」と、青木さんに先に登ってもらうことにした。まずは実際に登るところを見てみたい。
青木さんは難易度の高い、黒いテープのコースを攻めていた。趣味の欄があったら迷わず「クライミング」と書くであろう青木さんは、さすがの登りっぷりである。
見てるだけでは来た意味がない。登り終えた青木さんに簡単なアドバイスをもらい、私もさっそく登ることにした。
突起に腕をかけてブラ下がる。自分の全体重を両腕だけで支えるのが、これほどツライとは。ブラ下がりながら「これは無理…かも」と訴えると「だから、腕は伸ばす!」と、さっそくゲキが飛んできた。
「あ、そうか」と腕を伸ばすと、一気にラクになった。例えて言うなら鉄棒に腕をかけて、そのまま体を後ろに倒した時のような感じだ。
「次のピンクのシールはどこ?」「そこ! 右上!」 などと後ろから支持を出してもらいながら、なんとかコースを登り切った。
ドスン、とマットに飛び降りる。びっくりするほど汗が出ていた。息も上がっている。自分ではそれほど体を動かしたつもりはなかったが、これって実はものすごい運動量のスポーツなのか? それとも自分が運動不足だっただけか?
コースを制覇した、という達成感が心地よく、「あー、これはハマる人はハマるなー」と思いながら、難易度を上げて次のコースに挑戦すること数回。
ちょっと休憩、と靴を脱ごうとして驚いた。手がフルフルしている。小刻みに震えて、靴のヒモがうまくほどけない。明日以降、どんな筋肉痛に襲われるのか、このうえなく不安だ。
休憩しながら他の人の登る様子を見ていて、あることに気がついた。上手な人ほどヒトに見えない。まるでサルだ。サルに見える。
外で煙草を吸っていると、ちょうどこの「人間離れ」した方も一服しに来たので「上手ですねぇ」と声をかけてみると、「あ、僕、ここのスタッフなんです。今は大阪店で働いてますけど」とのこと。
聞けば、全日本のボルダー部門の大会にも出場しているらしく、今年は3位か4位(まだ結果が出てなかった)という実力者であった。上手なハズである。
「スゴイじゃないですか!」と言うと、「いやー、とにかく僕は、ボルダーの楽しさを、もっとたくさんの人に知って欲しいんですよー」と明るくおっしゃる。
「あ、私もクライミングって、もっとストイックな雰囲気の方ばっかりかと思ってましたけど違うんですね。特に伊藤さんは」
撮った写真をサイトに載せていいかと聞くと、「えっ、だったら、もっと何かやりましょうか」と、自ら進んで被写体となってくれた。なんと素晴らしいサービス精神の持ち主でありましょうか。
伊藤さんが「やるかー!」と雄叫びをあげながらTシャツを脱いだ時点で、周りにいた人たちがニヤニヤしながら集まってきた。次々に繰り出される技を見て「すげー、すげー」を連発している。みんなの顔が笑っているのは、伊藤さんの人柄ゆえなのだろう。
ひとしきり技を繰り出した伊藤さんに「こんなもんで大丈夫っすか」と聞かれ「十分すぎます! ありがとうございます!」と答える。
いや、ほんとにすごかった。伊藤さんが連発する大技に、カメラが付いていけなかったことが唯一の心残りだ。かたわらの青木さんと「いいもん見たねぇ」「見た」と言い合いながら、ジムを後にした。
すでに腕と尻の筋肉が痛い。今からこれだけ痛いということは、後日どれほどの筋肉痛に襲われるのだろうか。
ちなみに青木さんは初めてクライミングをした日、家の玄関のドアノブが回せなかったそうだ。恐ろしい話である。
「今度行く時は、もっと体重を落としてからにしよう。私もサルのようにヒョイヒョイと身軽に壁を登ってみたい。さらにはロープを使った高所にも挑戦してみたい」と、2日後、ピークを迎えた筋肉痛に顔をしかめながら思った。
というわけで初の壁登り。課題だらけでしたが、思っていた以上に楽しくできた。青木さん、もうあまり邪魔しませんから「高瀬はそろそろ痩せたかな?」と思った頃にでも、また誘ってやってください。

[ 116] @nifty:デイリーポータルZ:初めての壁登り
[引用サイト]  http://portal.nifty.com/koneta05/06/20/01/

初めての出張は緊張するもの。仕事は順調でも思わぬ落とし穴があったりする。出張を無事成功させるためのノウハウを伺いたい。仕事に慣れたビジネスパーソンだけでなく、初めての出張に行く新入社員たちにも役に立つはずだ。
出張――。慣れない場所でする仕事は大変だが、筆者は出張が嫌いではない。いつもデスクワークが主体の仕事柄、外出することは気分転換にもなるし、知らない人と知り合ったり新しい発見があったりもする。
社会人になって初めての出張は北海道・札幌市だった。初めてではあったが、仕事自体は順調に済ますことができた。が、その後の費用精算などで苦労した。あれよあれよという間に送り出されてしまったため、本来事前に提出すべき申請書などが後だしになったのだ。当時、新入社員だったこともあり、総務部からキツく注意されたことを覚えている。
初めての海外出張では、持って行ったノートPCがインターネットに思ったように接続できずに苦労した。取材先が指定したホテルの無線LANの電波が弱かったことが原因だ。クレームを入れようと受付に内線を入れたが、英語でまくし立てられ「これは無理」と判断。しようがないので無線LANのアクセスポイントを求めて深夜にホテルの廊下やロビーを徘徊し、ホテルマンに呼び止められたこともあった。結局ホテルでは原稿を書くだけにとどめ、飛行機の中でインターネットに接続した。
ちなみにネットワーク関係では、「海外でダイヤルアップ接続できるISPと契約しておく」「有線しかない場合に備えて小型の無線LANルータを持っていく」などの基本的なノウハウを先輩らに教わったものだ。風に聞く話では、海外出張で社内ネットワークに接続できなくなったとき、自宅で動かしていたVPNサーバを通じてログインしたというツワモノもいたという。
あまり多くもない出張経験の筆者だが、それでもそれなりに多かれ少なかれアクシデントに見舞われている。世のビジネスパーソンにはきっと筆者以上の“猛者”が少なくないはずだ。皆さんの苦労した話やアクシデントを切り抜けたアイデアなどのノウハウを伺いたい。きっと、筆者のような30代のビジネスパーソンだけでなく、初めての出張に行く新入社員たちにも役に立つはずだ。
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jobtxt2 += '匿名|最高25社から査定結果が届く。査定|プロが鑑定するあなたの市場価値';

[ 117] ITmedia Biz.ID:初めて出張に行く新入社員に伝えたいこと
[引用サイト]  http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0609/29/news080.html



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