もっととは?

『アメリカ最先端のがんなどに関する補完代替医療と統合医療情報が入手できます』
がん情報サイト「週刊がん もっといい日」は、がんの予防、治療、再発防止に役立つ情報を、毎週1回、次の四つのテーマでお届けしております。更新は、毎週金曜日です。
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1989年に、モルヒネ硫酸塩徐放剤を発売して以来、がんの痛み治療に取り組んできた塩野義製薬は、この9月に啓発活動の一環としてCMを放映するとともに、『がんの痛みはがまんしない』のホームページ(http://www.shionogi.co.jp/itami)を開設、11月8日には、がんの痛み治療法と医療用麻薬に関するセミナーを開催しました。
セミナーは、25年にわたり、痛み治療にかかわってきた埼玉医科大学客員教授の武田文和氏と、星薬科大学薬品毒性学教室教授の鈴木勉氏。
「これまでのがん医療は治療志向で寿命は延長したものの、痛みの治療は軽視された結果、患者さんのQOLは低下し、あきらめ、がまん、不満の原因となってきた」と前置きし、がんの早期発見、死亡率減少とともに痛み改善が、がん対策基本法に盛り込まれたことから、「疼痛などの緩和を目的とする医療が、早期から適切に行われ、がん患者の療養生活の質の維持向上が大切になる」と語る武田氏。
一方、鈴木氏は、麻薬、とくに医療法に対する悪いイメージ誤解を解くことが重要だとして、次のように述べました。
「痛みをとってほしいが、中毒=麻薬=医療用麻薬といった誤解があり、医療用麻薬を使用すると、中毒になる、最後の手段、寿命が短くなってしまうのではとして、痛みをがまんする人たちは多い。WHO(世界保健機構)が、がんの痛みの治療に医療用麻薬を使用しても、身体的中毒は問題化せず、精神的中毒も起こらない。医療用麻薬の正しい理解が必要不可欠だ」と話しました。
がんによる痛みを取り去るためにも、医療用麻薬は重要な役割を果たしています。にもかかわらず、日本では麻薬=中毒、人生の終焉だとの誤解はつきません。緩和医療は、想像を絶する、とてつもない痛みの治療や終末期医療に使用されるばかりではありません。痛みさえ克服すれば、社会復帰も可能になります。いざというときに備えて、痛み治療に関する正しい情報を入手し学ぶ必要があります。まさに、“備えあれば憂いなし”なのです。
がんの治療法(手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法、補完・代替療法など),食事療法、闘病記等々、がんに関する推せん書籍を、ご紹介ください。
皆さまが、最近読まれた書籍で、患者さんや家族の方々に、ぜひ読んでいただきたい書籍を、「もっといい日」図書室まで、下記の要領でお知らせください。
(1) 書籍名(2)著者と筆者の所属先及び連絡先(住所、電話番号)(3)発行出版社(住所、電話番号、メールがあればアドレス)(4)価格(5)簡単な紹介文(400字以内)(6)あなたさまの氏名、住所、連絡先(仮名も可)
がんに関する書籍が、相次いで出版社から刊行されていますが、「うっかりして買い忘れた」「知人から聞いた」「確か新聞や雑誌で紹介されていた」等々、入手できなかったというケースは少なくありません。
そこで『週刊がん もっといい日』編集部では、がん関連書籍の発行先、著者の連絡先がわかる、『もっといい日 図書室』を開設いたしました。
リストには、書籍名、発行元(出版社名・連絡先)、著者(著者の専門部位・所属先・連絡先)を掲載しておりますが、ただし著者の所属先及び連絡先が変更になる場合もありますので、ご了承ください。今後、がん関連の書籍リストは、随時、追加していきます。
『もっといい日 図書室』の閲覧は、トップページ上部の「もっといい日 図書室」をクリックしてください。
初診患者には1時間〜1時間半かけて治療法について説明する真柄院長
1939年、新潟県生まれ。64年、新潟大学医学部卒業。産婦人科医、第一生命医事研究室勤務を経て、2003年に自律神経免疫療法によるがん専門の医院、素問八王子クリニックを開業し、現在に至る。日本自律神経免疫治療研究会、日本免疫治療学会、全日本鍼灸学会各会員。
ベストセラーになった『免疫革命』の著者、新潟大学の安保徹教授が提唱する免疫学理論に基づき、自律神経のバランスを整えながら免疫力向上を図り病気の克服をめざす「自律神経免疫療法」が注目されています。アトピーやがん、糖尿病、パーキンソン病などに効果が高いとされ、現在は多くのクリニックで実践されていますが、なかでも東京都八王子市にある素問八王子クリニックは、がん治療を専門とするクリニックとして、全国各地から多くの患者さんが訪れています。
まず、安保教授の唱える免疫理論について紹介します。人間の体は、60兆個もの細胞からなっており、それらの細胞の働きは、すべて自律神経によって支配されています。自律神経は、人間の意思とは関係なく、内臓や血管などの働きをコントロールする神経のこと。この自律神経には、緊張したときに優位に働く交感神経と、体を休めたときに優位に働く副交感神経とがあり、それらがシーソーのように、互いに主導権を握り合いながら私たちの体の働きを整えているのです。
「安保理論が画期的なところは、免疫を担う白血球もまた、自律神経の支配を受けるという発見でした」と、素問八王子クリニックの真柄院長は説明します。
「白血球は顆粒球、リンパ球、マクロファージからなっており、正常なときのそれらの比率はおよそ60%、35%、5%であり、その数と働きが自律神経によって調整されています。副交感神経が優位に働くと白血球のなかのリンパ球が増え、逆にストレスがかかると交感神経が優位に働いて白血球のなかの顆粒球が増えます。こうしてバランスが崩れると免疫力が低下し、病気に罹りやすく、がん細胞もできやすくなります。免疫力が低いままだと病気も治りにくい。これが安保理論の骨子です」
この理論に基づき、副交感神経を優位にしてリンパ球を増やし、免疫力を高めることで治療しようというのが、「自律神経免疫療法」です。
「中心になっているのが、鍼灸でいうツボを針で刺激し、わずかに出血させる“刺絡治療”です。これによって副交感神経を刺激し、リンパ球を増やし、さらに活性化させます」(真柄院長)
同院で使用する針は、注射針のなかでも最も細い針を使用します。太い針だと、患者さんが痛みを感じてしまい、痛みは交感神経を刺激し、ストレスを与えて逆効果になりかねないからです。細い針でも傷みを感じる方には、レーザーを使用し、頭のてっぺんから足の先まで、ほぼ60か所を刺激していきます。
ここで真柄院長は、筑波技術短期大学前学長で、鍼灸の第一人者である西条一止名誉教授の「座位、呼気、浅刺の3つの条件が揃ったときに副交感神経が優位に働き、しかもその効果が持続しやすい――」という研究成果を取り入れ、治療に活かしています。
「つまり、患者さんを椅子に座らせる座位の姿勢で、患者さんが息を吐く呼気のとき、皮膚から4ミリ以内に浅く刺す。これがもっとも効率よく副交感神経を優位にする刺激のやり方なのです」
こうした「刺絡治療」によって、リンパ球を活性化させる手法をメインに、さらに「食事療法」と、治療に対し前向きな心持ちでのぞむことで、より回復力を高める「心理療法」を加え、これらを三本柱に真柄院長は、独自のがん治療を行っています。
2003年に開業して以来、同院で治療を受けた患者さんは1600名以上にのぼりますが、これまでの経験を通し、末期がんが自然退縮を認めた患者は少なくありません。
「特徴的な症例を一つ挙げると、肺の線がんのステージ4と診断され、他の病院で、もはや手術不可能とされた56歳の女性が、今年6月に当院に来られました。当院で行っている、がん関連の免疫検査と腫瘍マーカー検査がセットになった『イムノドック』を受けてもらったところ、13項目もレッドゾーンがありました。通常、10項目以上のレッドゾーンがあると大変厳しいと判断されるのですが、当院で3か月間、6回の刺絡治療をした結果、腫瘍マーカー(CA19-9)の値が6月で25900だったのが、121まで低下しました」
また、『イムノドック』を用いることで、がん専門病院での検査では発見できなかった異常が発見されるケースも多く、さらに自律神経免疫治療を組み合わせることで、これまで難しいとされてきた、がんの再発予防にも高い効果を発揮していると、真柄院長は言います。
真柄院長は、手術以外の標準治療(抗がん剤、放射線治療)との併用は、免疫力低下をもたらすだけという考えから、推奨していません。あくまでも自己の自然治癒力を引き出し、免疫力を上げることで、病気を克復していく――。従来の常識を覆す自律神経免疫療法は、常識とされてきたこれまでのがん医療に一石を投じようとしています。
「治療効果を持続させるには、当院に通っていただくことが大事です。ただ、当院では初診の方には刺絡治療はもちろん、食事面での留意点や精神面のもって行き方など、長い時間をかけて徹底的にお話させていただきます。そのため、帰られるころには、どの患者さんも表情が晴れやかになっているんですよ。たった1回の治療であっても、こうした精神面での変化が必ず治療にも好影響をもたらすものと信じています」(真柄院長)
●静岡がんセンターが抗がん剤・放射線治療を受けている 患者さんにレシピブック発行、
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米国メイヨ・クリニックなどから専門医(がん)を招き『千葉国際がんシンポジウム〜革新的がん診療の時代』
■会 場:千葉文化センター(千葉市中央区中央)★特別講演会場:イブニングセミナー会場(三井ガーデンホテル千葉)
■後 援:国立がんセンター/日本対がん協会/千葉大学大学院医学研究院/千葉県
■会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター国際交流棟1階国際会議室(東京都渋谷区・小田急線参宮橋駅約7分、地下鉄代々木公園駅下車約10分)
宇津木久仁子癌研有明病院 婦人科)/相良吉昭(特別医療法人博愛会相良病院)/清水 哲(国家公務員共済組合連合会三宿病院外科)/向山雄人先生(癌研有明病院緩和ケア科)/山下浩介(北斗病院在宅医療科)/吉村吾郎(市立岸和田市民病院外科)/ほか
◇『がんの放射線治療〜早期の治療から緩和まで〜』吉田 謙(国立病院機構 大阪医療センター放射線腫瘍医
「2007年 秋の講演会参加希望」と記入し、代表者氏名(ふりがな)、郵便番号・住所、電話番号、参加者全員の氏名、「会員」「一般」の区別を明記して、虹の会事務局宛(下記)へ。
どんぐりの会がん闘病者モンブラン登山20周年記念合同シンポジウム
『生き甲斐をもって生き抜くために〜患者と医療機関の連帯でがん難民をなくそう』
<講演>伊丹仁朗(すばるクリニック院長・生きがい療法実践会主宰)竜崇正(千葉県がんセンター長)
◇パネリスト:がん闘病モンブラン登山体験者/どんぐりの会会員(がん闘病体験者2名)
がん患者自立支援ネットワークの特定非営利活動法人とまり木の第3回『もの創り&体験会』
◇<もの創りコーナー>裂き織り:ふるい布を裂きコースターを作る/紙バンド手芸:紙バンドによる簡単てまり/ガラス工芸サンドプラスト:ガラスのアクセサリーとインテリアミラー/素焼きの風鈴:いやしの風鈴/スズの鋳物:かわいいアスセラリー作り/フラワーデザイン:つるし方花瓶/手創りのクリスマスツリー/リボンのストラップ:リボンでかわいいストラップを作り/トールペイント:クリスマスデザインのキーホルダー作り
◇<体験コーナー>若がえりメイク体験/書で和のインテレイア:クリスマスの飾り物・お正月の飾り物/自彊術の内療法体験/茶道
◇<遊びコーナー>マジック&大道芸:人生を豊かに人生を楽しく/指人形:みんなで遊ぼう/昔遊び:ベーゴマ、けん玉、竹とんぼ遊び/ジャパングラスター:あなたは3分間で何段つめますか?
『最善のリンパ浮腫治療地域で受けるために〜医療者・患者によるシンポジウム』
■テーマ:『最善のリンパ浮腫治療地域で受けるために〜医療者・患者によるシンポジウム』
◇ハンス・ハルトック(VPTアカデミーディレクター)◇藤野敬史(手稲渓仁会病院産婦人科部長)佐藤佳代子(後藤学園附属医療施設リンパ浮腫治療室室長)◇永田陽子(アスパラの会)今川妙子(アスパラの会)島田月美(アスパラの会)◇司会:大島寿美子(北星学園大学文学部准教授)
☆当日、リンパ浮腫用治療装具(ストッキング、スリーブ、包帯など)展示があります。
◇13時30分〜14時15分:『心身医学領域における食物にまつわることわざの医学的証明』久保千春(九州大学大学院医学研究院心身医学教授)
◇ 14時15分〜15時『多糖類の腸管免疫と評価方法』北村進一(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科教授)
◇15時20分〜15時50分:『婦人科領域における機能性食品を含めた統合医療』丹羽邦明(藤田保健衛生大学医学部坂文種報徳会病院産婦人科准教授
◇15時50分〜16時20分『高齢者医療における発酵古代米のQOL、免疫機能改善作用』広瀬滋之(広瀬クリニック院長)
◇16時20分〜16時50分:『ホルモン非依存型前立腺がん(低分化型腺がん)の化学療法における機能性食品の適用』岡部 勉(おかべ泌尿器科・皮膚科クリニック院長)
◇16時50分〜17時20分:『実験動物のモノローグ(動物実験現場から提言する医療の意味)』林 薫 (株式会社天然素材探索研究所社長)
■問い合わせ:日本臨床食物機能研究会(JAFCAR)事務局(オリジン生化学研究所内)
◇13時〜14時20分:特別講演『がんの自己療法YES&NO―できる、できない、良い、悪い』酒向 猛(中津川市民病院外科部長・医学博士)
<パネリスト>酒向 猛(中津川市民病院外科部長・医学博士)/長谷川信博 (日本ホリスティック医学協会顧問、医学博士)/渡 仲三(日本ホリスティック医学協会顧問、名古屋市立大学名誉教授、IMUNET代表、医学博士)/堀田由浩(YHSクリニック院長、堀田予防・統合医療研究所代表)/
五十嵐桂葉(東海ホリスティック医学振興会理事、日本栄養士会連盟理事、保健学博士)/吉澤加奈子(医師・NPO法人ウーマンリビングサポート理事長)/中山 武(がん患者支援NPO法人いずみの会会長)/長谷部茂人(日本ホリスティック医学協会常任理事、長谷部式健康会会長)
■後 援:愛知県/名古屋市/愛知県教育委員会/名古屋市教育委員会/名古屋市
「21世紀の医療と医療システムを求めて」テーマに第2回学術集会&国際シンポジウム
●<第1部>開会式:尾身茂(世界保健機関西太平洋地域事務局長)ジョー・ハクネス(国際患者団体連合理事長)ほか
『みんなで創ろう、私たちの医療 ― 患者・医療者・地域社会の取組み』(患者本位の医療と患者・市民の医療参加を支えるさまざまな取組みの紹介とパネル討議)
■テーマ:『家に帰りたい! 家で死にたい! いつまでも家にいたい!〜これってわがままですか?』
◇基調講演『いのちによりそうケアから学んだこと〜ありがとうとさよならがひとつになるとき』内藤いづみ(NPO日本ホスピス・在宅ケア研究会理事・ふじ内科クリニック院長)
<パネリスト>『訪問看護師の立場から』平野美穂(訪問看護師・北里大学大学院看護学研究室院生)/『体験家族の立場から』萩生田千津子(車椅子女優)/『双方の立場の体験』
今回は、「私のがん闘病記」(vol.69)でご登場いただいた、野田真由美さんの現在の活動についてご紹介します。野田さんは1998年に非浸潤性の超早期乳がんと診断され、悩んだ結果、乳房の全摘術を受けました。ところが治療がひと段落するやいなや、父親が膵臓がんと診断されます。野田さんは患者という立場に浸る間もなく、家族の中心となって闘病生活を送る父親をサポートしていかなくてはなりませんでした。それから8年。自身の闘病経験や父親の看病経験、そして多くのがん患者さんへメールなどで相談に応じてきた経験を活かし、野田さんは現在、千葉県立がんセンターの職員として,患者さんの相談業務にあたっています。
自身が、乳がんと向き合うなかで、そして膵臓がんの父親の看病をするにあたって野田さんの大きな支えとなったのが、同じようにがんと闘う人たちの闘病サイトや、がん患者さんや家族、医療者などが登録するメーリングリストでした。
掲示板やメールを通して情報交換をしたり、アドバイスや励ましの言葉を送り合ったりと、たくさんのがん患者さんと交流を深めるなかで、「がんと向き合ううえですごい力になった」と野田さんは振り返ります。
また膵臓がんの父親をサポートしていくなかで、たとえばモルヒネの使い方や医師との交渉の仕方といった専門的なアドバイスも、メーリングリストを通して医療者や先輩患者から教わることができたそうです。
と同時に、自身の闘病記や父親の看病録をサイト上で展開していた野田さんの元へは、逆に乳がんの患者さんや家族からメールや掲示板上で相談されることも多くなっていました。そうした質問の一つひとつに、次は自分が恩返しする番だという想いで、野田さんは自分が相談にのれる範囲で応じていったのでした。
そうしたなか2000年、がんの患者会「支えあう会α」の代表者とネット上で出会ったことがきっかけで、野田さんは支えあう会の世話人となり、さらに会が行う相談サービスの担当者もボランティアで引き受けることになります。
「相談ボランティアを通じたくさんの先輩、後輩患者と出会うなかで、自分では体験しなかったことも、他の方の経験から学ぶことができ、いつのまにか、たくさんの情報や知識、経験を自分のなかで積み重ねていくことができました」と野田さんは語ります。
そんな折、ある縁で千葉県立がんセンターの地域医療連携室で事務スタッフとして働き、半年がたったころのこと。野田さんは、突然、事務局の主幹に呼ばれ、「相談業務をやらないか」と持ちかけられます。病院には患者体験を医療に活かしたいという意向があり、それなら相談ボランティアの経験をもつ野田さんが適任であるということから、指名が回ってきたのでした。
こうして野田さんは、がんを経験したピアカウンセラーとして、外来および入院患者さんの相談業務にあたるようになり、7か月の間で270件の相談に対応しました。今年4月からは,千葉県立がんセンター相談支援センターの一スタッフとして、専門職と一緒に患者さんの電話相談にもあたっています。
医療従事者の資格を持たない、がんの一経験者が,こうした相談業務に応じていくという点では異例の抜擢であり、病院としても全国初の試みでした。
「病気全般の悩みや治療法の相談、そのほか医療者との人間関係や心の悩みなど、相談内容は多岐に渡ります。こうした一つひとつの相談に対し、患者さんの心に寄り添いながら、正確な情報を伝えていかなくてはなりません」と野田さんは言います。
もちろん、一つひとつの相談に対し専門的な対応が必要な内容かどうか的確に判断し、必要な場合はすぐさま専門職へつなぎます。反対に、「ここは病気を経験した野田さんが応えたほうがよい」という相談内容については、専門職のほうから野田さんへ依頼するなど、チーム内での連携体制も整ってきました。
しかし、どんなに経験を積んでも、がん患者さんの悩みに応えていくのは容易なことではないと、野田さんは語ります。
「どんな相談にも正解がないからです。私たちは,治療法の選択に迷う方に対し情報提供のお手伝いはできても、最終的にはその方の生き方、価値観が加味されてはじめて、治療法が選ばれていくものです。心の問題にしても、誰だってがんになれば再発の不安を抱えるもので、私が何を言ったからといって解決できるものではありません。できることといえば、患者さんが悩んだり不安な気持に寄り添い、そのプロセスに付き合うことだけです」
「メーリングリストで、メールを何千通とやり取りをしたことや、患者会で相談を受けてきた何百人という人たちの悩みや経験が、今の私のベースになっています。それは私にとって、本当に貴重な財産。がんを経験した先輩たちの知恵や工夫は大切な情報として、自分の引き出しにしまっています」
「患者さんの声を医療に活かしたいと」という病院の意向を無にしないためにも、野田さんの背負う責任は重大です。それだけに今は、病院内の組織のなかできちんと機能することを目標に、野田さんは業務に取り組んでいます。
「がんは、患者さんにとっても家族にとっても大きな困難です。つらいときはSOSを発信しましょう。そうすれば、誰かが必ず手を差し延べてくれると私は思います。自分がもらった暖かい気持ちを、次の誰かに恩返ししたいと思っている人もたくさんいます。私もそんな気持ちで自分にできることをこれからも、こつこつ続けていきたい」
日本人がん患者の9割超が体感!ハーバード大学医学部のタルコット博士の分析・調査で明らかに
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[ 29] 週刊がん もっといい日
[引用サイト]  http://www.gekkan-gan.co.jp/



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