クリニカルナビゲーションシステムとは?

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医療サービスを効率化するにはお一人お一人にあった治療と環境を提供する必要があります。私たちは亀田クリニックをコントロールタワーに位置づけて、医療機関や福祉施設などに振り分けます。
亀田メディカルセンターでは、1995年より電子カルテシステム(Queen)の本格運用を開始しましたが、1999年春よりナビゲーション・ケアマップ、電子カルテ、オーダリングシステムを基幹としてすべての情報が統合的に電子化された、新しい統合型病院情報システム(KAI)を病棟も含め全面稼働させ始めました。
この第2世代電子カルテシステムは、「クリニカルナビゲーションシステム」と呼ばれ、あらゆる機能が全面的に見直されたのと同時に、独自に考案(発明)した新しい概念が中核に据えられているのが特徴です。おひとりおひとりを中心とした診療計画の作成、チーム医療の実践、そして実績データ管理などを総合的に支援するもので、完全なペーパーレス、フィルムレスを実現します。急性期医療のみならず、健康管理からリハビリ、在宅医療など、あらゆる分野にわたる医療サービスを最適、かつ継ぎ目なく提供するための道具となることはもとより、個人個人の生涯にわたる健康データベースの構築・活用を通じて、生活の質の向上や新しい医療技術、医療制度の開発の基盤作りにも大きな力を発揮すると考えています。また、私たちはこれを単に医療ビジネスの枠内でとらえずに、中心の理念を広く共有する取り組みと考えています。
クリティカルパスやケアマップは最近日本でも注目され、いくつかの医療機関でも取り込まれています。これらはそれぞれの疾患毎に標準的な診療プロセスを示すもので、一般
に縦軸に検査・投薬・処置・食事などの医療行為、横軸に時間軸を持つ二次元の紙ベースの診療計画表を指します。紙のケアマップは大まかな診療ガイドラインになりますが、きめ細かく個々の症例に適合出来ません。
これに対してナビゲーションケアマップは、コンピュータ上で動く統合型ケアマップであり、電子カルテの操作性を向上させ、紙のクリティカルパスではできない診療プロセスの表現を可能にしました。個々の症例に合わせて診療計画を作り、オーダーや処置などの医療行為を重ねるほど成熟した標準形が出来上がるシステムです。
具体的には、疾患・症例毎に標準的な診療プロセスを電子的に作成する機能は「ケアマップエディター」として開発し、紙のケアマップではできないことを可能にしました。例えば、合併症等に対しマップとマップを組み合わせたり、インターネットなどでマップを共有したり、ライブラリー化することも可能です。さらに医療行為のマスター整備や項目間の関連ロジックの組み込みなどにより、個別の症例へのきめ細かい対応をサポートします。いわば紙のケアマップを既製服とすると、電子ケアマップはオーダーメードのようなもので、標準化と同時に個別化が図られる点が大きな特徴です。
また、これまでのシステムと違い、Windows環境としたことで、開発などのツールがより使いやすくなり、図を描く、音声を入れるといったことも容易になりました。また画像の伝送と表示スピードが格段に向上し、CT、MR、CRなど100枚分の画像を約20秒で表示でき、日常の診療現場で十分に使えるスピードを実現しました。
さらに幅広く地域医療に貢献するため、亀田メディカルセンターではヘルスケアネットワークを推進しています。これは各地の診療所と医療提携の絆を結ぶ事業で、電子カルテなどの最新システムを利用して、開放型病床利用受付、紹介患者さまの診療情報提供、検査紹介システムの運用などのさまざまな展開をしています。

[ 24] 医療法人鉄蕉会 亀田メディカルセンター | 知る | 電子カルテ・クリニカルナビゲーションシステム
[引用サイト]  http://www.kameda.com/about/system/index.html

第27回日本病院設備学会が,さる10月21-22日の両日,渡辺敏会長(北里大教授)のもと,「病院設備のリスク管理−いま病院は安全か?」をメインテーマに,東京・有明の東京ビッグサイト・国際会議場で開催された。
病院管理者,医師,看護婦をはじめとする医療スタッフの他に,建築・設計,医療機器・設備の技術者なども数多く参集した今学会では,会長講演「病院設備のリスク管理」(渡辺敏氏),特別講演「医療におけるリスク管理」(東女医大医用工学研究施設長 桜井靖久氏)の他,シンポジウム(1)「医療情報のリスク管理」,(2)「医療機器・設備におけるリスク管理」,(3)「病院感染のリスクマネジメント」など,メインテーマに沿った企画を実施。また,ケーススタディとして,「夜間停電時における防災訓練」(誠和会白髭橋病院長 石原哲氏)が行なわれた。本紙では,この中からいくつかの話題を紹介する(2318号に続報掲載)。
特別講演で桜井靖久氏は,「日本でも医療訴訟が増加している」として,その背景には「医療における希薄なリスク管理の意識」があることを指摘。また,「1つの大事故の背景には,29の小事故があり,300のニアミスがある」との「ハインリヒの法則」を紹介し,「平時のリスク管理を恒常的に行なうことが重要」と述べた。さらに,アメリカでは,各医療施設には「病院リスク管理者」が専門職として存在していることも紹介。日本においても「ヘルスケアのリスク管理についてのインフラストラクチャーの構築が不可欠」として,「基盤構築に取りかかる時期である」ことを強調した。
一方,ケーススタディを行なった石原哲氏は,「大災害時での病院機能を著しく妨げる要因として,ライフラインの途絶,マンパワー不足があげられる」として,「阪神淡路大震災」以降,地域行政と共同で総合病院防災訓練を実施していることを紹介。3回目となった本年1月の訓練では,ライフライン途絶の中での電力の確保に重点を置くべく,90分にわたる夜間停電を想定し,停電時の病院対応の検討を行なった。
石原氏は,午後8時に東京都区部の直下型マグニチュード7.2,震度6の地震が発生,東京・墨田区内に相当数の被害をもたらし,白髭橋病院にも被害が発生,自家発電に切り替えた,と想定された訓練の模様をビデオで提示。模擬訓練ながら,実際に停電を発生,自家発電に切り替えてから電力復旧までの院内外の経過が生々しく映し出され,会場にも緊張感が伝った。
全国で初めての「停電時」訓練を振り返り石原氏は,「トリアージ体制,給水確保」などを今回の問題点にあげつつ,病院災害(防災)対策マニュアルの必要性を説いた。
シンポジウム(1)(司会=名城大教授 酒井順哉氏)は,(1)医療情報管理の重要性と今後の動向,(2)電子カルテシステム導入の現状と課題,(3)医薬品情報リスク管理の必要性,(4)医療材料物流分析から見た病院経営管理,(5)医療効率から見た医療情報管理の5つの視点から,情報化時代を迎える病院での医療情報のリスク管理について議論することを目的に開催された。
(1)では里村洋一氏(千葉大教授)が登壇。情報インフラストラクチャーの必要条件として,「情報公開・開示,ソフトウェアの開発,セキュリティ技術,標準化・法則化」をあげ,予想される驚異としてデータ破壊,盗用を指摘し,セキュリティ対策の必要性を強調。「安全確保に王道はない。危険が存在しているという認識が必要」と述べた。
(2)に関しては亀田省吾氏(亀田クリニック院長)が,医療の質の向上に対する取り組みとしての,1989年から進めている亀田病院の「マスタープランプロジェクト」を語るとともに,明年から導入される「クリニカルナビゲーションシステム」を紹介。さらに,地域連携システムの構築,情報システムネットワークの必要性を説いた。
(3)では,土屋文人氏(帝京大市原病院薬剤部長)が,「ソリブジン事件」「HIV事件」での教訓から,医薬品の適正管理,適正使用について,(4)は松山文治氏(甲南病院事務長)が担当し,院内物流管理システム運用のメリット,デメリットを論じた。
(5)については,二木立氏(日本福祉大教授)が口演。「医療効率と医療費抑制は異なる。医療情報化によって,医療効率は高まるものの,医療費抑制は困難である」と強調し,それらの根拠を示した。
なお総合討論の場では,セキュリティに関して「国家的なレベルで考える必要性」などが論議されるとともに,薬剤の標準化バーコード管理は可能か,介護保険および介護保険下でのデータ管理の問題などが検討されたが,酒井氏は最後に「設備投資の増大とともに,リスクも増えることになる」と指摘し,シンポジウムを終えた。

[ 25] 医学書院/週刊医学界新聞 【第27回日本病院設備学会開催】 (第2317号 1998年12月7日)
[引用サイト]  http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n1998dir/n2317dir/n2317_05.htm



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