記憶とは?
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記憶(きおく)とは、脳に蓄積される情報。 記憶の分類法はさまざまだが、スクワイアの記憶分類という分類法が最も一般的である。ここではスクワイアの記憶分類を基にしたモデルについて述べる。(他の分類も提唱されている。)記憶は感覚記憶、短期記憶、長期記憶の3つに大きく分類される。 自伝的記憶、展望的記憶という概念を提唱する学者もいる。 短期記憶(STM)とは、短期間保持される記憶である。 約20秒間保持される。7±2まで(5から9)の情報しか保持できない。この事実は心理学者のジョージ・ミラーによって発見された。7±2という数はマジカルナンバーと呼ばれる。 短期記憶を蓄える貯蔵庫を短期記憶貯蔵(STS)と呼ぶ。 短期記憶を発展させた作動記憶という概念が提唱されている。 作動記憶は短期的な情報の保存だけでなく、認知的な情報処理も含めた概念である。 容量には個人差があり、その容量の差がある課題での個人の パフォーマンスに影響を与えていると言われている。 作動記憶は中央制御系、音韻ループ、視空間スケッチパッドからなる。 長期記憶(LTM)とは、長期間保持される記憶である。 忘却しない限り、死ぬまで保持される。 長期記憶を蓄える貯蔵庫を長期記憶貯蔵(LTS)と呼ぶ。 長期記憶の忘却の原因については、減衰説と干渉説が存在する。 減衰説とは、時間の経過とともに記憶が失われていくという説である。 干渉説とは、ある記憶が他の記憶と干渉を起こすことによって記憶が失われていくという説である。 長期記憶の忘却は、エビングハウスの忘却曲線によって表される。 長期記憶は陳述記憶・非陳述記憶の2つに分類される。 長期記憶を近時記憶と遠隔記憶の2つに分類する説も存在する。 言葉で表現できる記憶である。宣言的記憶とも呼ばれる。 陳述記憶はエピソード記憶・意味記憶の2つに分類される。 個人的体験や出来事についての記憶である。 1972年に心理学者のタルヴィングによって、意味記憶と対になる形でその区分が提唱された。 意味記憶とは言葉の意味や世界のあり方についての記憶である。 1966年に心理学者のマックス・キリアンによって提唱された。 意味記憶の構造は、(コリンズとキリアンによって)意味ネットワークという形でモデル化されている。他にも、意味記憶を表す多くのモデルがある。 非陳述記憶とは、言葉で表現できない記憶である。 非宣言的記憶とも呼ばれる。 非陳述記憶は手続き記憶・プライミング記憶の2つに分類される。 先行する事柄が後続する事柄に、影響を与える状況を指して「プライミングの効果(または”プライミング効果”)があった」と称される。そのような状況における「先行する事柄」をプライムと称す。先行する事柄には、単語、絵、音などがありうる。例えば、「医者」という言葉を聞くと、その後「看護師」、「あかひげ」などという言葉の読みが、「富士山」や「帰郷」という言葉の読みよりも早くなるのはプライミング効果があったこととなる。 多くの場合、その効果が無意識的である点、およびかなりの長期間(例えば1年間)にわたり効果が持続する点、記憶に障害を受けた者にも無意識的なプライミング効果は損なわれずにある(機能し続けている)点に、この現象の面白さがある。 自分自身に関する事柄についての記憶である。自分が幼いころのことを覚えているのは、自伝的記憶が働いているためである。 将来行う行動についての記憶である。 これに対して、過去の出来事についての記憶は回想的記憶と呼ばれる。 この記憶が面白いのは、一般に記憶とは「過去」の事柄を指すと受けとられているのに対して、この展望的記憶が未来(将来)の記憶である点である。スケジュール帳、PDAなどの予定を管理する機器類の使用方法、使用行動と絡めて研究されることも多い。 記憶の階層については、心理学者のタルヴィングによって考えられた記憶システム論というモデルがある。左の記憶ほど原始的で、生命の維持に直接関わり、右の記憶ほど高度な記憶になる。 情報を憶えこむことを記銘という。 情報を人間の記憶に取りこめる形式に変えるという情報科学的な視点から符号化と呼ばれることが多い。 情報を思い出すことを想起という。情報科学的な視点から検索と呼ばれることが多い。想起のしかたには以前の経験を再現する再生、以前に経験したことと同じ経験をそれと確認できる再認、以前の経験をその要素を組み合わせて再現する再構成などがある。 |
[ 112] 記憶 - Wikipedia
[引用サイト] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%98%E6%86%B6
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一人の青年が花をもって恋人にプロポーズに行きます。ところが、出てきた女性は戸惑った顔をして部屋に戻り、電話をかけます。その声が、聞こえてきます。 「また、おじいちゃんなの。昔のことを全部忘れて、私をおばあちゃんと勘違いしているの......」 プロポーズし、結婚し、子供が産まれ、育っていった、その記憶を無くしてしまったのです。彼はがく然として立ちすくみます。 一生懸命暗記したものでも、一晩たつと、見事に忘れてしまいます。「ああ、なんて私は頭が悪いんだろう」と思ってしまいますが、そんなことはありません。心理学の研究によると、記憶は、覚えた直後に急激に忘れていくことがわかっています。 今、私は高校時代の無数の出来事のほとんどを忘れています。でも、今も覚えている高校時代の思い出は、たぶん、この先もずっと覚えていることでしょう。 ところで、私たち凡人は、記憶力のなさを嘆きますが、記憶力が高すぎることを悩んでいた人もいました。この人は、芸人として、たくさんの数字や言葉を覚える芸を見せていました。 彼にとって、覚えることはそれほど難しくありませんでした。しかし、忘れることができないのです。今日のステージで覚えたことが、次のステージになっても忘れることができず、混乱しそうになったこともあるそうです。 ほんの一瞬だけの記憶です。雑踏を歩いていて次々とすれ違う人の顔、確かに一瞬目に入りますが、記憶に残ることはなく、流れすぎていきます。 アドレス帳の電話番号を見る、電話をダイヤルする。このときは覚えていますが、そぐに忘れて、必要なときはまたアドレス帳を見ます。短期記憶は、10秒ぐらいの短い記憶です。数字でいえば、普通7つ前後しか覚えられません。 小さな子供が一生懸命、自分の家の電話番号を覚えています。覚えてはすぐに忘れ、また覚える。こうして繰り返していくうちに、もう忘れなくなります。これが、長期記憶です。 パソコンに何かを記憶させるときには、まず人間の言葉が、パソコンのデジタルなデータに変えられます。そのデータが、フロッピーやハードディスクに蓄えられます。そして、必要なときには、データを検索して情報を呼び出します。 人間の記憶も似ています。まず、脳に記憶できるように「符号化」されます。その記憶が、脳に「貯蔵」され、必要なときに「検索」されて出てきます。 テスト問題ができないとき、そもそも授業中に頭に入っていなければ、符号化に失敗していたことになります。一文字違いで間違えた場合などは、貯蔵している間に記憶が変形してしまったわけです。のどまで出かかっているのに、思い出せないというのは、検索に失敗したわけです。 考える必要もなく、知らないと答えるでしょう。あなたが、どんなに分厚いアドレス帳を持っていても、総理の番号など、ある訳ないと、常識でわかるからです。この人間の検索力は、素晴らしいものです。機械だと順番に調べていって、最後まで調べて、ようやく「アリマセン」と回答があるのですから。 記憶が変化していくというのも、人間ならではですね。たいてい、自分に都合の良い記憶になったり、美化されたりします。 初めての経験なのに、前にも同じことが会ったような気がする。考えれば考えるほど、確信が深まる。これをデジャブー(既視感)といいます。お話し好きの人は、生まれ変わりだとか、タイムスリップだとか、いろいろ想像力を発揮したいところでしょうが、心理学的には、記憶の錯覚です。 以前経験したはずなのに、全く記憶に残っていないことはよくありますよ。デジャブーは、その反対です。とはいっても、デジャブーって、やっぱり不思議な感覚ですよね。 金星人にさらわれて宇宙を旅したという記憶を持っている人がいます。しかし、記憶にあるからといって事実とは限りません。記憶の中だけでストーリーが出来上がってしまうことがあります。 アメリカで裁判になった事例です。ある女性が心理療法を受けているうちに、むかし父親にレイプされ、2度も人工中絶を受けていたことを「思い出し」ました。ところが、医者が診察してみると、彼女は男性経験はなく、もちろん妊娠などしたことはありませんでした。 自分の願いや不安、イメージ、人からの誘導質問や暗示などによって、記憶が作られてしまうことがあるのです。裁判の証人の記憶にも、その危険性があると言う人もいます。 (シュワルツネッガーが主演した映画「トータルリコール」は、作られた記憶が大きなテーマでした。リコールは、心理学用語では、記憶の再生という意味です。) 私たちの思い出には、楽しい思い出もあれば、辛い思い出もある。また、人それぞれ苦労した人もいれば、楽してきた人もいる。 ところが、様々な経験、世代の人を調べてみた結果、どの人も、楽しい思い出が6割、中間的な思い出が3割、辛い思い出が1割だったそうです。 |
[ 113] 記憶の心理学(物忘れ、デジャブ、思い出)
[引用サイト] http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/koneko/kioku.html
