横野とは?
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† 紫草の 根延ふ横野の 春野には 君をかけつつ鶯鳴くも ―『万葉集』巻10-1825番歌― † ■万葉集検索結果[吉村誠氏作成]より引用 「事項」大阪市、愛情、懐古。検索組み合わせ「OR」で検索 ・横野⇒西暦313年の仁徳天皇の治世から昭和初期辺り迄の現在の巽地域の古称。 井村哲夫氏(*⇒文献頁へ)によると、「横野」は、地元の巽南、巽北、巽東、巽西と 横野神社は現在は巽神社に合祀された。名は祭神印色入日子命(いにしきいりひこのみこと) 「野の横手にながきをいふにて、地名にあらし」とする。神社名も横野も元、野の形状からきた地名を受けているのであろう。 紫草の 根延ふ横野の春野には 君を懸けつつ 鴬鳴くも(*万葉集検索&『萬葉集全注巻第10』) 紫草の 根延ふ横野の春野には 君をかけつゝ 鶯鳴くも(*『萬葉集注釈巻第10』) 「紫草の根延ふ横野の春野」には、紫草の赤い屋根と春の若草の二つの美しいイメージが 重なっており、更に末句の「うぐひす なくも」で鶯の囀りが明るい彩りを加えて、 「君をかけつつ」の表現から、君に対する挨拶の歌として詠まれたものと思われる。 紫草の 根が伸び広がっている 横野の春の野では、あなたをお慕いして 鶯が鳴いているよ。 『時代別国語大辞典 上代編』によると、「枕詞」と「名詞」して位置づけられる項目がある。 次に、各意味が『万葉集』にどのように使用されているか例を挙げて検討してゆく。 上の歌は、紫草のようににおうあなたを憎いと思ったら、人妻と知りながら恋をしましょうか 上の歌は、名高い裏の細かい砂地には、ただ袖が触れただけで、そこに寝ることはなく 上の歌は、あかねさす、紫野を行き、標野を行って野守は見ているではありませんか。 「根延ふ」は、『時代別国語大辞典 上代編』(注1)によると、動詞として位置付けられ、 上の歌は、河口に根を張っている菅の根もあらわなように人にかくすこともできずに 「春野には」の「野」は、『万葉のことば事典』によると、『万葉集』の中に三六〇例 と、「親しい友達と」という事から生活空間の周辺・または郊外を指す場合として使用されている。 春の野にすみれつみにしと来し我れそ野をなつかしみ一夜寝にける(8・一四二四) 上の歌は、春の野に菫つみにやってきた私は、快い春の野に魅せられてとうとうそこで 一夜を明かしてしまいまいした。と、こちらは先の場合とは違い、「菫つみに」という事から、 上の歌は、あの子の名に掛けてふさわしい朝妻、その朝妻山の斜面に霞が なびいている。 うぐひすのの待ちかてにせし梅が花散らずありこそ思ふ子がため (10・八四五) と詠われ、うぐいすが待ちかねていた梅の花散らずにおれよ思う子のためと解釈され、 何れにしても、この歌から詠った者達からは、鴬を和歌として詠う事に愛でている気持ちが伺えた。 「紫草の根が広がり伸びている横野の春の野には、 あなたの事を想い慕っていると、 という意味も含まれているのではとも解釈出来る。 そして扇野氏はこう述べている。 部立ては「春雑歌」だが、紫草(むらさき科の多年草、その根から紫の染料を採取した)が根を |
[ 21] † 巻10-1825番歌 †
[引用サイト] http://www.baika.ac.jp/~ichinose/student/2003/yokono/yokono.html
