初めてとは?

ゴキブリというと、一般には不潔な衛生害虫という印象の強い虫たちですが、最近はこれをペットとして飼育するマニアも多くなってきました。ペットとして輸入されるゴキブリのほとんどは、熱帯・亜熱帯の森林などに棲む種類で、「マダガスカル・ヒッシングローチ」(Gromphadorhina portentosa)や「ヨロイモグラゴキブリ」(Macropanesthia rhinoceros)のように、私たちがふつうイメージするゴキブリとは似ても似つかないユニークな姿をしたものも数多く知られています。
種類によってはツルツルした壁面も容易に登ってしまいますので、ケージは十分に高さがあって、しっかりした蓋のできるものである必要があります。また、ケージ内が蒸れると不潔になりやすいため、通気性の良さも求められます。その意味で、幅25×奥行き15×高さ15cm以上のプラケースなどが適当でしょう。複数飼育も可能で、繁殖を狙う場合はむしろ複数のペアを同居させるほうが良いでしょう。ただし、あまり過密になると、共食いや脱皮不全(特に羽根のある種で)などを引き起こすことがあります。
床材は、ある程度保湿力に優れたものを用います。ふつうヤシガラ土やバーミキュライト、昆虫マット、腐葉土などが使用されています。種類によっては、自然下で朽ち木や落ち葉を食べているものもあり、そうした種類には腐葉土や昆虫マットが向いていると言えます。床材は、ふつう3〜4cmと薄く敷くだけで十分ですが、「ヨロイモグラゴキブリ」やByrsotria fumigataなどのように潜る性質の強いものには、7〜8cmほどと少し厚めに敷いてやりましょう。
水容器は不可欠です。成虫には熱帯魚用飼料の容器の蓋などが、幼虫にはペットボトルのキャップなどがそれぞれ使えます。特に幼虫は溺れてしまうこともあるため、あまり深い容器は避けましょう。また、水容器とは別に、エサ用の容器も用意します。
シェルターは、特に複数飼育の場合は不可欠となりますし、例え単独飼育であっても脱皮の際の取っ掛かりにもなるため、設置してやるほうが良いでしょう。シェルターは表面積のあるものなら何でも良く、コルクバークや流木、段ボールなど様々なものが利用できます。
なお、孵化直後の幼虫はプラケースの蓋の網目から脱出してしまうものも少なくありませんので、クワガタの飼育などに用いられる防虫・防湿シートを、蓋とケースの間にかませて使用することをおすすめします。
ほとんどの種類で保温が必要です。気温はふつう25℃前後に保てば十分でしょう。意外と見逃されがちなのが夏場の高温で、常時30℃を超えないようにするほうが無難です。
保温は遠赤外線プレートヒーターを、ケージの下に敷いて行います。この場合、ケージの全面に敷いてしまうと極端に高温になってしまうことがありますから、ケージの半分〜1/3ほどにとどめて温度の上がり具合をチェックすることが大切です。
たいていの種類は雑食性のため、飼育下では様々なものを与えられます。動物質のエサとしては、熱帯魚用のペレットやフレークのほか、犬猫用のドライフードやマウス用のフード、カツオブシ、煮干しなど。植物質のエサなら、リンゴ・バナナなどの果物やサツマイモ・ニンジン・小松菜・キュウリなどの野菜を与えます。重要なのは、単一のエサに偏らないよう、これらのエサをバランス良く与えることです。動物質のエサが不足すると共食いが多くなる一方、種類によっては植物質のエサの不足により繁殖に障害が出ることもあるようです。
給餌間隔は毎日〜1日おき。床材にダニやカビが発生するのを防ぐため、必ず容器に入れて与え、食べ残しはすぐに取り除くようにしましょう。
ケージ内の湿度を保つため、定期的にスプレーします。特に保温によって乾燥する冬場は、毎日または1日おきぐらいに行いましょう。スプレーは床材の一部が軽く湿る程度で十分です。
外気温に応じてマットの表面温度が自動的に変わり、ケージ内を約25〜29℃に保つヒーターです。ケージの下に敷いて使えるため、ゴキブリなどの昆虫やクモ・サソリ・ムカデなどの飼育に最適です。
完全防水型ヒーターです。お手入れが簡単で、上に砂や石を置いて使える頑丈なタイプ。高感度のサーモスタットとヒューズを内蔵し、さらに耐熱特殊樹脂でおおった三重の安全構造です。水中でも使用可能ですが、熱帯魚の飼育水槽のように大量の水を温めることはできません。

[ 152] Basic-Manual vol.039
[引用サイト]  http://scope-jp.com/2001/manual/manual039.shtml



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