こころとは?

僕の直感的な理解によれば、人の心にも色と同じような、いくつかの特有の波長のスペクトラムが感じられ、その集つまりとしてのこころの色あいが感じられます。
時とともにその人の思いは流れても、アニメーションのように、映画のように、その時その時のその人の思いはそのようなこころの色の色合いの変化と感じることができます。
思いが自己中心的なものであれば、こころの色としては美しい調和の光を保てず、くすんだ赤系の波動になってしまいます。
矛盾した多くの動機がありかつ大義名分を振りかざす人たちの波動は、主体は赤系で青系の冷たい波動が混じり、血糊のようにどす黒い赤の波動となるものです。
自分のこころが理論理性的にかなり確実に理解できていなければ、その人の思いが矛盾と混沌の世界から、理論理性的な世界に入り込むことは不可能です。
自らのこころの理解もできなければ、むろん人の心の理解もできる訳がなく、道理に基づいたこころの進化の流れは期待できません。
我々の思いの波長が互いに調和して増幅されるこのならば、優しく明確で理性的な白色の光を放つことができるのです。
複雑すぎては理解が難しくなり、すべての人に易しいとは言えませんし、不明確になると非理性的になり、その非理性的な矛盾または混沌のために論理が進化・変貌することがありません。僕のできる限りの力を尽くして、易しくかつ明確であるという二つの条件を満たせるような、易しい定めを求めています。
現時点では、多くお人たちが、そのときに都合の悪いことを隠した方が良いと考えています。しかしながら、理論理性的に物事を語るのならば、できる限りのすべてを明確にした方が良いのです。
故意に隠した部分には、本質に関する情報が多くあるはずです。それを無視して判断することは理論理性的であるとはいえません。
こころのスペクトラムとは、光のスペクトラムのように、波長による幅があるものです。これは下図のような帯として知られます。
どの色が、どの様なものを指し示しているかということを決めつけることはできません。また、認識に深さによって、この色の波長は無限に細分化されるものであると考えられます。ここでは、簡単のために基本的な心のスペクトラムになるであろう3つのこころの相(情念相-理念相-理性相)と、7つのこころの色(感情力の色-情熱力の色-柔和力の色-忍耐力の色-知識力の色-明確力の色-誠実力の色)を提案します。
常にこの様な観点からこころを見つめ、分析して行くことが人の心の理解を明確でわ解りやすいものにする秘訣であると考えます。
我々が理論理性的に調和して生きるためにはこのような心の理解は必要不可欠であります。理性的に形成されるこころの理解がこの世界の矛盾と混沌とを克服するための唯一の道具であります。
すべてのこころの色の波動が理性的な支配に基づいて調和したときに無色透明のきらめきになると考えられます。根本的にはどれが一番大切であるとかということはないのです。すべて大切な波動であり、大切なこころのスペクトラムなのです。
しかしながら我々のこころの進化のためにまず一番重要なのは誠実と忍耐と柔和さであると考えます。これらによって、我々の感情や情熱を調和的に支配すれば、理論理性的に調和したきらめく世界の土台ができるのです。
ここで表現する誠実力の色=誠実な波長とは、「理性的な判断を下すための理性的な忠実さ」という概念を指します。理論理性的な論理も、人の内面的な論理的調和も、人と人との調和も、地球の調和も、この様な誠実な波長なくして存在しないものです。
ここでの「誠実さの波長」の定義は、一般通念的で人情的なものではなく、「すべての知識を明確に公平に認識するための理性の働きに対する忠実さ」とします。常に目的に従った理論理性的な判断を保つためには、すべての知識に忠実にあることが必要です。見せかけだけで明確に理解しても、多くの知識を蓄えても、それを認識するだけの忠実さがなければ、無視した多くの事実のために、短絡的な空論に終始してしまうのです。
こころの色が理性的で素晴らしいハーモニーを奏でるものになるためには、すべてに公平であるという原則が必要なのです。
繰り返します。知り得たすべての知識に忠実な誠実力がなければ、調和した理論理性的判断は望めません。「不都合なことを安易に忘れてしまうような不誠実な思いを持っていては、判断が不誠実になってしまう」ということです。知り得るすべてを忠実に認識してこそ、理性の真の力が発揮されるはずです。
矛盾したり、混沌としたりしているものは多くあるのに、故意でなくても無視されたり、抑圧すされてしまってることが多々あるものです。理論理性は誠実な力ですべてを明確なものにし、矛盾と混沌を克服して行くものです。しかし、無意識にでも無視されたり抑圧された事実を明確に認識し、隠された真実を明確に理解しなければ、その矛盾と混沌から逃れられるわけがないのです。ここに理論理性的判断のための第一条件である、誠実な波長の力の必要性があるのです。
繰り返します、矛盾と混沌とを克服する理論理性のはじめの条件は、我々の思いの誠実さにかかっています。自らのこころを明白に理解し、その仕組みの現状と原理を理解し、それを自らコントロールできるに至って、誠の理論理性的な世界の土台が築かれるのです。その土台があって、我々の内面的なこころの調和、人と人との調和、地球の調和、究極には宇宙の調和も、我々各々のこころの誠実な波長によって保たれるものと認識します。
光のスペクトラムは、連続しているものです。僕が明確さを誠実を示す紫の次の紺においたのは、誠実であることと明確であることとは互いにかなり近い波長を持っているからです。誠実を尽くさずに、明確にしてしまうのは、ただのキメツケです。この波長には判断力の強さという意味があります。
我々の認識とは、一般には幼いときには本能的なものであったり、感情的なものであるものです。これは、判断するための知識と経験が少ないために、認識しているもの自体もあまり深くならないという道理によります。しかし、これは我々の肉体の五感に従った知識についてのことです。五感に関するものとはかなり終始一貫としない非理性的なものを多く含んでいます。理性あるものはその時点時点で、それなりの決断を下さねばなりませんが、その知識が浅はかであれば、判断は浅はかであっても当然ということになります。その判断が複雑であるかどうかということはともかく、非常に簡単化すれば明確力の色とは判断する力という理解でいいと思います。大義名分などにより弱者を切り捨てる自己中心的な判断力ならば、冷酷な色となります。
この明確力の色で、理解していただきたいことはそんなに複雑なことではありません。正常な理論理性によって精神が調和されていれば、この明確力の色は常に増大し、柔和な発達を遂げるものなのです。しかしながら、現時点においてはこの波長は安易な判断の繰り返しによってもたらす冷酷な判断の波長となっているのです。
簡単に表現すれば、明確に認識して、明確な認識し、明確に判断して行くこころの波長が「明確さの波長=明確力の色」です。
健全な誠実力、健全な明確力があれば、それらの蓄積によって理性の法則に関する健全な知識力の波動=健全な知識力が発生します。もし、十分な理論理性がないのならば、単なる大義名分の積み重ねとなり、人を陥れるため、自分を守るための道具に過ぎないものになります。
一般に知識は量的なもので計られがちですが、僕は量的なものはあまり重要ではないと思います。知識として思い起こせるものが多くあっても、それが思考の過程でいい加減に選択されて、不都合なことは忘れてしまっているのならば、多くの知識は全く無駄になるものだからです。大義名分を立てるだけの知識、表面だけ繕って理解する知識というものは、理論理性的に言えば目先のもにに囚われた猿知恵のようなものです。
達成するための忍耐力というものは何をするにも必要です。ただし、自己中心的な強さは、柔和さを欠いてるので、単なるキメツケ、単なる強情となり、理性的に我々が共鳴ができるものではありません。
誠実さと、明確さと、その知識の蓄積によって得られた忍耐力は強靭であり、かつ隣人を共鳴させ、我々を強く着実に結びつけるものです。
我々が互いに理性的に強く結びつくためには、まずは我々自身の内面を理性的で調和のとれた終始一貫とした調和したものにする必要があります。そのためには日常的に必要な忍耐力以上の精神力を要します。
忍耐力とは、生命力に満ちら緑の大木のような力い波動だと思います。ただ、理不尽で、隣人を踏みにじってもしかたないと考えるようではこの忍耐力は人として生きる本来の目的を達成し得ないものになります。痛みを感じるからといって、ただ自分の苦悩を回避するだけでは自己中心的です。皆の苦悩をしっかり認識し、すべての痛みを解決する手段のために忍耐力をつけてゆくべきでしょう。
理論理性的である続けるためには、こころの強さである「忍耐の波長」は必要です。ただ、自分だけよければいいと考え、思い通りにしようとするのであれば、その矛盾点において自滅せざるを得ません。柔和であって、誠実を尽くすもののみが理論理性の恩恵を得られるのであって、生命力も理にかなっていなければ長く続くはずがないのです。
赤ちゃんの笑顔に象徴される天真爛漫な柔和さの波動の色です。この理論理性の守るべき動機となる柔和な優しさは、日だまりの太陽の光のように明るく柔らかな波動です。情熱と忍耐力をつなぎ支える作用を持つものであると思います。
「柔和さの波長」とは、安易であってもかまわない無条件の柔な優しさです。もし理論理性の基本をわきまえ、十分な忍耐力があれば、柔和さはすべてのこころの基本的な動機としてふさわしい、「守るべききらめき」を発します。天真爛漫な赤ちゃんのの笑顔に象徴される、自由できらめく動機です。
誠実さ以上の価値を持ち得る動機、それが柔和さであると思います。柔和さがないのならば、理論理性の判断価値はありません。誠実な波動の作用がなければ理性的に柔和さを保つことはできません。
誠実さと、柔和さとがどちらが先であるかといえば卵と鶏との関係といえるでしょう。卵は柔和さであり、卵からかえって育った鶏(誠実)が理論理性の力を使って新しい調和ある柔和さを産み落としていると考えられます。そのような意味では柔和も誠実も、表裏一体のものなのです。理性的に矛盾なく調和した人であれば、誠実であって柔和でないことはないし、柔和であれば誠実であろうとするはずです。
理性的な思いを支配する法則からすれば、理性的に選べる動機は内部に矛盾を含むものであってはならないと言う原則があります。しかしながら現時点における情熱とは自己中心的なものであることが多くあります。柔和力も、誠実力も未熟ならば、情熱は本能的なものになるのはごく当たり前のこころの流れです。
肉体的な本能的な情動は、一般的に矛盾と混沌を含んだものです。この矛盾と混沌から抜け出すためには、情動の理性的なコントロールをしなければならないと言うことです。こころに感じるままに本能的な行動すれば、その場しのぎ的で、非理性的な結末に至ることは明白です。
このセルフ・マインド・コントロールとも言うべき理性的な情動操作は、はじめは本能的な単純な情動観察から始まり、多くの体験と深い理解、強い忍耐によってのみ勝ち得られるものです。現時点ではこのセルフ・マインド・コントロールは誰でもできるというわけにはゆきませんが、せめて世界をまとめ上げるべき人々には持っていただきたい能力であります。
きらめく理性的な理想を目指して、非理性的な情熱を理性的にコントロールして、常に調和したこころの色を保ちたいものです。
反対に安易なこころがないと出現し得ない、要求的でわがままな感情もあります。感情の波長の大きさは、感情論的なものでどの程度判断するかということですが、理論理性的には、理性的にセルフ・マインド・コントロールすることによって、支配可能な一つの力ともいえます。
自らのこころの矛盾と混沌のために攻撃的になって自分の回りのすべてに自分のこころの矛盾を感情的にぶつけてくる方々が少なからずいらっしゃいます。その様な方々が攻撃的になるのは、その様になってしまった道理というものがあるのですから、攻撃的であることも許してあげなければならないのでしょう。その様な方々を柔和に受け入れる寛容さというものが常に必要です。これを受け入れるのは確かに忍耐力が必要ですが、あなたは同胞を切り捨てることが誠実でないとお思いにならないでしょうか?
見捨てられることが、その人にとって有益であることはほとんどありません。ならば、見捨てることには価値がないともいえるのです。
それは赤ちゃんの泣き声のようなものです。その意味を知らずして泣きわめいているものを責めるべきではありません。ここに忍耐力の必要性があります。皆が理性的に語れる日まで、できるものにはできないものを支える義務があります。
感情、情熱、柔和さは我々の一般的な行動の動機になっています。この様な動機から我々は、理論理性的にでなく、比較的安易に判断を行っています。しかし、このように非論理的判断の最大の問題点は、無視と矛盾と混沌とを許すと言うことです。これでは理論理性的ものに比べれば、かなり浅はかな判断であります。現時点の人の一般的な判断は、そのような非理論的なレベルにあり、結局理性の恩恵をることは叶わない夢のようになってしまっています。
けだものとして生きるのならば、まず本能が動機になり、判断も猿知恵程度になることは仕方ないことと思います。理性ある生命体として生きるのならば、感情、情熱、柔和さから発生すした動機を、理論理性的に調和させる必要があります。理論理性はこの理性的調和を達成するための道具であり、目的達成の本来の動機にはなり得ないのです。理論理性は矛盾と混沌に満ちた動機を整理統合し、その解決策を探り合目的性のために必要不可欠な道具です。理論理性によって判断される結論は、あらゆる知識によって常に変わってゆくものであり、普遍的なものではないのです。それに比べて本来守るべき普遍的なものとは、むしろ感情・情熱・柔和さであり、これを普遍的なものとして常に進化させるために、理論理性という道具が必要なのです。
動機となる人としての感情・情熱・柔和を深く観察し理解してこそ、理論理性はそれらの動機のためにその進化する発想の力を発揮することができるのです。我々が明確な理解によって、自らの目的となる感情・情熱・柔和を矛盾と混沌のないものにしてこそ、我々の未来は永遠に値するものになるのです。
理性的な働きをする判断動機は、誠実・明確・知識の色をもつ理性相の動機です。理念的な判断する動機は子供のこころにある無条件の優しさであり、理念的に筋を通そうとする精神的な強さです。
一般的な子供のこころの表現です。子供の柔和さは、天分のものであると考えます。理性によるものではない、知識によらない柔和さというものが特徴的です。子供には明確に理解できないと考えるのは大きな間違えです。子供には、大義名分に囚われないので、かえって大人よりも理解という点については柔軟性に優れている場合が多い。ただ、その他すべての点においては未発達であります。ここには、きらめく柔和さがあります。
一般的な人のこころの表現です。まず、子供が大人になると言うことは、いくつかの経験を積んで、この世の感情論的な生き方を覚えることです。子供にはそれが優しいものか、理性的なものかということを評価する力はなく、自然と今ある大人に近づいて行きます。それと同時に、無条件の柔和さというものを失います。その他の面では非常に個人差が激しく、左図は誠実で、柔和で、調和した情熱と、知識を兼ね備えた方で、あまり見ることの無いような理性的な方の例です。その様な方でも、判断の明確さということに深くこだわることはなく、ゆえに理性の真の恩恵を受けられず、結局子供の頃のきらめく柔和さを失っています。
明確さの力が弱いために、深く考えることに耐えられず、優柔不断な判断を繰り返します。これはきらめくひらめきを否定し、安易に決めつけて優しくない判断に終始すると言うことです。
さらに明確に言えば、理性が明確さに目覚めていないために、無為な抑圧によって、安易な判断を繰り返していることさえも気づいていないのです。
人の思いはその人のもつ思いのスペクトラムの成分の合力に従って流れて行きます。感情的なスペクトラムが強ければ、感情論的な判断に終始します。理念的なものにこだわれば、理念的な冷酷な大義名分に走ります。
目的のある判断の流れを制御し一時的でない調和をもたらし得るのが、誠実さを始点とし、明確さを核として、知識によって更なる力を蓄える理性の力なのです。人類はまだそこのとに気がつかないで、非理論的論理を振り回してこの世紀末まで来てしまったのです。
こころは多種多様であり、一人のこころも時とともに変化して行くものです。ここでは論理の簡単化のために、レーダー・チャート表現をしています。
なお、このレーダー・チャートに書かれるベクトルの大きさは、絶対的なものではなく、著者の主観的に感じる平均的なものであることをご承知下さい。人の心は無限の自由度を持っており、この様に簡単なものでないことは承知の上です。人の心の理解のために少しでも役立てれば幸いです。
究極の真円を描くこころの表現です。調和した誠実さが、深い知識をふまえて、決して驕り高ぶらない、柔和で優しい判断を選び、理性・理念・情念各相に調和した秩序をもつ思いです。
一般的な人のこころの表現です。一般的な特徴としては、明確さとそれに従った認識による知識の集積が不足しがちであるということです。また、理念相よりも情念相の方が重んじられることが多く、判断には確固とした誠実さがないために、判断は情念相にある思いのベクトルに支配され、感覚的・感情的な判断に陥りがちです。
知識人の方に多いこころの表現です。一般的には表面的な感情は抑えられます。理念的なものや、表面的な知識の広さ量にこだわることが多く、その深さや明確さについてはこだわることは多くはありません。この場合柔和さが無視されがちです。
柔和な子供のこころの表現です。子供の柔和さは、天分のものであると考えます。理性によるものではない、知識によらない霊的な柔和さというものが特徴的です。子供には明確に理解できないと考えるのは大きな間違えです。子供には、先入観になる価値の薄い知識がないので、かえって大人よりも理解という点については優れている場合が多いと感じます。ただ、その他すべての点においては未発達であります。きらめく柔和さはいずれは誠実なものになる可能性があります。
理想に近い教育者のこころの表現です。誠実で、柔和な理想に燃える教育者は、柔和さと誠実さを大切にして情熱を燃やします。この様な方ならば、さらに明確なものを求めることによってかなり真円に近い調和した思いを築くことができるはずです。僕も常にこの程度にはなりたいと願っています。
押し付けがましい方々のこころの表現です。感情的、一方的な優しくない判断を押しつける方は、表面上の正しさを挙げ連ねて、時に攻撃的で脅迫じみた感情論を突きつけてくるものです。誠実・明確さ・柔和さは無視されます。この様な方がこれを見れば怒るでしょう。事実を明白にすると怒る、そういう方々です。こういう方は少なくないのです。天分であればしかたないとも思います。この様な方には、常識に近いことさえまともに話をするのも苦慮することがあります。
詐欺師のこころの表現です。基本的には、上記の押し付けがましい方とあまり違いはありません。ただ、我々のこの地球の理性の明確さが未熟であることにつけ込んで、灰色のようにある様に偽っています。明確であれば、感情も明確な法則によって理性に調和した変化をするものです。この様な方々が増えないことを祈っています。
わがままな方のこころの表現です。情熱や、感情に訴えて、理性相にはほとんど関心が無く、すべてを明確にとらえることを拒む思いです。独りよがりの優しくない判断を、押しつけてきます。若くて、顔形が美しいために、ちやほやされてこの様な思いに甘んじることが多いようです。
ベクトルという言葉について。これは数学や物理で使われる言葉で、ある方向と長さを持つものです。どちらの方向にどれくらいの力が加わっているか具体的に示すものです。
理性相に関しては、明確さをその核として、誠実さ、知識の蓄積が、理性的な判断を下すために必要と考えられ、これらの合力が、理性的な判断を形成すると考えられます。
忍耐強さとは、頑なさや意地をはるようなものを含みます。しかしその反面このこころの強さとは理念の目的のためにどれほど自らの思いを削れるか、思いを砕けるかという進化・変貌に関わる重大な因子です。
一般に表現する柔和さとは、理性的なものに直結して、誠実と一体化された認識をされることが多いのですが、ここでは子どものこころにある、安易であってもかまわない純粋な柔和さという概念です。
情熱とは本能的な欲望や内面的に感じられる判断動機ですが、一般的には矛盾と混沌に満ちた優柔不断な動機であります。これは理性相の支配を受けない限り完全に満たされ得ない矛盾と混沌があります。
感情は情熱よりも一般的に表面的です。これは自制心がある方ならば、かなり取り繕うことのできるものです。やはり、これも情熱と同じく理性的ではありません。「顔で笑って、心で泣く」ということは、感情の浅い部分と深い部分の存在を示しています。しかし、深くとも感情は感情です。感情の深さを理解するのは理性の作用でありますが、深くとも感情自体、またそれによる判断は、理性の作用とは全く別方向のものです。
これら理性相・理念相・情念相の三つの判断動機が作用して、判断がなされて行くのです。理念相、情念相のみのベクトルが大きければ、必然的に非理性的な判断に走ることになるのです。
我々の理性はその軸である、明確さを尽くしたものではないため、理性の働きは半ばで停止され、考えているつもりでもかなり感情論的な判断にとどまることがほとんどと感じます。
見える色とその成分とは違います。パレットの上では紫は赤と青と絵の具を混ぜるとできます。しかし、光をプリズムによって明確に分けられれば、その波長のスペクトラムは他の色の成分では構成できないものです。肉体に誠実そのものに見えても、誠実ではあるとは限りません。プリズムのような明確な判断力が理性には必要と考えます。光の波長を分ける如く、こころの光の波長の成分を分析できる明確な理性の働きが必要なのです。目に見え、耳に聞こえるものは、それ自体は本質ではなく、さらに深い本質から発生するものだからです。見るものの本質は、見えるものそのものではない、これは理性的に見て真実です。
上記の図のようなベクトルを持つこころは、そのベクトルの合力に従った判断をします。感情、情熱のベクトルが大きければ、情念的な判断をします。理念的なベクトルが大きければ理念的な判断をします。これら二つの判断の問題点は、理性の恩恵ある判断を得られないことであり、これにより真の調和がほど遠い判断を繰り返すことになるのです。
我々の頼っている、情念的・理念的なものに傾いた判断には、我々の内面においても、地球においても、宇宙においても永遠の調和を保てる道理はありません。
宇宙調和の法則によって我々は真の柔和さと誠実を与えられます。柔和さと誠実は、明確なものに目覚めて、精神的な試練に耐えられる忍耐力を得たときに、自然の精神進化の流れを始めます。
感性の核である柔和さは明確な知識の波長を受けて、情熱・感性の各波長を支配し、宇宙調和の道理・法則に従った情熱・感性(このレベルでは「感情」という表現は適切ではないと考えます)の波長を増幅します。

[ 172] こころの色
[引用サイト]  http://www.asahi-net.or.jp/~CJ4K-TKN/color/index.html

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東京大阪朝日新聞に連載して1冊に,「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部からなる.夏目漱石自身による装幀.表紙の「ひら」に『康熙字典』の「心」の項からの引用.表見返し裏にars longa, viva brevis.[芸術は永く,人生は短い]の朱印,扉,奥付などの模様は自作と「序」に記す.大正3年(1914),小社は本書にて創業した.
親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作である。
淡々としてる感じなんですが、色んな悩みがあって、それを背負って生きていく人。
読み始めは、微妙かなって思ったんですが、読んでいくほどに自分までモヤモヤしてきました。それもいやな感じではなく。
そして、最後まで読んだらスヮーと言いたくなる感じ。読書した!ってな気持ちになりました。ディス イズ ドクショ。こころ。
本作品は漱石の「後期三部作」として、また漱石の最高傑作として名高い。有名な『吾輩は猫である』、『坊っちゃん』などと比べると、とても読みやすかったのが印象的であった。他のレビューアーの方も述べている通り、より現代的な恋愛が一つの軸となって物語が進行してゆくところにその理由があるのではないだろうかと思うし、またもう一つの軸としての「死生観」についても多くの読者の深い共感を得られるものであろうと推察する。

漱石ほど人と作品が密着している文学者はいないとはよく言ったもので、本作品でもその傾向が顕著に見られる。

例えば文章の半分を占める先生の手紙は、先生という登場人物の口を借りて、正岡子規が死去する時に手紙を送れなかったこと(子規がその生涯を終えようとしている時、漱石は神経衰弱と狂気と格闘していた)への後悔の念を清算したのではないか。
例えば先生の自殺は、漱石の教え子である藤村操の自殺(厳しく指導したため自責の念を覚えたといわれている)に対しての罪悪感が投影されたものではないか、などである。

また感じたのは、執筆当時の日本の「世間」というものの捉え方の狭さである。失恋や友の裏切りや罪悪感に対して、自殺という選択をせざるを得なかった時代背景を私は感じた。登場人物の台詞を借りれば、「向上心の無いものはばか」なのだそうである。生きる事に貪欲であるが、その道は今よりも狭くて急勾配だったのであろう。

高校の現代文の教材としても扱われる本作品は、単純に文学としての価値も高く面白い。「こころ」という題名について深く考えさせられる著作である。夏目漱石というと、すでに古典の部類に入るという印象をお持ちの方もいるかもしれないが、そういった方の漱石導入として、この『こころ』という作品は最適ではないだろうか。

一読の価値ありです。
この物語は「私」と「先生」というふたりの人物を主軸に三部構成でかかれた物語である。「先生」がある悲痛な過去を背負いながら生きていること、その「先生」の人間に関心を示した「私」。その過去に何があったのかということ、人間が生きてゆく上で葛藤せねばならない嫉妬や裏切り、欺き、信頼、我執という根源的な問題。そういうものが底流に流れつづける。 この作品はやはりすさまじい何かを問い掛けてくる。明治の文学作品でありながら今に読み継がれ、なお新鮮な何かを感じさせる。それは人間普遍の問題を取り扱っているからであろう。時代や風物、世相が変わろうとも、そこに生きる人間が抱く心象風景にはさほどの違いはないはずだ。だからこそこの作品を通して多くの人々が考えるきっかけを得ることができるのだと思う。
「私は冷やかな頭で新らしい事を口にするよりも、
熱した舌で平凡な説を述べる方が生きていると信じています。」(P.
質の良し悪しとは、何を基準に定められるのだろう。
それはつまるところ、普遍性、にあると思う。
いかに多くの人から愛されているのか。...
「こころ」は、読者に特定の読み方を強制しない。恋、エゴと献身などさまざまなテーマが提示されているからだ。私は「近代化」について注目してみた。最も気になった箇所が...
漢字が多い昔のものなのに、
文章が姿勢よく整然としているため、非常に読み心地がよかったです。...
漱石のbest中の一つであることは間違いない。長さも無理の無いところで、集中力が持続している。三部構成だが、最後の先生の遺書では、一気に心理小説(?)の本領を発...
読書で衝撃を受けたのがこの本でした。

教科書に一部が載っていて、興味を持って読みました。...
この小説は、人間の二面性について書いたのものといえよう。
当たり前のようだが、こうストレートに指摘したものは意外と見かけない。...
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[ 173] Amazon.co.jp: こころ (新潮文庫): 本: 夏目 漱石
[引用サイト]  http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A4%8F%E7%9B%AE-%E6%BC%B1%E7%9F%B3/dp/4101010137



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