バケタンとは?

と、尋ねながらkinoppiが、ふと『みらいかん』の玄関を見ると、扉にもたれ、腕組みしながら足を組んで…きげん悪げな顔をして立っている人影が目に入ってきました。kinoppiは、バケタンに会った時よりも、もっと身の毛がよだって来るような思いがしました。kinoppiの感じた恐怖が、kinoppiの背中で眠っていたかもちゃんにも伝わったのか‥かもちゃんが目を覚ました。
体勢も変えずジロリ‥。今までカッパちゃんと話していたHasechanが、冷や汗をかきながら、カオリちゃんに
「みんなでお化け屋敷に行って来たんですよ。いや〜カオリちゃんも一緒に行ってもらいたかったんですけどね。急に行く事になったもので誘えなかったんすよ。」
と言う言葉を聞き終わるかで、Hasechanと、kinoppiは顔を見合わせ胸をなぜ下ろしました。その様子を見ていたかもちゃんは、気ままなカオリちゃんに頭にきて真っ赤な顔で、ねぎを抜こうとしました。カッパちゃんと、Tozzanは慌ててかもちゃんを取り押さえました。
カオリちゃんは分ったような、分らないような顔して台所に行きました。カオリちゃんがジュースを持って台所から戻ってくると、カッパちゃんは改めて、バケタンにみんなを紹介しました。カッパちゃんからバケタンの事を紹介され
「ふーん、かもちゃんの言っていた話し、ほんまやったんゃね。うちには、バケタンの顔も見えへんし…お化けさんはどうも、怖いから…うち帰るわ。」
ちょっと自慢げに言った後、カオリちゃんが帰ってしまうと聞いてがっかりした様子。「何か用事があったら、携帯に電話して‥!」
「ビュー?」と振り向くと即座に口の中の氷を噛み砕いて…バケタンはこの世界に降りて来た経緯を話し始めました。
「そうだったんだ…猫くんたちに案内されてあのお化け屋敷で何かを探そうとしていたんだね。」とカッパちゃんは聞きました。
「でもビュー、あの場所では何も手がかり掴めなかったビュー。いろんな人に声かけてみたビューが、みんな冷たかったビュー。ボクの姿が見える人もいたんだけれど…見えない振りして行っちゃうしビュー、ボク以外のお化けもいたことはいたんだけれど…話し掛けても、同じお化け同士なのに、友達になろうとはしてくれないんだビュー。淋しかったビュー。」とバケタンは、しみじみとつぶやきました。
「ところで、バケタン…。何のためにこの世界に帰って来たの?」と聞かれたバケタンは、ふと何かを思い出したように慌てて事情を話し始めました。
「実はボク、人を探すためにこの世界に降りて来たんだビュー。ボクが天使さんのところにたどり着く前、そう人間だった時、ある人に命を助けてもらったビュー。その人は、ボクが命を助けてもらった事も気づいていないと思うんだビュー、けれどボク…どうしてもその人に直接あってお礼を言いたくて、その人を探している途中、その人の姿を見つけて、さあ声をかけようとして速度を上げたところで、牛丼屋さんの看板が上から落ちて来て死んじゃったんだビュー。こんな気持ちを、残したまま遠い世界になんて行けないビューーー。」
と話しているうちに、バケタンの目は、涙でいっぱいになりました。隣で聞いていたカモちゃんも、大粒の涙を拭きながら誰も聞いていないのに
「話はわかったよ。残念だね。せっかく探し当てたのに…。ぼくも手伝うから、ゆっくり探そうよ。で‥どんな人なの?ぼくにも聞かせて。」
と聞き返しました。すると「『みらいかん』のみんなも、一緒に探すよ。」とみんなを代表してTozzanがニッコリ微笑んでバケタンに言いました。
「ありがとうビュー。でも、そんなにゆっくりもしていられないんだビュー。天使さんからもらったスターピースの効き目がもう一週間で切れちゃうんだビュ‥効き目が切れてしまったら、向こうの世界に戻れなくなってしまうんだビュー。おまけに、天使さんとの約束も果たさなければならないビュー。」
「わかりました。バケタン、自分には、バケタンの声は聞こえないけれど‥なんとなくカッパちゃんの話を聞いていたら、ぼくもバケタンに協力したくなったんです。みんなでバケタンの人探しに協力しましょ。」とまるで決まったかのように言いました。「そうだね。ぼくもそうしたいと考えていたんだ。みんなも協力してくれる?」
とカッパちゃんは、改めてみんなに協力を求めました。みんなは、聞くまでもなく「OK!」やる気満々です。
「そうと決まったら…カッパちゃん、はよぉーバケタンに探している人の特徴聞いてぇなぁ~。そうせんと探されへんやん。」とやっちゃんが言いました。
「そうだったね。ねぇバケタン、そのもう少しで、見つけられそうだった人ってどんな人なの?何か特徴はあるの?ぼくみたいに、頭にお皿があるとか‥。」
カッパちゃんは、バケタンに元気を出してもらおうと、わざと自慢げにお皿を指差しながら言いました。
するとカモちゃんが腕ぐみしながら突っ込みました。バケタンは、お化けだけれど…まだお化けになったばかりで人の姿を真似する事は出来ないので、みんなにその人の特徴を説明するしかないのです。バケタンは、その人の手がかりを話しはじめました。「ぼくの探している人は、よくクリスタルショッピングシティで見かけたんだビュー。黄色い電動車いすに乗って、元気よく走っている人なんだビュー。」と答えました。
「『黄色い電動車いすに乗って‥』か‥。でも黄色い電動車いすに乗っている人、沢山いるもんね~。困ったなぁ~。他に手がかりないの?」
「そんな事言っても仕方がないですよ。みんなで手分けして、クリスタルショッピングシティ探しましょ。で‥その人は男の人ですか?女の人ですか?」
と言うバケタンの答えを聞くか、聞かないかでみんな捜索を開始ました。みんな急いで出かけてしまったので、バケタンと、Nobunobuは必然的にお留守番をする事になってしまいました。
「ねぇ、バケタンもう一つやらなくちゃいけない事あるんでしょ。『天使さんとの約束も果たさなければならない』って言っていたけれど…天使さんとの約束って何なの?」Nobunobuは不思議そうに尋ねました。
「うん‥天使さんからお使い頼まれたんだビュー。それは…セント・フリーダム・ウィッシュ教会という所があるそうなんだ。その教会にある悪魔祓いの書を持って、今度の満月の夜に帰らなければならないんだビュー。セント・フリーダム・ウィッシュ教会には、悪魔が現れることが無くなったんだビュー、だから、必要が無くなったそうなんだビュー。その悪魔祓いの書を持ってないと、向こうの世界の門が開かないらしいから、必ずもって帰らなきゃいけないんだビュ‥。だけど‥ボク、そのセント・フリーダム・ウィッシュ教会が何処にあるのかも分らないビュ・・・。」
「今度の満月の日まで、まだ時間はあるよ。頑張って探そッ‥。でも、おかしいなぁ〜天使さんがそんな事バケタンに頼むのかなぁ?」Nobunobuは、首を傾げました。
さて、ところ変わってバケタンの話を聞くか、聞かないかで飛び出してきた、みんなはバケタンから聞いた手がかりだけで、クリスタルショッピングシティの街を探してみる事にしました。
クリスタルショッピングシティと言う街は、その名の通り、強化ガラスの壁とクリスタルガラスで装飾し、お日様の光を活用して温かく和やかなイメージを演出しています。お天気のいい日には、建物の中にいるというのに外にいるかのような錯覚に落ち、日向ぼっこをしたくなるようなところで、憂鬱な雨の降る日でも、照明と雨がガラスに反射して、きらきらと星空を思わせるような不思議な気持ちになれる場所です.なぜ、自然とガラスの調和のとれた場所が、そこに出来たのかというと、もともとガラス工芸品を作っている人が集まって、お互いの作品の出来栄えを、競い合っていた事から、クリスタルガラスで出来た動物たちの置物や、香水の瓶・食器等といったガラス細工の商品を扱っているお店が多くならんで、とてもお洒落な街になったからです。
「こんな素敵なところが私たちの住んでいる隣町にあったなんて、ぜんぜん知らんかったわ〜。」とyacchanは、人探しも忘れて感動しています。
「あかんで、感動してる場合じゃないでしょ。早くバケタンの探している人を見っけないといけないんだよ。早く探そう。」とTozzanが言いました。
「そう、僕聞いたんですけど‥今度の満月の日までしかこの世界にいられないみたいだよだからあと5日しかないんです。その日までに、その人を見っけないといけないとね。」といつもののんきな口調で言いました。
「えっ!?5日!」みんなびっくり。kinoppiと、カッパちゃんの二人は、なんとか落ち着きを取り戻して、動きが止まってしまったみんなに叫びました。
「さあ、そうと分かれば急ごう!一刻も早く黄色い車いすの、女の人を探しに行きましょう。」と言うと、みんな二人ずつになり、手分けして探し始める事にしました。
さんざん探したあげく、その日、クリスタルショッピングシティの街には、黄色い車いすの女の人は現れなかったのか、見つけることが出来ませんでした。その次の日も、そのまた次の日も、クリスタルショッピングシティの街で、黄色い車いすの女の人を見つける事が出来ません。
「そうだねぇ、でも‥、一つ手がかりになりそうな話を聞いたんだ。この建物の中のペットショップに、よく立ち寄るという情報を‥ネ。だから頑張って探してみようよ。」とカッパちゃんは、カモちゃんをなざめるように説得しました。
カモちゃんを、元気付けたものの実は、カッパちゃんは、昼は黄色い車いすの女の人を、夜は、セント・フリーダム・ウィッシュ教会探しでヘトヘトでした。
バケタンは、黄色い車いすの女の人の事を気にかけながら、セント・フリーダム・ウィッシュ教会をNobunobuと、二人で探していたのです。そして、カッパちゃんが『みらいかん』に戻ると、バケタンは黄色い車いすの女の人の事を聞いて来ます。その時の不安そうな、バケタンの顔を見ていると、カッパちゃんは、両方を探さずにはいられなかったのです。カモちゃんがクリスタルシティ周辺を飛びながら、見回ってくれている間カッパちゃんは、クリスタルショッピングシティの中の、1階から順番に見て回る事にしました。
Itasanがふと、車いす用トイレの前に行くとトイレから、出てくる人の姿が目に飛び込んできました。その人はまさに、黄色い車いすの女の人でした。Itasanは、慌てて声をかけようとしたのですが…黄色い車いすの女の人は、スーと行ってしまいました。Itasanは、慌てて携帯電話で
「今、3階の車いす用トイレで、黄色い車いすの女の人を見かけてん‥誰かこの周辺探して〜。僕トイレに入りたいねん。」とカモちゃんと、カッパちゃんに連絡しました。
外を飛んでいたカモちゃんが、連絡を受けて猛スピードで、3階のフロアに駆けつけました。カッパちゃんも連絡を受け、すぐさま駆けつけようとしたのですが、真夏の暑い日ざしの中歩き、クーラーで乾燥している所を歩き回ったせいで、カッパちゃんの頭のお皿がカラカラになって、動けなくなってしまいました。
「カッパちゃん、来ないでござる。」というと先に、黄色い電動車いすの女の人を、見つける事にしました。
「何でござるか。あの人盛りは…」とつぶやきながら近づいて見ました。カモちゃんが人を掻き分け覗いて見ると、そこには、カッパちゃんが倒れていました。
「カッ、・カッパちゃん!どうしたのでござるか!?くせものに、やられたでござるか!?」といい近づいて行きました。するとカッパちゃんが、うつろになりながら、何か伝えようとしています。カッパちゃんが一生懸命に指を差している方を見ると、なんと…みんなで探していた、黄色い電動車いすの女の人が、隣にいるではありませんか‥。カモちゃんは、カッパちゃんの事をそっちのけで、黄色い電動車いすの女の人に話し掛けようと、その人に話す事を必死で考えしました。でも、倒れているカッパちゃんの事が気になって、頭が回らず、何を話せばいいのかわかりません。結局、カモちゃんは、その黄色い電動車いすの女の人に、カッパちゃんを安全なところに、連れて行くのを手伝ってもらえるかを、尋ねてみる事にしました。
「あのぉ〜そこの黄色い電動車いすに乗っておられるそなた、少しお時間を貸してもらえるでござるか? 拙者、カモちゃんと申す。詳しいことは、あとで話すでござる。ここはともかくカッパちゃんを、安全なところに連れて行きたいので、手伝って欲しいでござる。構わないでござるか?」
「いいわよ。手伝うわ、ところで…その“黄色い電動車いすの‥”って言うのやめてくれない?私、Kiyochanって言うのよろしくね!カッパちゃんを何処へ連れて行けばいいかなぁ?」
と聞かれて思わず「みらいかん」と言ってしまいそうになってしました。でもいきなり来てとも言えないので、6階の休憩所に行く事にしました。

[ 22] カッパちゃん、オバケくんとお友達になる。
[引用サイト]  http://www8.ocn.ne.jp/~miraikan/daibouken7.htm

その声を聞いたバケタンは驚き、体がふるえ足はがくがく,手もがくがくとしてしびれ、持っている悪魔払いの書が何ものかに取られ,無くなっているのに気づきました。
バケタンは、みんなになんて言えば良いんだ。どうしたらいいんだ。と頭がパニックになってしまいました。
「きっとあのとき悪魔に取られたに違いないビュー。きっとそうだ。そうにちがいないビュー。でも‥‥‥」
「バケタン、そんなに心配しなくてもいいよ。私には、何もかも解っているから、後々のことは、私に任せておきなさい。もともと、その悪魔払いの書も、私が閻魔に命じて、書かせたものだ。後々のことは、私に任せて天使に霊界を案内してもらうが良い。‥‥」
天使さんに霊界を案内してもらうのに、悪魔払いの書を失った事,取られてしまった事やあのときの恐怖体験や、その後、現れた神様のことをバケタンは、「みらいかん」のみんなに話しました。
心おだやかで、やさしいみんなは、「そんなに気をおとさなくてもいいよ。後の事は神様におまかせて霊界を天使さんに案内してもらうといいよ。」
カッパちゃんとカモちゃんに「ボクと一緒に霊界を見てほしいビュー。お願い,お願いだビュー。またあのようなことが、おきたらと考えたら、一人では怖くて不安だビュー。お願いビュー、ボクと一緒に行ってください。」
と言って、「みらいかん」のみんなは満面の笑顔で僕も、私も行きたいなあ-と言いながら見送りました。
カッパちゃんとカモちゃんは、そのことをバケタンに話して、次の日に天使さんに霊界を案内してもらう事になりました。
「天使さん、どんな事でもいいから教えてよ‥‥‥おねがい、おねがい。」とおねだりするように聞いていました。
「じつは私にも詳しいことは解らない、ただ霊界にも段階があります。それは天国、中ゆう界(八また)、地獄、の層になっていて、その差別は光と熱だそうです。すなわち天国はものすごく明るくて、暖く、地獄は、その反対で暗くて、寒い所だそうです。中ゆう界は、その中間くらいだそうです。それで、移動手段はこの世の中での車や船、飛行機なんかではなく不思議な乗り物、不思議な力で案内するから楽しみにしていてね。そして、そこの生活は、説明するより実際見てもらうほうがいいです。案内するから私の指示に従ってください。解りましたか。」
バケタン、カッバちゃん、カモちゃんは、輪になって手をつなぎました。そうして最後に天使さんが手をつなぎました。すると,透明の気球のようなものに包まれ,天使さんは呪文をとなえはじめました。
それはジェット機よりも速く、ひかりよりも速く、あまりの速さに三人は、目を閉じふるえていました。
「みなさんしっかりして下さいよ。ちゃんと見ていないと、これから先どうするんですか。向こうの世界に帰ったらここの世界のことを話すのでしょう。だったらちゃんと目を開けてみるんですよ、わかりましたか‥」と言いました。
ここに案内された、三人はこれはなんだろう、何段もの棚の上に、食べ物に似た数の子のようなのがたくさんあります。これはなんだろうと首をかしげました。
天使さんは赤い鬼のもとに近づいて、ここにいる三人は神様から依頼され、私が霊界を案内していることを
「わしも長い間ここの番人をしているが、神様から許しをこうなんて、おまえ達はいったい何ものじゃ。まあ良いだろう。」
「私はここの番人をしている赤鬼じゃ。そこの棚にあるものは食べ物ではない、向こうの世界(みらいかんのメンバーたちが暮らしている世界)で善い事を話すだけで、それと逆のおこないをして落ちたものの舌じゃ。体は天国に行って、口の中の舌だけが地獄に落ちたものたちの舌だ。」
バケタンが「今逃げ出したら神様にどう説明したら良いんだビュー。それと君ら二人に「みらいかん」の代表として行って来てと言われたでしょう。それにボクの心情もわかってくださいビュー。だいいち、神様に対して申し訳ないビュー。悪魔の書をなくしたとき、後々のことは任せて、そして、天使さんに霊界を案内して頂いているではないですか。辛抱してくださいビュー」
「これは良い人のことを聞いてはいるけれど、善いことをしてない人たちの耳だけが、地獄に落ちたんじゃ。ここに落ちたものはこのような事になるんだ。何十年、何百年、何千年もの長い間、暗くて、寒い所で過ごすのじゃ。
わしはここの番人を任されているのだ。しかし、まだここは地獄でも罪がかるいところじゃ。これから案内するところは、わしが任されている所でも苦しい,忌まわしい場所じゃ、しっかり見てしっかり聞くのじゃーよいか…地獄にも段階があって最下段,そこに落ちたものは何にも見えず,すごく寒くて,ちょっとの身動きもできない所じゃー。」
かわいらしいので、町のお金持ちの奥様にもらわれたが,ときどき,お暇を頂き帰っても,人の見ている前では
ある日も貧しい親への土産に、白いパンを頂き、帰る途中森の小道に、じめじめと泉がしみ出ている所を
通る時,新しい靴をぬらすまいと、パンをしめった土の上において片足を踏んだそのとたんに地面が沈みだした。
そうして少女はバレーのように片足をパンにつけたまま,ずんずん地獄の底まで沈んでいったのじゃ。
長い長い果て知れぬ廊下に向かい合って、眼だけで精1杯の苦しみを訴えながら、食べることも飲むこともできない人たちの門に立って,飢えと渇きと憎悪でやせ細った醜い少女は、身動き一つできぬまま長い長い間立ちん棒でいた。
その少女のことを、一人のおばあちゃんが幼い子供のとき,お母さんから聞かされた昔々のお話に,靴をぬらすまいとしてパンを踏んだまま地獄へ沈んでいった少女のことを思い出した,心のやさしいおばあさんは、涙を流して,そして自分の最後のお祈りに少女のことを神様にお願いした。そのひとしずくの涙が、地面の底にしみていって,少女の長い長い待っていた。冷えて渇ききった魂にしみていった。
それから子雀は子供たちのところへ来て、パンくずを粗末にして散らかす子供たちのかたわらでせっせとパンくずを拾ったと言う話じゃー‐。
わしがおまえ達にどうして、このような話をしたのかと言うと、おまえ達は神様からここの世界を天使に案内してもらう大事な客で特別な方達だからじゃ。
ここで見たこと聞いたことを君達が住んでいる人達みんなに伝えること、少しでも気づいてもらう事が大切なんじゃ。」
「みんなに霊界という世界があると言う事、今回見たこと、経験したことを伝える、それが神様に対しての感謝ではないじゃないかな。」と話し合いました。
三人の話を耳にした、天使さんはカッパちゃん、カモちゃん、バケタンを案内していることに満足し、そして、三人の成長していく姿にとても喜びました。
番人の赤鬼さんに、ここの世界すべてをまだまだ案内してもらいたいけれど、地獄の世界はこれくらいで、次の段階の世界をたくさん見てほしいと天使さんは言いました。
カッパちゃん、カモちゃん、バケタンは地獄の番人の赤鬼さん、今日はありがとうございました。と深くお辞儀をしました。
そうして、カッパちゃん、カモちゃん、バケタンの三人は例の如く、手をつなぎ最後に天使さんが呪文をとなえると、一瞬にして次の世界に到着しました。
「私はどこの場所に行っても、その場所に適応するような体を神様から頂いているんだ。それにたくさんの力も頂いているんだ。私は、どんなものにも変身でき、いかなる動物とでも会話ができる。「みらいかん」の仲間たちやカッパちゃん達にあったのも、君たちの世界を巡回していたときにバケタンが「悪魔の書」のことで頭を痛めているときき、神様に救っていただき、私(神様からの命で)が霊界を案内するようになったのです。この世もあの世も、何かの不思議な繋がりが逢って巡り会うのです。このようなことは、カッパちゃん達にはきっと理解や、創造が出来ないと思います。きっと、不思議な世界、夢の世界のこと現実にそんな世界があるはずがないと思うでしょうね。たとえば宇宙の端はどうなっているのか?とか」
「天使さん、私たちには向こうの世界のことも知らないのに、宇宙のことなんかは解らない。チンプンカンプンですよ。」
「天使さん、ごめんなさい。私たちにわかるように話してください、お願いします。」とお願いしました。
「君達の住んでいる地球が誕生して35億年位になるけど、あらゆる物質はすべて何かの繋がりがあるのです。たとえば、多くの動物が呼吸して、空気をだしたら植物かその出した空気を食べ、今度は植物が動物に必要な空気を出す。
そんな関係が35億年も続いているんだ。酸素も21の量、これはこの地球の星だけが備わっているんだ。それに生きとし生けるもの、この星も空気も、そして水も大地草花もすべての生き物が、互いに自らを与え合って生きていけるのです。
そして、すべては神様が作られたのです。もし酸素の量が、21より少しでも増えたら雷が落ちて火が付いて燃えたらいかなる方法でも消えません。大変なことになるのです。
ここの世界のあまりの美しさ、明るさ、眩しさにカッパちゃんは眼を開けることが出来ず、だんだんと気が遠くなってきました。そしてついに気を失ってしまいました。
そのときカッパちゃんは、自分がどうして気絶したのか倒れたのか、うっすらと思いだしてきました。
たしか、天使さんに霊界を案内してもらって、初めに地獄の世界を案内してもらって次の世界(天国)に到着して、トンネルがあり、トンネルは長くゆるやかにまがり、その先は広々とひろがり、美しくて明るく眩しく私たちの世界のことをすっかり忘れてしまう気持ちにさせてくれます。
バケタン、カモちゃん、カッパちゃんも見たこともないような見事な様子に目を奪われて立っていたとき………。
カッパちゃんは、これまでに体験したことをその女性に話すと、不思議に思いこんでしまい、変なやつと誤解されたらと思って、お腹がすいたのとそれに頭のお皿が乾いていたこともあって「気絶しました。」と言ってしまったのです。
「ここ、うちが親しくしてる「作業所みらいかん」と言うねん。メンバーは五人おるやねんけど、みんないい人やから友達になったら、きっと楽しいことや、いろんな出来事があるとおもうねん。」
「そうしてうちが連れて来たこの子、名前をカッパちゃんというねん。あっー、うちまだ名前聞いてないけれど、あんた―名前なんていうねん。」
「みんな、カッパちゃんは空腹と頭のお皿が乾いて気を失っていたところを、私が見つけてここへつれて来ました。
カッパちゃんは、「みらいかん」のメンバーや、いつもパソコンの上に座ってメンバーたちの仕事を見ているカモちゃんたちを、まえから知っているような気がしてなりませんでした。
どうしてかと言うと、今までの出来事や「みらいかん」のメンバーたちの名前もわかるし、メンバーの性格なんかも解るからです。
今日からは、希望の光に包まれてみんなのやさしい瞳に包まれて、生きる勇気かあふれてくるような気持ちになりました。

[ 23] カッパちゃんの大冒険 最終回
[引用サイト]  http://www8.ocn.ne.jp/~miraikan/daibouken-end.htm



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