年月とは?
|
欧文の組版で年月をハイフンまたはダッシュ(ダーシ)で結ぶ場合、左のどれが良いのでしょう? 実は昨日書き忘れたのですが,May June July は普通省略しませんので,Jun. ではなく June としたほうがよいと思います。 この話題のついでに、仏文の場合、英文と少し違うので、フランス語の本をご覧になるとき、気を付けてみるとおもしろいかと思います 連続する期間、区間(何ページから何ページのようなもの)を表すのに英文組版では、en dash を使いますが、仏文では trait d'union、ハイフンであり、この文脈で、仏文組版で ハイフンと en dash を使い分けることはありません。Chicago が例示しているようなinclusive でない数字のつなぎ(電話番号の表記など)は、単に空白となります。 (ただし、手元の文献には、年月だけで期間を示す実例が見あたらず、あまり使わないようにも思う。) 期間はハイフンでつなぐ場合は、両端が含まれる連続した期間ですが、「〜から〜まで」と言葉で表現したときは、フランス語ではあいまいです。 は、もともと「6月2日」が含まれない期間を指すのですが、終端を含むように使う例がなきにしもあらずなのです。 箇条書きや、注記に tiret(em dash に相当)を使いますが、英文組版と違って、仏文では tiret と、続く文字の間は空けます。 端を含むか含まないか、という話題で少し脱線すると、日本語で「正の数」「負の数」というとき、英語で positive number 等というときも同じだと思いますが、ゼロは含みません。 いつも(といってもときどきですけど)貴ホームページを興味深く拝見させていただいております。 さて、先ごろ欧文のダッシュやハイフンの使い分けをどのようにすればよいか,との例文が掲載されておりました。 (以下の文中で文字が半角の「ミ」と化けていたら,それは英文の半角ダッシュです。Osakaフォントでは英文の半角ダッシュがないので「ミ」に化けます。) 「〜」に相当するときに使う、と確か以前PageMaker(Aldus社の時代)のマニュアルで読んだような記憶があります。 確認しようとしたところ、思い返せば1年ほど前、古いソフトの保管場所を確保できなくなり処分(つまりゴミ捨て)してしまったのでもう手元にありませんでした。お知り合いでPageMaker 3.5から4.5あたりを 一応ネイティブスピーカー(アメリカ人のプルーフエディター)がチェックしてくれますので、そうなのではないかと思います。けれどもアメリカの出版物でも、nダッシュでなくハイフンを使っているものもあったりして、実のところ私にも確かなことは分からないのです。ネイティブであっても書誌学的な知識がなければ、本当は分からないのではないでしょうか。 英米のものをすぐ鵜呑み追従するのも変ですし、わからないままに組み版するのも仕事の品質に関わるのでいやな気持ちになるところです。 組み方は、スペースを入れないでベタで組んでいます。しかし、ダッシュが前後の文字とくっついてしまうように見えることが多いので、カーニングでほんの少しアキを入れています。 QuarkXPressで10から15ぐらい(この数値にはたいして根拠はありません。このくらいだといいかな、という私の超個人的な好みルールです)。 邦訳は「オックスフォード大学出版局の表記法と組版原則」(1983年初版)という書名でダヴィッド社から出ています(現在も刊行しているかどうかは不明です)。 しかし、June 25, 1978と記述したとしてもあながち誤りではないようです。オックスフォード・ルールの作成者は、月、日、年の順の記述は「月で始めて日に戻り、そして年に及ぶべきではない」 上記のようなことを根拠に、私は二分ダッシュを使って、ベタ組みと少しカーニングあけ、としています。 したがって、貴ページの例文でいうと、(3)を採用することになりますが、これは見た目すごく格好悪い。 本文なみに小さめの文字で組むのであれば、そんなに違和感はないでしょうが、ショーやイベントのポスターとかチラシなら「→」や長い罫線などのデザイン的な視覚効果を使いたいところです。 |
[ 154] 年月をつなぐダッシュ(欧文組版の場合)
[引用サイト] http://www.tonan.jp/moji/06dash/index.html
