視力とは?

視力(しりょく)とは、目で物体を識別できる能力のことである。屈折異常、調節異常で視力が低下した場合は、屈折矯正を行うことで視力を良くすることが可能である。しかし、疾患により視力が低下した場合には、その要因を取り除かない限り視力を良くすることはできない。
目および対象物が静止している場合における視力を静止視力、動く物を見る能力を表す視力を動体視力と呼ぶ。動体視力には横方向の動きを識別するDVA動体視力と、前後方向の動きを識別するKVA動体視力がある。球技などのスポーツの多くは動体視力と密接な関係があり、一流選手は優れた動体視力を持っていると言われる。また、訓練により動体視力は向上する。
動体視力は年齢とともに低下するため、70歳以上の運転者が運転免許を更新する場合に義務付けられる高齢者講習では、運転適性検査の一つとして動体視力検査が行われている。
視力は網膜黄斑部中心窩で見た場合に最良となるため、その場合の視力を中心視力、その周辺で見た場合の視力を中心外視力と呼ぶ。
視力矯正を行う器具を使用しない場合における視力を裸眼視力、眼鏡・コンタクトレンズで矯正を行っている場合における視力を矯正視力とする。裸眼視力と矯正視力を併記する場合は、矯正視力を括弧で括って表記する。 「矯正」という言葉が、屈折異常を根本から治すことと取られる誤解を避けるため、補正視力と呼ばれることもある。
一般に視力と言った場合には矯正視力を指すが、プロ野球の審判など、裸眼視力がある基準に達していないと就く事ができない職業もある。
片眼のみで見た場合の視力を片眼視力、両眼を同時に使って見た場合の視力を両眼視力と呼ぶ。両眼視力は片眼視力よりも若干良くなり、乱視がある場合等にその傾向が強くなる。
静止視力を測定する方法として日本において最も広く用いられているものがランドルト環である。これは大きさの異なるC字型の環の開いている方向を識別することによって、2点が離れていることを見分けられる最小の視角を測定するものである。ランドルト環は黒色の円環で、円環全体の直径:円弧の幅:輪の開いている幅=5:1:1のサイズである。視力は分単位で表した視角の逆数で表し、通常の視力検査表には視力0.1から2.0までのランドルト環が描かれている。数値の大きなランドルト環が識別できるほど視力が良い。遠点視力の測定には5mまたは3mの距離を離して用いる視力検査表が用いられる。
米国、イギリス圏の国々などの場合は、用いる方法は日本と同様にランドルト環が多いが、少数ではなく『20/20』『6/6』のように分数で表す。 たとえば『7/7』の場合は7フィートの距離から7番目の環が識別できると言う意味であり、これが日本での1.0に相当する。
大まかな視力の表記として、A(視力1.0以上)、B(視力0.7以上1.0未満)、C(視力0.3以上0.7未満)、D(視力0.3未満)の4段階を用いることがある。
視力が0.1未満で、最も大きいランドルト環が見えない場合には、距離を順に近づけていき、例えば5m用の検査表で3mまで近づけてランドルト環が識別できれば視力を0.1×3/5=0.06とする。視力が0.01未満の場合には、指の本数を確認できる距離で表す指数弁(例:30センチメートル/指数弁)、目の前で手のひらの動きが分かる手動弁、明暗を識別できる光覚弁、明暗が分からない盲と表記される。
近点視力の測定も同様の原理である。ただし紙に印刷された視力検査表ではなく、機械の内部に投影されたランドルト環を用いて測定することが多い。また、ランドルト環の代わりに、平仮名や片仮名が用いられることもある。
大型免許や2種免許などの運転免許の試験においては、三桿(さんかん)試験と呼ばれる深視力検査が行われる。機械の内部に3本の縦棒があり、両端の2本は目から同じ距離、中央の1本が前後に移動するように見える。中央の1本が両端の2本と同じ距離にあるように見えた瞬間にボタンを押し、その時の距離の誤差を測定する。3回の検査の平均が2センチメートル以内であれば合格とされる。
ランドルト環の空白の直径はそのランドルト環の直径の5分の1である。 また、ランドルト環の数値は空白の一辺の長さの1.5分の1である。
生後間もない赤ちゃんは明暗の識別ができる程度で、目を正しく使うことによって視力が発達し、6歳頃までに大人と同様の視力が完成する。この間、外傷や疾患などが原因で目を正しく使う習慣が付いていないと、弱視の原因となりうる。
解像度として考えた場合に、最も視力の良い動物は猛禽類のワシやタカと言われている。しかし、それぞれの動物は生活に適した目の形状を持っているために、例えば夜行性のネコなどの視力は0.2程度と言われているが、暗い場所での光に対する感度がヒトよりも優れているし、昆虫などの複眼は動いている物を見るために適した構造となっている。また水中と陸上の両者で生活する動物は、一般に陸上では強度の近視となり視力は悪い。

[ 166] 視力 - Wikipedia
[引用サイト]  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%96%E5%8A%9B

人間の視覚は,動物の世界の中で猿と全く同じです。1億個以上あるという視細胞が興奮して,目に入ってきた光,熱エネルギーを電気ェネルギーに変えて,大脳の後頭葉の視知覚皮質中枢で映像を見ています。なお,物体を写してくれる視細胞が興奮するためには,光の最も小さい粒,つまり,たった一個のエネルギーで十分だといわれています。また,目から入る知識の量は,人間が得る情報の80%以上にもなり,目の働きは大型コンピューターの数百万ビットも達するといわれています。
人間の目は,0.1mmの大きさの物を,25.4cmはなれたところで見わけられます。(0.0003ラジアンという)。また,人間の目は,直径3〜4ミクロン(0.003〜0.004mm)の穴から入る明るい光を見わけられます。
なお,ギネスブックには1972年の西ドイツ,シュツットガルト大学の報告で,1.6km以上離れた人を誰であるか見分けた女子学生がいたと書かれています。
目の屈折力(光を屈折させるカ)はレンズの度の単位であるジオプトリー(D)を用いて表します。焦点距離1mのレンズの度を1ジオプトリーと決め,焦点距離の逆数で表します。焦点距離が短いとジオプトリーの数値は大きくなり,焦点距離が長いと小さくなります。焦点距離が50cmなら2D,25cmなら4D,また2mなら0.5D,4mなら0.25Dというようになっています。
目の屈折力は,主として角膜と水晶体の屈折力からなっています。そのほかの組織は,普通の水の屈折率とほとんどかわりません。
つまり,人間の目はかなり強い凸レンズをもっていることになります。他の水中動物を見ますと,屈折のために角膜を利用していません。そのため,角膜は屈折力も小さく,扁平です。その代わりにレンズが球形となっています。
私たちは,自分の目を通して見ることができる視覚で生活をしています。もしある基準がなければ,かなりボンヤリした見え方でも「こんなもんだ」と思って一生を過ごすかもしれません。そこで視力という基準が決めてあります。
この,視力とは,2つの点が離れていることを見分けるいちばん小さな角度で表します。これを最小視角といい,切れ目の視角が1分(1度の60分の1)のランドルト環を見分けられる視力を1.0と決めています。左図のランドルト環を5m
の距離から見ると,視角が1分になります。つまり視力1.0です。半分の2.5mの距離から見ると視角は2分になるので視角を1分にするには,ランドルト環を2分の1に縮小しなければなりません。
赤ちゃんの場合は生まれると同時に,視力が1.0あるわけではありません。はう,立つ,などと練習して発達していくのと同じように,目も「見る」勉強をして,少しずつ発達をくりかえして十分な視力をもっていきます。
一般にいわれている視力とは,主に網膜黄斑部中心窩での視力(視力が一番よい部分),つまり,中心視力のことです。中心外視力は中心視力に比べて大変悪く,視線が2度ずれると0.4,5度ずれると0.1に下がり,10度はなれる0.05くらいの非常に低い視力になります。中心窩で固視できない弱視は,中心外視力のため視力は悪いことになります。
普通,視力は,視力表のような静止した視標を用いてはかります。これを静止視力といいます。また,動くものを視標としたものを動体視力といいます。スポーツ医学や交通災害についての研究が進んでいる現在,静止視力がよくても動体視力が意外と悪いという症例がみられます。
愛知医大の鈴村の研究によりますと,静止視力1.2の人の動体視力は,時速50kmで0.7,100kmで0.6に低下します。個人差がありますが,一般には,静止視力が悪い人はど動体視力の低下がはげしいといわれています。
視力の出にくい屈折異常の目を,メガネやコンタクトで矯正した視力を矯正視力といいます。眼科診療のうえで視力といえば,矯正視力をいいます。
両方の目ではかったものを両眼視力(両眼開放視力)といい,片眼視力よりもふつうは約10%ほど視力はよくなります。
近くを見るときの視力をいい,近距離視力表を用いて目から30cmはなれてはかった視力をいいます。
人間は,1秒に16コマ動くと一連の動きを見ているようにごまかされます。バッタなどの昆虫は,1秒間に200〜250コマの個々の映像が粗っぽいスケッチのように見えるだけで動きとしてとらえられません。
目に入った平行光線は,瞳孔を通り,水晶体で屈折して目の奥にある網膜上に外界の像を正しく焦点にむすんでいるときを正視といいます。それ以外を非正視といい,遠視,近視,乱視に分類きれています。正視は無限遠から近点まで明視することができ,調節範囲は非正視に比べて最も能率のよい目です。

[ 167] 眼の事典・視野・視力について
[引用サイト]  http://www.ocular.net/jiten/jiten007.htm



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