カチューシャとは?

この項目では人名・歌・装身具のカチューシャについて記述しています。兵器のカチューシャについてはカチューシャ (兵器)を、2ちゃんねるブラウザのかちゅ〜しゃについては2ちゃんねるブラウザをご覧ください。
カチューシャ(ロシア語: Катюша、英語:katyusha)は、ロシアなどによく見られる女性名、イェカティェリーナ(イカティリーナ、エカテリーナ、エカチェリーナ;Екатеринаイカチリーナ)の愛称形(短縮形)である。「イェカティェリーナさん」という程度の意味からより親しげな呼びかけまでニュアンスには幅がある。一方、短縮形を嫌うロシア人も、インテリ層を中心に存在する。なお、イェカチェリーナの愛称形には、他にカーチャ(Катя)などもあるが、ロシア語等の名前には「愛称形」などと称される派生名が無数にあるため、ここですべてを列挙することはできない。
日本においてカチューシャと呼ばれる最も有名な女性は、トルストイの長編小説『復活』の主人公であろう。日本では、1914年(大正3年)3月から劇団芸術座が松井須磨子主演で、帝国劇場をはじめ国内各地において公演し、人気を博した。また、松井須磨子の歌った劇中歌『カチューシャの唄』(作詞: 島村抱月・相馬御風、作曲: 中山晋平)は、日本中で大流行し、蓄音機自体高価で普及率が低く、レコードも一番売れていた邦楽盤ですら数千枚売れれば大当たりと言われた当時、『復活唱歌』の題名で発売された松井のレコードが2万枚以上を売り上げたという話もある。同曲は日本の歌謡曲第1号と言われている。歌詞の「カチューシャ可愛や別れのつらさ」は爆発的な流行語となった。
日本ではC字型のヘアバンドが一般に「カチューシャ」と呼ばれるている。弾力を持ったプラスチック製または金属製で、表面を布などで覆ったもの、リボンほかの装飾を施たもの、動物の耳を模した付属物を付けたものなどもある。C字の開いた部分を広げながら耳の後ろ〜頭頂部の上に来るように頭にかぶせて使う。髪の毛を押さえる効果を上げるために、頭に触れる側には櫛や櫛歯が設けられていることが多い。現代日本では主に女児が用いる装身具であるが、2006年頃に成人女性の間にも流行が起こった。
名称は前述の松井須磨子が演じたカチューシャに因むもので、日本固有のものである。英語では鏡の国のアリスのアリスに因み「Alice band」と呼ばれるが、他の布製などのヘアバンドと合わせて「headband」と総称されることも多い。日本での名称の由来について、一部の書籍などではカチューシャ役の松井がこの型のヘアバンドを着けていたためだと説明されているが、必ずしもその説の根拠は明らかではない。少なくとも帝劇などでの松井の舞台写真にはそのようなものを着けたものは認められず、島村の脚本でも髪に挿す簪は出てくるがヘアバンド様のものは出てこない。しかし『復活』の演劇が大人気となったことは事実であり、カチューシャや松井と何の関係もないにもかかわらず、カチューシャの名を冠した便乗商品が多数出現したと言われる。その中にはカチューシャという名の薬や、カチューシャ櫛・カチューシャリボンなどの装身具もあったとされ、このような状況の中にヘアバンドがカチューシャと呼ばれるようになった理由も存在する可能性がある。
さらに、世界的に有名な『カチューシャ』と題するロシアの歌がある。ミハイル・イサコフスキー(Михаил Исаковский)作詞(作詞年不明)、マトヴェーイ・ブランテル(Матвей Блантер)作曲(1939年)。『カリンカ』や『トロイカ』などとともに、ロシア民謡を代表する歌曲として挙げられることが多い。ただし、この「民謡」というのはロシア語の「народная песня(ナロードナヤ・ピェースニャ)」、「人民の歌」と呼ばれるものを誤訳したもので、一般に「ロシア民謡」と呼ばれているものの多くは「民謡」ではない。これは、ソ連の歌のジャンルのひとつであり、ソ連時代の「ポピュラー・ソング」のことである。
歌詞は、元々は戦争とは関係のないものであったが、折しも対独戦が開始され流行歌として戦場の兵士に広く愛された結果、「○○のカチューシャ」といった替え歌が多く生まれることとなった。それらは、国境警備にあたっている若い兵士が、故郷の恋人カチューシャを想う恋愛の詩といった内容であった。また、国民の団結が歌われた戦時下に流行した誰もが知っている歌として、この曲はソ連国内では共産主義を褒め称えるという政治的な意味合いを付加されて歌われるようにもなった。
また、第二次世界大戦中に、この歌にちなんで名づけられたと伝えられる、ソ連の兵器がある。その詳細は、カチューシャ (兵器)を参照。
なお、歌の『カチューシャ』の方も実は最初から兵器としてのカチューシャを歌ったものである、という説があり、エスペラント語でもその意味で訳されている。仮にロケット砲のこととして歌を解釈すると、「花咲き乱れる美しい川岸に、カチューシャ・ロケット砲がやって来た」(1番歌詞意訳)というような意味の歌となり、現実離れした雰囲気が漂う。2番以降はさらにシュールな歌詞となり解釈が破綻するため、最初からそうであるとする説には従いがたい。
しかし、ロシア関係者の間ではそのシュールさを逆手にとって、内輪の冗談としてこの訳が使われることもある。カチューシャには上記の通り多くの替え歌があるので、「ロケット砲カチューシャ」版の訳もそのような替え歌のひとつであったとみなすことも可能である。
日本では、戦後「歌声喫茶」などで歌われる定番ソングとなり、現代でも「ロシアの歌(曲)」と問われた時に、カチューシャやトロイカ、カリンカ等を挙げる人が多い。

[ 86] カチューシャ - Wikipedia
[引用サイト]  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3

カチューシャ(ロシア語: Катюша)は、第二次世界大戦(独ソ戦)においてソビエト連邦が開発・使用した多連装ロケットランチャー(ロケット弾発射装置)。制式名は、82mm BM-8(БМ-8 ベーエーム・ヴォースィェミ)および 132mm BM-13(БМ-13 ベーエーム・トリナーッツァチ)。カチューシャは公式名称ではないが、前線に配備されると間もなく、ソ連の赤軍兵士たちの間で広まった。ロシア人女性の愛称であるカチューシャが、なぜこの兵器の愛称として命名されたのかは諸説あり定かではないが、一説によると、製造元の工場名の頭文字である“К”が刻印されていたため、前線の兵士達が当時流行していた歌「カチューシャ」にひっかけて、カチューシャと呼び始めたのではないかと言われている。これに対し、ドイツ陸軍の兵士は、外観および発射時に鳴り響く音がパイプオルガンに似ていたことから、「スターリンのオルガン」と呼んだ。このページでは、この中で日本において最も知られた名称である「カチューシャ」を用いる。
構造は非常にシンプルで、ロケット弾を載せるための鉄レールを平行に並べ柵状にした棚と、それを支え、方向と射角を調整するための支持架で構成される。ロケット弾は無誘導で、一般に照準器はついていないため、使用されるロケット弾の重量や射程距離から射角を算出し、おおよその方角に向けて発射された。精度は期待できないため、大量のロケット弾を集中的に撃ち込むことでその欠点を補った。右の写真に写っている BM-13 の場合、8本のレールの上下に、各2つずつのロケット弾を装着し、同時に16発を撃つことができた。
カチューシャは、一般にトラック(ソ連製の ZIS-6 や、米国製のスチュードベーカーUS-6s などの運転席に軽装甲を施したもの)に搭載されたので、しばしば、土台のトラックの部分もひとまとめにして、自走式ロケットランチャーの名称として使用されることもある。ただし、この兵器は他にも、戦車(T-40 水陸両用軽戦車)やトラクター、装甲列車などにも搭載された。
使用されたロケット弾は、いずれも固体燃料ロケットで、燃料には、黒色火薬またはダブルベース装薬(ニトログリセリンとニトロセルロースの混合薬)が使用された。ロケット弾自体もシンプルな構造のため、安価に大量生産できた。BM-8 では、M-8ロケット弾(口径82mm)が、BM-13 では、M-8 または M-13ロケット弾(口径132mm)が使用可能。
ソ連がカチューシャを開発するきっかけとなったのは、1936年のナチス・ドイツによる6筒のロケットランチャー「ネーベルヴェルファー」の開発であった。カチューシャは、1938年に設計が開始され、1941年6月21日に、BM-8 の実戦配備が承認された。戦場で最初に使用されたのは、同年7月14日、ベラルーシの都市オルシャにおけるドイツとの戦闘においてであった。フレロフ大尉が指揮する実験砲兵隊が、7基のカチューシャを使用した。同年8月8日、8つの砲兵連隊が創設され、1連隊につき36基ずつが配備された。BM-8を改良したBM-13N(Nは、「標準型」の頭文字)は、1943年に設計が完成し、第二次世界大戦終結までに、1800基以上が製造された。
標準的な運用法は、敵軍の対戦車陣地に対し、主力部隊が突入するのに先立ち、待機する主力部隊の後方から頭越しに、野砲部隊の攻撃とともに大量のロケット弾を一斉発射させるというものであった。カチューシャは命中精度が不足しているため、防衛施設を狙うのは野砲などに任せて、ロケット弾を敵兵士の頭上に雨のように降らすことで心理的ダメージを与えることに重点が置かれた。
カチューシャは、ロケットランチャーの代表的兵器として一般によく知れ渡った。そのため、しばしば、カチューシャの名は、ゲリラ兵がよく使用する小型のロケット砲全般の呼称として使用されることもある。また、西側ではソ連・ロシア製の多連装ロケット砲すべてに対し、俗称として用いられることもある。なお、現在ロシア軍等で使用されているカチューシャに似た後継兵器はBM-21グラード(БМ-21Град ベーエーム・ドヴァーッツァチ・アヂーン; градは「雹」のこと)122 mm40連装ロケット砲で、ロシアではカチューシャとは呼ばれないが、任務が同じで外見もよく似ていることから、よく混同される。
2006年に発生したイスラエル軍によるレバノン侵攻において、対するヒズボラがロケット砲で応戦しているとされ、いくつかの報道機関は「ヒズボラはカチューシャ・ロケットで攻撃を行っている」と報じている。ただしイスラエルやレバノン等では「カチューシャ」は多連装ロケット砲を指す一般呼称として用いられているため、報道に関しても本来の「カチューシャ」(BM-13などの愛称)という意味で使われている可能性は低い。なお、現在ヒズボラが使用しているロケット砲は上記の旧ソ連製のBM-21グラートや中国製の63式107 mm12連装ロケット砲、およびその派生型がほとんどである。

[ 87] カチューシャ (兵器) - Wikipedia
[引用サイト]  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3_(%E5%85%B5%E5%99%A8)



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