詩野とは?

FUDGE.JPで毎月楽しい音楽に関するコラムを書いて下さっている岡村詩野さん。本誌でもアーティストへのインタビュー「Groove Quest」を書いて下さったり、音楽ライターとしていろいろな場所で活躍していて、名前をご存じの方も多いはず。今回は、そんな岡村さんがどんな方なのか、ほんの少しクローズアップしちゃいます!
音楽に関する文章を書くことです。具体的にはアルバムのレビューを雑誌に寄稿したり、日本盤CDに付属している解説原稿を書いたり、アーティストに取材してそれをまとめるような仕事ですね。
さらに私は、3年前からかなり不定期ですが自主制作で音楽雑誌『Kitten』を作っていて、それの編集長もやっています。素人芸の域でしかありませんが。
音楽が好きで文章を書くことも好きだったから。あとは、ジャンル関わらず、「評論家」「ジャーナリスト」という職種への興味があった。なので、自分の仕事は「ライター」ではなく「評論家」でありたいと常々思っています。
単行本の締め切りと海外出張と通常のレギュラー原稿とが一気に重なった時。あの時は家族も動員して手伝ってもらいました。
あとは慢性的な問題ですが、この仕事は原稿料が極端に安いので(笑)、とにかくたくさんの仕事をこなさないといけない。それゆえに1つの原稿に時間をかけることがなかなかできないことですね。本来的には長い論文のような原稿を1年くらいかけて書いてみたいのですが。
普通の人より多くの音楽に接するだけに、素晴らしい作品、素晴らしいアーティストに出会う機会も当然多いわけで、全然知られていないけど、こんなに素晴らしいアーティストがいるんだ、と気づいた時には、チャートの上位を占めている音楽しか知らない人には味わえない喜びがあるなあとつくづく思います。だからといってマイナー指向というわけではなく、もちろん、それによって、ヒットしている音楽の良さにも逆説的に気づかされる。ジャンルやメジャー/マイナーに捕らわれず、リベラルに音楽に接することの重要性を特に最近痛感しますね。これは、やはりこの仕事をしていないとわからなかったことかもしれません。それを伝えていくことも私の使命かもしれません。
●そんな岡村さんがFUDGE読者に聴いて欲しい音楽、おすすめのアーティストはいますか?
クラブなどでは一切かからないタイプのアシッド系フォーク、アコースティック・ミュージックにもぜひ触れてほしいです。たとえば、デヴェンドラ・バンハート、ジョアンナ・ニューサム、ホワイト・マジック、ヴァシュティ・ブニヤン、ジュディ・シルといった新旧さまざまなアーティストたち。こういうアーティストを好きな人は日本にも少なからずいますが、そういうリスナーは今度はこういうものしか聴かない。デヴェンドラ・バンハートのような美しいアコースティック音楽とデレク・ベイリーのような前衛音楽とを同時に聴ける耳をぜひ持ってほしいです。
あとは、アメリカ社会の閉鎖的なホモフォビア(同性愛者への嫌悪)と戦うアーティストたち、アントニー、ルーファス・ウェインライトといったミュージシャンも、もっと日本で認知されてほしいです。彼らのその表現力の深さといったら、異性愛者の我々の想像を絶するものですよ!
4月に私が監修するスコティッシュ・ポップの単行本『ガイド・トゥ・グラスゴー(仮)』を出します。今はその作業でてんてこまいです。
また、現在刊行がストップしている自主制作音楽雑誌『Kitten』を今年はいよいよ復刊させる予定。更新が止まっていますが、詳細はコチラをチェックしてみてくださいね!
誰も知らない音楽を探しだす好奇心と、みんなが知っている音楽の良さをあらためて追及してみる好奇心の両方を持つリベラルな音楽ファンであってほしいと思います。これはファッションに対するスタンスと同じだと思いますよ。
音楽ライター。現在『FUDGE』以外にも『ミュージック・マガジン』 『朝日新聞』 『VOGUE NIPPON』 『Invitaion』 『ストレンジ・デイズ』でのコラムやアーティストとの対談などで活躍中。2003年には音楽雑誌『kitten』を創刊。東急セミナーBEで音楽ライター入門講座の講師も務める。
2006 Dec No.11 「そんなこんなで既に今年もあと半月ほどで終わろうとしているわけですが…」
2006 Aug No.09 「ついに10回連続の皆勤参加となってしまいました。フジ・ロック・フェスティバル。…」
2006 Jul No.08 「先日、センティ・トイというインドはナガランダ族出身の素敵な女性シンガーに取材でお会いしました。…」
2006 Jul No.07 「このウェブサイトもリニューアルということで、こちらコラム・ページも少し趣向を変えてみることにしました。…」
2006 Jun No.06 「5月某日 アメリカはサンフランシスコ出身のギター・バンド、ヴェルヴェット・ティーンに…」
2006 Jan No.04 「1月某日 プロモーションで来日中のデヴィッド・シルヴィアンに取材で会いました…」

[ 37] FUDGE WEB ‖ Standing in the doorway from 岡村詩野
[引用サイト]  http://fudge.jp/okamura/



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