オシムとは?
|
この項目は現在進行中の事象を扱っておりますが、ウィキペディアはニュース速報ではありません。性急な編集をせず事実を確認し、正確な記述を心がけてください。またウィキニュースへの投稿も検討してみてください。なお、この内容は不特定多数のボランティアにより自由に編集されていることを踏まえ、自身の安全利害に関わる情報は自己責任でご判断ください。 この記事や節の内容に関する文献や情報源を探しています。ご存じの方はご提示ください。出典を明記するためにご協力をお願いします。 イビチャ・オシム(Ivica Osim, Ивица Осим、本名 イヴァン・オシム, Иван Осим、1941年5月6日 - )は、旧ユーゴスラビア(ボスニア・ヘルツェゴビナ)のサラエボ出身のサッカー選手、指導者。愛称はシュワーボ。 2003年よりJリーグ ジェフユナイテッド市原(2005年シーズンからジェフユナイテッド市原・千葉に改称)の監督を務めた。在籍4年目の2006年時点でJリーグ最年長監督であったが、代表監督就任要請を受け辞任。同年7月21日、日本代表監督に就任した。 名門サラエボ大学の教育学部に入学し、数学や物理学などを学んだ。数学の学士の資格を保有している。学業成績も優秀で、サラエボ大学の数学の教授の道もあったが、家が貧しかったため、家計を助けるために大学を中退してプロの道へ進んだ。 1959年 - サラエボのFKジェリェズニチャル・サライェヴォでプロとしてのキャリアをスタート。ポジションはフォワード。 1964年 - 東京オリンピックのユーゴスラビア代表として来日。日本との順位決定戦では2ゴールを挙げた。 1968年 - ユーゴスラビア代表として欧州選手権(第3回、イタリア大会)に出場。準決勝でイングランド代表と戦い、1−0で勝利するもその試合で重傷を負い決勝戦には出場できず、またチームもイタリア代表に引き分け再試合の末敗退。オシム自身は大会ベストイレブンに選出されている。 1970年 - 28歳で初めてフランスのRCストラスブールに移籍。その後、バスティアなどフランスのいくつかのクラブを渡り歩き、再びストラスブールに戻る。 1978年 - ストラスブールを最後に現役を引退。選手生活12年間で85得点。その間イエローカードを提示されることは一度もなかった。 1982年 - 副業的にユーゴ代表チームのアシスタントコーチを務めるようになる。チームはロサンゼルスオリンピックで銅メダルを獲得した。 1985年 - ジェリェズニチャルの監督としてUEFAカップ準決勝まで駒を進めるが敗れ、決勝進出を逃す。 1987年 - 翌年に行われる欧州選手権の予選最終戦、イングランド代表に1-4で大敗、本大会出場を逃す。 1990年 - FIFAワールドカップイタリア大会でベスト8。大会後、代表監督のままパルチザン・ベオグラードの監督も兼務することとなる。 1991年 - 翌年の欧州選手権の予選通過を決めていたが、この年の夏にスロベニアとクロアチアが連邦から離脱、両国の選手抜きで本大会に臨むことになった。 3月27日 - ボスニア・ヘルツェゴビナの連邦離脱を受けて、ユーゴ軍がサラエボに侵攻。オシムは直前に仕事のため次男を伴いベオグラードに赴いたため戦火を免れる事が出来たが、夫人と長女はサラエボを脱出することが出来なくなった。 5月21日 - サラエボ侵攻とユーゴ分裂に抗議する意味を込め、パルチザンとユーゴ代表の監督を共に辞任。この後、国連の制裁決議を受けて欧州サッカー連盟(UEFA)、国際サッカー連盟(FIFA)はユーゴ代表チームの国際大会からの締め出しを決定する。 1992-1993年 - ギリシャのパナシナイコスの指揮を執る。この間戦火のサラエボに夫人と長女を残してのギリシャ赴任であった。 1993年 - オーストリアのSKシュトゥルム・グラーツ監督に就任。翌1994年、夫人・長女との再会を果たす。グラーツではUEFAチャンピオンズリーグに3度出場。 この項目は現在進行中の事象を扱っておりますが、Wikipediaはニュース速報ではありません。性急な編集は控え事実を確認し、正確な記述を心がけてください。 2007年11月16日 - 千葉県内の自宅で急性脳梗塞で倒れ、千葉県内にある順天堂大学附属病院に緊急入院した[1]。 ユーゴスラビア紛争終結後もわだかまりの残る旧ユーゴ構成諸国家内各民族の間で、今なおどの民族からも尊敬を集め得る人物の一人であるといわれている。これは数々の困難を乗り越えてユーゴスラビア代表に栄光をもたらした功績によるものである。 彼が代表監督に就任する直前のユーゴ代表は、チトーの逝去に伴う各民族のナショナリズムの勃興に並行するような形で、試合の開催場所によってチームの構成が大きく変わる有様だった。つまり、ベオグラードで試合をする際にはセルビア人中心の構成に、ザグレブで試合をする時はクロアチア人中心の構成にといった具合にである。こうした民族的な配慮を排除した上で、「必要ならば11人全員をコソボのアルバニア人で揃える」と言って憚らなかった。完成したチームはドラガン・ストイコビッチ、のちにスレチコ・カタネッツ、デヤン・サビチェビッチらがいた。 1990年ワールドカップ当時、各民族のスターばかりを集めた選手起用を求めるメディアに対する当てつけとして、初戦ドイツ戦で敢えてその要求通りの起用で敗戦してみせ、次の試合では本来考えるチーム編成で勝利し[2]、最終的には、準々決勝でマラドーナを擁するアルゼンチン相手に1人欠きながら120分間無失点のドローの末、PK戦で敗れた。 作り上げた最後のユーゴ代表は、1990年のワールドカップでは準々決勝で敗退したものの、2年後の欧州選手権では優勝候補の1つになるであろうという評価を得た。1991年にスロベニアとクロアチアが連邦を離脱した後も、欧州選手権出場に向けた努力は続けられた。チーム内にも各民族間の対立が持ち込まれ、チームの団結維持に多大な労力を必要とした連邦末期にあってもその姿勢は変わらなかったが、やがて国の解体に合わせてユーゴ代表も崩壊した。 パナシナイコス退団を表明すると、レアル・マドリー、バイエルン・ミュンヘン、代表監督としてクロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ等への就任要請があったが、オシムはその全てを断わり、グラーツへ赴いた。グラーツはオーストリアの第2の都市でありながらサッカーはどちらかといえば他都市に遅れを取っていた。 オシム就任以前はオーストリア・ブンデスリーガの中位から下位に甘んじ、かつ財政難の状況にあったSKシュトゥルム・グラーツだったが、オシムはこのクラブに規律と戦術を持ち込み、無名の若手を起用して当時オーストリアリーグでは一般的でなかった走るサッカーを実践した。クラブは徐々に成績を上げていき、まもなく優勝候補の常連となった。就任2年目となる1995-96年シーズンにはリーグカップ優勝、そして4年目の1997-98年シーズンにはリーグ優勝を果たした。この時のメンバーには後にジェフ千葉に移籍することとなるマリオ・ハース、名古屋グランパスエイトでプレーしたイヴィツァ・ヴァスティッチがいた。特にクロアチア出身である後者はオシムの指導で飛躍的な成長を遂げ、オーストリアリーグを代表する選手となった。 グラーツでの名声を確たるものとしたのは、2000-01年シーズンの三度目のチャンピオンズリーグへの挑戦である。グラーツは1次リーグでレンジャーズ、ガラタサライ、モナコと同組に入り、これを首位で通過。2次リーグでバレンシア、マンチェスター・ユナイテッド、パナシナイコスと同組となる。この組ではバレンシアとマンチェスターユナイテッドに敗れたものの(特にホームで迎えたバレンシア戦は5-0の大敗であった)、パナシナイコスには2戦とも勝利した。決勝トーナメント進出はならなかったが、この活躍は評価に値するものであった。 しかし、主力を放出していくうちに年々成績を下げ、2001-02年シーズン終了後、二人三脚で名声を築いたはずのカリスマ的オーナー、ハネス・カルトニックと対立した形となり、マスコミを通じて卑劣な批判を受けた翌日に辞任を発表した。オシムは退任の理由を「クラブオーナーからの名誉毀損」としており、実際カルトニックとは給料不払いなどの契約問題および名誉毀損問題で裁判沙汰となり、2004年12月最高裁より全面勝訴を得た。」 グラーツを去った後、オシムは新しい挑戦として日本にやってきた。肉体面では「走力」、精神面では「哲学」の二面的アプローチ、「賢く走る」「危険なサッカー」をキーワードとした指導で、降格危機・低迷から脱したジェフ市原をさらに改革した。 2003年、当時21歳の阿部勇樹をキャプテンに抜擢、1stステージで初優勝王手まで勝ち進む。しかし首位攻防戦となったアウェイ静岡2連戦で13節:ジュビロ磐田戦に引き分け、14節:清水エスパルス戦ではプレッシャーによる大敗を喫したことにより、王手をかけながらも初優勝を逃した。また2ndステージでは14節:大分トリニータ戦で引き分けたことにより、実質的な優勝の可能性を失った。しかし1stステージ3位・2ndステージ2位・年間通算成績3位とクラブ最高の成績を記録。そのサッカーは多くのサポーター、サッカーファンを魅了し、彼の名声を高めることになった。 2004年、崔龍洙、中西永輔を放出し、経験・身体的に弱い若手中心となり、戦力ダウンは避けられないと見られていた。又、この年は主力選手の怪我も重なった。しかしながら結果としてタイトルは取れなかったものの2ndステージでは2位、年間通算成績は4位と前年とほぼ同等の成績を残すことができた。資金・選手層に乏しいジェフにおいて、この好成績は、オシムの監督手腕の高さによるものと評価されている。 2005年、かつての主力選手でもあった村井慎二、茶野隆行、サンドロ、マルキーニョス、ミリノビッチなどを放出した。しかし、技術に優れ攻守に貢献するマリオ・ハースや、DFながらも攻撃の組み立てに多大な貢献をするイリアン・ストヤノフの補強によって、その穴を埋めた。また、巻誠一郎が日本代表に初選出、水野晃樹、水本裕貴が、ワールドユース出場を果たすなど若手も成長し、戦力低下は招かなかった。ヤマザキナビスコカップでは準決勝で強豪浦和レッズを倒して決勝戦に進出。決勝ではガンバ大阪と延長、PK戦と激闘を制しチームに初のタイトルをもたらした。 2006年、以前から試験的に採用していた2バックを実際に使用しているが、これは単に選手名鑑でDF登録されている選手を2名だけ起用しているにすぎない。対戦相手を鑑て、当日のサッカーを決めるということは変っていない。シーズン途中の7月に代表監督への就任が決まり、監督を辞職。 自身のテーマである「考えて走るサッカー」に合う運動量が豊富で守備能力の高い献身的なプレイスタイルや、複数のポジションをこなせる多様性のあるユーティリティープレイヤーが多く、これらの選手を上手く使うパスやドリブルなどの技術が高い選手が少数いる。 多色のビブスを使いプレーに複雑な制限を課すメニューが多く、慣れるまではルールや目的の理解が難しいとされている。特に就任当初は、選手ばかりかコーチ陣も混乱して練習がスムーズに進まない様子がしばしば目撃され、クラブで既に「オシム流」に慣れていたジェフ千葉の選手が指導役になった時期もあった[3]。 前日本代表監督のジーコとの一番の相違点として上げられることで(ジーコは練習から控えはビブスを着用)[4]で先発メンバーは試合前のロッカールームでコーチが直接選手に伝えている。また控えの選手の振る舞いにも目を配り、就任当初から正GKの川口能活をモンテネグロ戦で楢崎正剛変えたことへの質問に対し「楢崎が好調なのもあるが、川口が(メンバーから外されて)どんな振る舞いをするのか見たかった」とコメントしている。 質問者が不用意に「走るサッカー」について質問すると、オシムは「サッカーで走るのは当たり前です」と切り返す。そうした場面が多々見られるように、試合後のオシムの記者会見や雑誌、新聞等に語られる彼の言葉は非常にウィットに富んでおり、サッカーが哲学的に語られる。ジェフ千葉時代に、それがサポーター間やサッカー界ばかりでなく、一般紙や教育の現場などでも評判を呼んだ。これが「オシム語録」と呼ばれるようになり、クラブの新しい名物として定着した。 試合後の会見では、単に質問者がからかわれている場面もまま見受けられ、オシムのコメントをストレートに紙面に掲載してしまうと、その真意を伝え切れないことになる。また、(練習場のある)市原まで取材に出かけた記者が半泣きで帰ってきた、という逸話が時々紙面に掲載されることがあったように、オシムは一部マスコミにとっては「インタビュアー泣かせ」の取材相手である。しかし、真摯な質問者に対するオシムの対応は、往々にして丁寧である。 なお、スポーツジャーナリスト以外への受け答えは温厚でありながら、非常に慎重である。これはオシムが各所で語っているとおり、かつて経験したユーゴ内戦の時期に「マスコミが戦争を始めさせる」という様を見せ付けられてきたことに起因するものである。 オシムの日本代表監督就任以降、その動向とともに「オシム語録」もさらに大きな注目を集めるようになった。 「大きく成長を遂げていると思う。だが問題は、君たちマスコミだ。40年間、まったく成長していないのでは?」[7] 1964年、ユーゴ代表の一員として東京オリンピック出場のため初来日。生まれて初めて見るカラーテレビや近代的な大都会・東京に感激した。ある日合宿地近くの農村をサイクリングしていた時、見ず知らずの老婆からいきなり梨を振舞われた。当時の日本では外国人はまだ珍しかったが、190センチもの大男を怖がりもせずもてなす日本人のホスピタリティに触れ、親日家になった[10]。帰国後友人のカタリンスキーに、「日本人は親切で誠実だ。とても歓迎されて、すぐに好きな街になった」と興奮気味に語っている。 1991年7月20日、キリンチャレンジカップに招かれたパルチザンの監督として、27年ぶりに来日。日本代表を相手に勝利を収めるが、東京オリンピック当時と比べ、日本のサッカーレベルの向上に驚く。 2002年6月、FIFA技術委員会メンバーとして日韓ワールドカップのため3度目の来日。札幌ドームでのドイツ対サウジアラビア、宮城スタジアムでのメキシコ対エクアドルとスウェーデン対アルゼンチンの3試合を観戦・分析した。この時の技術委員会メンバーには、当時ジェフ千葉監督であったベングロシュもいた。 オシムの影響で日本に興味を持った欧州の選手やサッカー関係者もいる。前述のカタリンスキーは、ボスニアで知日家として知られるまでになり、一時は在日大使就任の要請もあったと語っている。 一般的によく紹介されるイビチャの名称は短縮型で、正式名は Ivan (キリル文字で Иван)、日本語読みでは「イヴァン」である。ジェフ千葉での登録名は「イビチャ・オシム」。(なお「イビチャ」の原語により近い日本語表記は「イヴィツァ」) 選手時代には「シュトラウス」の異名をとった。テクニックとその独特のリズム、ボール捌きがまるでヨハン・シュトラウス2世が作曲したワルツを踊っているかのように華麗であったことを由来とする(ちなみにドイツ語の「ヨハン」は、オシムの名前である東スラヴ・南スラヴ諸語の「イヴァン」に当たる)。190cmの長身ながら繊細なボールタッチを持つパスの名手として知られ、ボールを持ったら離さないとも言われた。 愛称の1つに「シュワーボ」(「ドイツ野郎」の意)がある。オシムによればこれは少年時代からのもので、当時の自身のブロンドの髪、更に父方の祖父母がドイツ系で、家族がドイツ語を使いこなしていたことなどが由来だという。プロになってからも彼のルーツへの敬意を表する意味で、そして親しい間柄の人からは今でも呼ばれることがある。なお、オシムがパルチザンの監督を辞任した際、選手をはじめ多くの関係者が「シュワーボ!オスタニ(残れ)!」と叫んで別れを惜しんだというエピソードがある。 ※祖父はスロベニアのマリボル近郊出身で、そのルーツはドイツのシュワーベン地方。祖母はミュンヘン出身のドイツ人。 もしサッカー選手、監督になっていなかったら数学の教授になっていたかもしれない、ただ、その場合はユーゴ内戦の時期を無事に過ごせなかったかもしれない、と語っている。 自身について「今で言うマルチカルチャーな環境で育った」という。父方の祖父母はドイツ系で、母方は祖父がポーランド人、祖母はチェコ人である。少年時代から所属したジェリェズニチャルも、ボスニアに住む諸民族が一緒くたにプレーしている環境であった。なお、オシムはユーゴ分裂後の民族分類では「クロアチア人」であるが、本人はそういう区分を嫌っている。 母国語のセルビア・クロアチア語(旧ユーゴ人に言わせると「ややボスニアなまりがある」という)のほか、ドイツ語、フランス語、更に英語も話せる。記者会見は母国語だが、それ以外では英語などを使うこともある。 祖母井秀隆によると、記者会見前にファンデーションみたいな物で肌を整えているところを見た、という[11]。 PK戦が嫌い。ユーゴ監督時代、1990年ワールドカップのアルゼンチン戦、PKでは監督の力も及ばない、運命を偶然にゆだねるものであるとしてPK戦を見ずしてロッカーに引き下がってしまったが、結果は5人中3人が外し敗戦。ジェフ千葉時代、2005年のナビスコカップ決勝でPK戦を見ないでロッカーに引き下がってしまったのも同じ理由。勝利に終わった試合後のインタビューで、PK戦にいい思い出が無い、と語っている。 2007年アジアカップ決勝トーナメント準々決勝はPK戦に突入、彼はキッカーを決めた後やはりロッカールームに戻ってしまった。そのロッカールームにテレビカメラが入り、心配そうな表情を浮かべたたずむ様子を映し出した。 日本での親友はユーゴ代表監督時代から親交がある祖母井秀(ジェフ千葉在籍時のゼネラルマネージャー)で、視察などの際に送迎してもらうほどであった。 日本に来てから魚好きになり、自宅付近には行きつけの魚屋もある。魚にはこだわりがあり、必ずスーパーではなく魚屋で買ってくる。日本酒も嗜む[10]。 祖母井秀隆によると、サッカーを離れて一番楽しんでいたのは料理。ジェフ千葉時代、練習が終わるとチームのジャージを着たまま浦安に食材を買い出しに行っていた。腕前はなかなかのもので、トマトソースを使ったイタリアンなどが得意[12]。 お金にはこだわりが無い。買い物にはお札しか使わず、日本に来たばかりの頃は、「お釣りは取っておいてくれ」と言っていた。日本にはチップの習慣が無く、この行為が失礼になる事もある、と知ってからは、小銭を貯金箱に集め始め、貯まると母国ボスニアの子供達に寄付していた。また、自分の契約書に目を通した事が無く、ある日、祖母井秀隆がオシムの家を訪れると、契約書が自宅のテレビの上に封を切らずに置きっ放しだった。困った祖母井がオシムの息子のアマルに頼んで開封してもらい、二人で「今期はナビスコ杯を取ったからこれぐらいにしないと失礼になるかな」などと話し合い、苦労して金額を決めて契約書に書き込み手渡すと、当の本人は金額を見ずにサインをしていた[13]。 ドラガン・ストイコビッチ - 旧ユーゴスラビア代表時代指揮の元、内戦に揺れるチームを牽引し活躍した。現在でも師弟関係にあり、彼自身も同様に親日家である。 ゲラルト・エンツィンガー/トム・ホーファー著、平陽子訳、エンターブレイン、ISBN 4757731043 ※上記 Das Spiel des Lebens(2002年刊)の翻訳に、オシム自身の語りによるジェフ千葉〜日本代表監督就任までを追加したもの。巻末の解説は木村元彦。 木村元彦監修、シュテファン・シェンナッハ/エルンスト・ドラクスル著、小松淳子訳、集英社インターナショナル/集英社、ISBN 4797671548 ^ 木村元彦 『オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える』 集英社インターナショナル、東京都、2005年。ISBN 4-797-67108-4。 ^ a b “オシム監督の手腕と評判と私生活” 2007年6月18日閲覧. ゲンダイネット/日刊現代、2006年7月-8月 カテゴリ: 現在進行 | 編集保護中の記事 | 出典を必要とする記事 | サッカー日本代表監督 | ユーゴスラビアのサッカー選手 | ボスニア・ヘルツェゴビナのサッカー指導者 | サッカーのオリンピック選手 | 1941年生 | ジェフユナイテッド市原・千葉 | ストラスブールの選手 | 在日外国人の人物 |
[ 6] イビチャ・オシム - Wikipedia
[引用サイト] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%93%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%83%A0
|
「正直、去年は準決勝に進むことを期待していなかった。その中で予選リーグを通過し、準決勝まで進んだのだ。準決勝に残った4チームは実力が伯仲している4つのチーム。あとは何が起こるかはわからない。日本もワールドカップの予選を通過できるといいね。そう思っているよ」 「今回の試合で一番よかった部分が最初の40分間をしっかりと戦えたことだ。これからも試合は続くが、難しい試合、簡単な試合、どんな試合でも全力を尽くして、真剣に戦うということが、大事なことで、今回はそれができたことが一番の収穫なのだ。若い選手やいろいろな選手がいるが、とにかく、戦えたことが一番だ。要因を聞いているのはわかるが、選手が一生懸命戦うのは当然のことだ。何をさておいても、一番にやるべきことだ」 「マリオと巻はまったくタイプが違うので、巻は巻にしか取れないようなゴールの取りかたができるし、ディフェンスもするし、スペースを作ることもできる。欲をいえば、ほかにも選手はほしいが、ジェフはいつまでたってもジェフだから、自分たちの道をみつけてやるだけだ」 クロアチアが日本と同じグループになりましたが、クロアチアに対してどういう印象をお持ちですか? 「私はオーストラリアにいい印象を持っています。オーストラリアを忘れないでほしいという意味で、あえて答えを言いました。なぜなら初戦がオーストラリア戦ですから。ひとつ飛ばして聞かないでください。オーストラリアを飛ばすのはそんな簡単じゃないです。あんなに良いチームですから。その後がクロアチア戦です。その試合の後になったらクロアチアについて話しましょう(中略)わたしはいま日本にいるわけで、そういう意味では日本に気持ちがいっているのは確かなんです。そこで日本がオーストラリアに勝ったときに、あなたが私に『あなたが言ってることは間違ってたじゃないか』とそう言ってくれるほうが本当は望ましい結果だと私も思っているんです。ただ私はオーストラリアに対して注意深くやってほしいという思いで言っているだけで。ただあなたは注意しなくていいですよ。あなたが試合に出る訳じゃないので(笑)怒ってないですよね?」 「電話を持ってますか?ジーコに電話しましょう(笑)それは言えません。戦術的なことを私が言うのは間違っています。残念ですけど、それは答えられません」 「日本で言えば、例えば中盤に小野がいますよね。小笠原、中村、中田、それだけいてさらに、アレックスもいます。さらに前線でいえば、玉田、柳沢、いっぱいいるわけです。まあ誰が見てもこの6人は試合に出るべきだという選手がいます。ただ、そういう選手のうち、ディフェンシブな選手は一体いるのですか?全員攻撃的な選手です。誰がいったいディフェンスをやるんですか?サッカーは4人で守ることはできないです。 対戦相手が真剣にタイトにマークしてくるチームだった時に、そういうことができない。実際にサッカーというのは、バランスを保つために水を運ぶ役割をするような選手が必要になってくるわけです。そういう意味では同じことが実際このチームに対しても起こっているわけです。その話をさっきしていたわけです。福西ひとりで水が運べるでしょうか?福西が、まあトラックを運転して運ぶことはできますけど。だからチームのバランスというのはそういうことを言うのだと思います」 「マリオがきょうまで多くの試合で力を発揮していなかったことを考えれば、きょうの活躍だけでは決して十分ではない。これで全てを打ち消せるんだったらシンプルすぎる。ただ1試合で全てを打ち消せはしない。あとは、彼がきょうのような試合をなんども繰り返せることを期待している」 「うちは勝ったが、普段のレギュラー選手(巻、阿部)2人がいないということで、落ち着いたプレーができない。二人いないだけなのにだ。それが現実で、まだ成熟したチームではないということ。そういったことも周囲の人には見てもらえたと思う」 「みなさんは見たと思うが、うちは、ディフェンスの(斎藤)大輔が相手のゴール前まで攻め込んでシュートを放つシチュエーションが何度あっただろうか。水本も同じだ。何度攻め上がったか。これが、うちのやり方だ。うちが完全に1点を守りきるために、守るためのサッカーをするのは、次のステップだ。(最後に拍手がでると)拍手は代表チームにしてください」 「戦術は自分たちで決めるものではなく、相手に対して作るもの。バルサだって同じ。相手がどうくるかによって、バルサだって戦術を変えている。今日も同じ。まず相手をしっかりおさえること。」 「自分たちを信じないとサッカーなんてできない。だからこそ賢くやる!ここで誰がどのように動くか話したって、グラウンドでできなければ意味がない。タイトにつくことと、動くこと!」 「遅い、すべてが遅い。考えるのも、走るのも、スローインもだ。まったく何もやっていない。危険なプレーも全然できていない。まずは、全員でしっかりと全力でプレーしよう。目を覚ませ」 「まず、アルビレックスというのは、すごく観客が多く、環境がいい。そういう中でお互いが戦って、いい試合をしたと思う。今は、日本中が代表のほうに気がいっていて、ナビスコカップのはあまり注目されていない。そういう環境でありながらも、実際にここで2つのチームがいい試合をしたというのはいいことだと思う。前半はアルビレックスのほうが完全にいいプレーをしていた。簡単にプレーし、どんどん攻めて、すごくよかった。あとは、機能していた寺川とシルビーニョに疲れがでて、彼らがプレーをしなくなったことから、うちもいいプレーをしはじめた。結果的には互いにチャンスはあった。それを決めきれなかった。残念なことではあるが、うちは、巻がいないということで、危険なプレーができなかった。それがうちの欠点だ」 「大事なのは、1試合、1試合気持ちを切り替えてやるということ。浦和戦に勝った。だけど浦和戦は終わっているのだから。そこから、またあらたな気持ちで1つ1つ試合に臨まないといけない。」「うちには何か足りないものがあるから、大宮戦や福岡戦で勝ち点を失った。それを忘れてはダメ!だからこそ、自分たちがしっかりやるということに耐えられないのであれば、サッカーなんてやめたほうがいい。それが続けられないのなら・・・そうでなければ成長していけないわけだから。」 「タイトにマークにつけていない。もう少し厳しくつこう。今は1-0で勝っているが運がよかった。攻撃は悪くない。もう少しコンビネーションを使って、落ち着いてつないでいこう」□試合後の監督会見「試合の前に、今日は引き分けになるよと誰かが言ってくれればよかったんだけどね。こういう結果になって、まあそれでもよかったけどね。コメントする内容を探しているけど、結局サッカーとは難しいスポーツだということだ。試合が続いていて、選手が疲れているという面はある。ただ、疲れというのは身体的部分だけではなく、メンタル的なものまで鈍らせて集中できなくなってしまう。それが今日の試合の最後に出たと思う」 「今のところ悪くない。もう少し集中しよう。相手ペナルティエリアに近づいたときに、もう少し集中していこう。相手は変えてくるかもしれないが、自分たちのプレーを続けること。」 「試合の感想は、あなたたちメディアが書いてくれるでしょう。私が何をいっても、あなたたちは好きなように書くでしょうから、あまりいうことはありません。短くいえば、私も驚いた。正直いって、このような対戦相手に対して、これほどテンポのいいサッカーができるとは思わなかった。」 「ウチは守りにいったのではなく、しっかりプレーできたのが大きかった。その中で、ワールドカップの候補に入っている二人を後押しするわけではないが、客観的に見ても素晴らしいプレーをしていたと思う。私のプライベートな考えだけどね」 前半、ゴールネットを揺らしてノーゴールだったが、後半、イヤな感じはしなかったか。ハーフタイムでどんな指示をしたのか。 「レッズに対して、とにかく前半の時点で0-0ということ自体に意味がある。ウチはバルセロナじゃないんだし、レッズに対して前半に3点取るようなことはない。また、逆に前半の時点で0-0だったということも、少しウチに運があったといえるだろう。ずっと0-0が続いたとしても、最後に相手をだますように点を取るのがウチの方法だったと思いますよ。」 実際には若い選手もいるし、ジェフの未来を担う貴重なプレーヤーだ。毎日、練習や何かしらの試合をやっているわけだが、今日は空いているポジションに入ってくるだけのプレーを見せた選手がいなかった。ただ、若い選手たちが、このような場所を埋めてくれることを願っている。 「スケジュールがタイトなのはわかっている。もしかしたら今日から3連敗することも考えられる。そうなってから言い訳をしないように!スケジュールだとか、相手が、とかそんなものは言い訳にならない。それは相手も同じなのだから。」 「今まで多くのミスで落とすことのないゲームを落としてきた。それを無くすには集中力が一番大事!!」 「このような試合は、ワンチャンスでやられることもある。チャンスをものにするのか、ものにされるのか、そのどちらかだ」 「私の国の言葉で『こんにちは』をドバルダン(dobar dan)という。いわゆる『良い日』だが、常に毎日が良い日とはかぎらないですよね。今日はすごく戦術的な試合だった。」 「今日のゲームは特に大事!そのまま大分戦につながるからだ。それをよく意識しなくてはいけない。そして浦和・横浜と続くゲームで、勝てるかどうかで下位争いするか?上位争いするか?展開が違ってくる。我々はあまりにもホームで勝ち点を失いすぎた・・・どうだろう?おだやかな生活を送りすぎてはいないか?サポーターはまだ拍手をくれるが、もうそんな状況ではない。終わったことは変えられないが、未来は変えられる。自分たちのプレーに責任を持たなくてはいけない。」 「やったことが返ってくるのが人生というもの。もっと走るべきだし、タイトにプレーすべきだ。全てが返ってくるのだからやらなくてはいけない。」 「なぜ、複雑なことをするのだ。リードしているのだから、もっとシンプルにプレーすること。やることはいつも同じ。しっかり、タイトにつくことから後半は始めよう」 「残念なことは、最後に結果がひっくり返らなかったこと。うちの選手にとって、あのプレーの内容では、逆に結果がひっくり返ったほうがよかったと思っている。選手たちには言うべきことを言った。それとここで話すこととは別だけどね。」 「サッカーというものはすごく難しいしいスポーツなので、サッカーというひとつのいい学校だと思ってほしい。もし、サッカー学校を卒業したら、素晴らしい人生を送れると思う」 「一番最初にもいったが、今日のゲームはすごくいい経験になったし、もっといい経験をするには、逆転負けをしたほうがよかった。そうすれば、選手もどういうプレーをするべきか、何をしちゃいけないのかがよくわかったはず。本当に逆転されればよかったと思っている。」 「このような試合は、ワンチャンスでやられることもある。チャンスをものにするのか、ものにされるのか、そのどちらかだ」 「両チームが満足するとともに、両チームが嘆いてもおかしくない結果だった。ゴールが転がったほうに勝ち点が転んだわけだが、両チームにチャンスがあったし、両チーム失点してもおかしくない場面があった。ウチは点が入らなかったが、正直、内容的にはいい試合だった。ジュビロは調子が上がっているから、これから対戦するチームは大変じゃないかな。ウチに関して、あとはいうことはない。ただ、ケガの関係で実力を発揮できない選手がいたし、あるいは何人か普段どおりのプレーをできない選手もいた」 「得点をしていないのも珍しいことだ。0点に抑えたからといって、相手の攻撃を100回受けて無失点もあるし、あるいは、いいプレーをしても相手が偶然に2点入れてしまうことだってある。数字だけでは語れないものだ。」 「巻に関しては、技術的にすごく成長したと思う。トラップやキープ、あるいは体を張るプレーに関してもそうだ。あとはドリブルも成長すればいいが、ドリブラーとは成長するものではなく生まれるもの。それに、そういうものは役割分担かもしれないし、とにかく体を張る巻のプレーは重要といえる。」 無失点に関してだが、オシム監督はゼロに抑えるサッカーは目指していないと思う。そういう意味で、ストヤノフ不在が痛かったのではないか。 「確かに私は、失点をゼロに抑えろといったことはない。試合だから、可能性的にはゼロに抑えることもあるだろうが、先ほどいったように、よくないプレーをしても無失点で終えることはあるし、いいプレーをしても負けることがある。今日はいいプレーをして失点ゼロで終えたといえるだろう。」 得点を取れなかったのはジェフの問題か。それとも、日本代表選手が数多く後方に控えるジュビロの守りがよかったのか。 「両方じゃないかな。失点とはGKだけで防ぎきれないものもある。もし、川口があのまま守り続けて3カ月も失点しなければ、日本はワールドチャンピオンになるんじゃないかな。」 〔FC東京の想定される動きをボード上に示し、それに対してどのように対応するのかを何パターンも指示したあとに・・・〕 この上(ボード上)で示すことは簡単だが、グラウンドではこう簡単にはいかない。選手同士、話し合って解決をすること。 マークの受渡しが重要。受渡しは話せばできるはず。走るだけでなく賢く(相手に数的優位を作らせない)サッカーをすること。 「今のところうまくいっているが、自分たちでリズムを崩すことはやめよう。同じミスを繰り返してはいけない。ちょっとしたことで流れは変わる。後半はタイトにマークするところから始めよう。相手も何かを変えてくるはず。しっかり対応しよう」 「3-0でリードしていたとはいえ、あのような攻撃を受け、負けていてもおかしくなかった。流れがFC東京にいかなかったのがラッキーだったといえる。ウチの何人かは集中力が切れ、何人かはうぬぼれたプレーでボールを失っていた。そういう意味では負けても不思議ではなかったわけだが、逆にいえば、こういうチームに対して一時は3-0でリードしたわけだから、内容的にも勝てた試合だといえる」 「選手がいなかっただけ。実際はいますけど(笑)、前日にやった練習試合で情けないプレーをして、ベンチに座るべき選手がいなかった。」 「なぜ皆さんは、試合が込み入ってくると疲労のことを持ち出すのか。彼らはプロだ。たとえ試合がなくても練習はするわけだし、ときには練習のほうがきつい場合もある。疲労が溜まっているというのは言い訳にならない。スタジアムは彼らが仕事をする場所だ。」 「リーグ(セレッソ戦)で少し良いプレーができるようになったが、まだ厳しい。まず自分たちのゲーム・プレーを心がける。だからこそ自分たちのプレーをするチャンス(ゲーム)があるのだからそれをみせなくてはいけない。観客は今考えている状態。初めはスタジアムがいっぱいだったが少しずつまた減っている。そこを注意深く考えなくてはいけない。」 「グラウンドは良いし風もない。雨も問題ない。そのような環境でサッカーができるのだから、ジェフのサッカーができるということ。そういう環境がこのスタジアムにはある。スピードを意識しよう。」 「技術は全体のトレーニングで学ぶものではない。近代サッカーのトレーニングは、そういう上のレベルだということ。技術なんてものはこのレベルに来る前にやっておくべきこと。」 「よくない。全員マークが離れている。全員が足元でボールを止めてパスをしている。遅い。まずは、中盤がタイトにマークをすること。ボールを奪ったら動いてボールをもらえ。すべりやすい。シュートを簡単に遠くから打たせないようにしよう」 「(今日の試合の感想をお願いしますという言葉に対して)何をお願いするのですか? ここは教会ではないので、何かをお願いするのはやめてほしい。私が何かを言うのを待つのではなく、まずは記者のみなさんが考えてほしい。私が逆に聞きたいぐらいだ。私は何が起こったか全部知っている。」 「観客にとってはすごく面白い試合だっただろう。ただし、監督にとっては厳しい試合だった。普段試合に出ていない選手にとって、今日はとてもいい機会だった。彼らは試合の流れや実戦が足りなかったからね。本人たちにとっても、何ができるかわかったと思うし、監督やスタッフにとっても見ることができたのはよかった。」 「GKはミスしたと簡単にいうが、そういった目で見られるとGKも厳しい。GKがミスをせずに全部止めていたら、たぶん、彼はアーセナルにいるでしょう。」 「一番の原因は、対戦相手がいたからだ。相手がうちにプレーをさせてくれなかったからで、それは、相手が元気だったところまではということだ。」 「すごいシンプルな説明だけどね。そして、なんでうちの選手の技術が低いのかと尋ねるならば、ちょっとそれを説明するには時間がかかるんだよね。」 「鹿島戦は勝ってもおかしくはなかった。しかし負けたということは、チームとしては落ちていること。それを忘れないこと!」 「鹿島戦ではファンが戻ってきた。走ってサッカーをできたという証だろう。結局走るということがいかに重要か感じてほしい」 「立ち上がりの20分はよかった。それ以外は何もしていない。ボールを動かすのが遅い。もう一度、マークを確認してしっかりとつくこと。中盤でマークをつききれていないところからはじまっている。怖れず、確実につないでいこう。ボールを持ったらどんどんしかけよう」 「両チームともに若い選手を使い、メディアのみなさん、観客のみなさんがそういったゲームを見れたのはよかったと思うし、うちのチームにとっても、どこが欠点で、どの選手に何ができるといったことを把握できたのはよかった。」 「自分のプレーに責任をもって、ディフェンスをしたが、彼はあのように引いて守るべき選手ではない。彼はうちのチームのでは珍しく、1対1で勝負できる選手。本来ならば、もっと前線で彼の力を発揮してほしかった。私は、彼が何をできるかはわかっている。そうじゃなく、ディフェンス面やしっかりと走ること、走るために準備することをやってもらいたいと思う。」 「まずはこうやって落ち着いて考えることが重要!私はできると考えているから同じことを言っている。相手が上かどうかではなくて、我々が自分のサッカーができるかが重要!走ることをサボってプレーして成り立つサッカーなど世界中どこを探しても、そんなチームはない。」 「疲れてくるとミスもする。相手も疲れてきている。アントラーズは経験のあるチーム。マークを外したらやられる。ボールを持っているときはもう少し集中しよう。ここを集中して、しっかりと走ろう」 「試合の感想を毎回聞かないでほしい。みんな見ているのだから。いい試合ではあった。私の想像以上のいいゲームだった。」 「人生の中で運が必要なときもある。このような試合は勝ったほうが勝つに値するチームだということ。ようはうちが勝っても勝つに値していたはずだ。」 「この結果は残念だが、試合後に選手に言うことはない。走っていたし、それでこの結果なのだからね。」 「守るだけではチャンスなんて来る訳がない。攻撃がなければ相手はどんなに楽にできるだろうか」 「君たちは何か勘違いをしている。自分だけが良い生活をして、良い車に乗っていれば良いということは絶対にない。サポーター・街・市原市・千葉市のためにも最高のプレーをみせないでどうする。」 「その中でどのように対応していくのかというと、力を合わせて、賢く、出来ることをやるということが大事。今後、そういったことを考えていかないといけない。」 パスミスが多くドタバタしていた感があるが、結果が出ないことによる心理的なものからきているのか。 「首にナイフを突きつけられた、ギリギリの状態だったといえるだろう。その中で確実にプレーするのは難しい。あるいは今の質問に対して答えが難しいのは、プレー中にミスをするのはウチだけではないからだ。」 「まだ突きつけられた状態だね。ただ、そっちのほうがウチにはいい。ナイフが離れてしまうと、またプレーが悪くなってしまう。」 「ただ、選手には「もう言い訳はきかない」ということをいった。プロの選手なんだから、責任を持ってタイトにマークしなければいけない。」 「ミスをした選手は試合に出ることができなくなる。競争を高める意味ではいいことだろう。ただ、ウチはチェルシーでもアーセナルでもバイエルン・ミュンヘンでもない。レッズやガンバ、マリノスでもない。選手は足りない。ビッグクラブならミスした選手の代わりに新しいプレーヤーを買ってくればいいが、ウチはそうもいかない。今いる選手で戦っていかなければならないし、結果的に最後は同じ選手が試合に出ている。ただ、それでもチームが変わらなければ、何らかの手を打たなければいけないだろうけどね。」 「ベンチから「疲れているか?」と聞いても誰もダメとは言わない。だがベンチから見ていてマークができていないから聞いているのだ。交代することは恥ずかしいことではない。チームのためにもそこを良く考えてほしい。」 「どこかで恐れている部分があるので失点した。もう一度、マークをつきなおすこと。もう少し速くボールを動かそう。グラウンドへ出たら全員が動くこと。一人少ないなか戦っているようだ」 「ジェフのサポーターたちには、グラウンドに立ってプレーをしているのはジェフだけではない。対戦相手がいて試合が成り立っているわけで、そこで具体的にうちがどれほどのチームなのか、2部から上がってきたアビスパ福岡とか、試合に勝っている浦和レッズとか、名前は関係ない。どんな相手だろうが、自分たちと、対戦相手がいるなかでやっていること。そこを理解してほしい。」 「その中でどのように対応していくのかというと、力を合わせて、賢く、出来ることをやるということが大事。今後、そういったことを考えていかないといけない。」 「巻にとっては難しい試合だった。巻は戦って走るプレースタイルの選手。彼に何もいうことはない。はっきりとは言わないが、巻に足りないのはそういったことではない部分。それは巻も知っていること。」 「巻には何もいうことはない。巻はジダンになれない。だけど、ジダンにないものを持っている。」 「このチームはまだ熟してないといえる。いつもいってることだけどね。いつもそうだが、このチームは流れがいいときはいいプレーをするが、厳しいシチュエーションになってプレッシャーがかかったときには力を発揮できない。ただ、選手のせいだけにすることはできない。プレッシャーの中でプレーできる選手もいれば、できない選手もいる。それが、うちの選手の一人ひとりのキャラクターであり、その中でいまそういうことができない状態なので、見ていかないといけないし、そこが重要なことだ。人生では何が起こるかわからないので、このような状況が続けば、もしかしたら、降格争いをするかもしれない。」 「逆に、私がいいたいのは、ジェフはほかに選手いない。常に、一番いい選手を選んでいる。そういう意味では正しいことをやっている。選手を代えることは難しいことではない。ただ、実力の低い選手を出して、実力の高い選手をベンチに座らせるのはサポーターに対してもメディアに対してもいいことではないと思っている。このまま、うまくいかなかったら、何かをするしかないけどね。」 「我々だって危険なことのできるチーム。自分たちのスタイルは崩さずにあいてのスタイルに合わせていろいろなことができるチーム。そういう選手がそろっているはず。自身をもってプレーしてほしい。」 「全力でプレーしてかしこくやること!そういうプレーを続けることで勝利というものが転がり込んでくるはず。」 「タイトにマークして相手にプレーさせないこと。10mも離してプレーをしている選手がいるようでは、勝利なんて転がり込んでくるはずがない。要はパニックにならずに恐れずプレーができる冷静さをキープしよう。そして走ること!忘れるな!」 「相手はリスクを冒して攻めてきている。パニックになる必要はない。後半の立ち上がり、まずは相手にしっかりとついていこう恐れる必要はない。」 「もう正月は終わったと思っていたが、彼らはまだ正月気分のようだ。客観的に見ても選手に言うことはない。やれることを全部やって2-0でリードしていて、その時点で相手は終わっていたはず。そこから簡単にゴールを失って、このような結果になった。ただ、他に代える選手もいない。今はこれを耐えるしかない。選手を怒鳴ったり、あるいは何かを言うことは正直ない。ただ、言えることは、一つ一つのプレーに選手が恐れをなしている。」 「J1のチームらしくないプレーをしている。すごく勇気をもって攻めているし、戦術的にも勇気がある。」 「あのようなプレーをしていくというのは本当に興味深い。すごくサッカーに対していいことだと思う。普通と違う考えをしたプレーをしている。」 「立ち止まらずに動いてボールを動かすことで、相手はキツくなるはず。相手のリズムを崩すためにもタイトなマークを心がけること!それができなくてはだめ。できなきゃうちも引いて守るだけ。それでいいのか?」 「リスクを犯すのはボールを相手のエリア近くに運んだときに犯すもので、自陣で犯すのは間違っている。」 「ゲームに負けることはある。ただ負けるにしても自分たちのプレーをやりきって負けるのと、そうでないのでは大きな違いだ。」 「考えなくてはいけないことは、相手に足りないところをプレーで見せること。走ること。考えること。かしこくプレーすること。それを見せて欲しい!」 「恐れる必要はない。しっかり走れている。続けよう。集中しよう。大事な試合だ。かしこくプレーすること。」 「何人かの選手は一人前になったと思っている。ナビスコカップの優勝でうぬぼれが生じている。忘れるべきでしょう。終わったことです。カップ戦で優勝したなら、本来であれば、その後の試合ではもっと走って証明していかなければならない。もちろん、このことは選手に伝えたし、目を覚ましてほしい。」 「ペナルティエリア内で競り合うということは結構難しいものだし、練習できない部分でもある。ウチは若い選手と対戦して練習しているが、かといってアルディージャの選手を連れてきてトレーニングするわけにもいかないからね。競り合い方を身につけるには、練習だけでは十分ではないのだ。」 「セットプレーうんぬんではなく、変えられるところは変えていくが、アンリをはじめとする海外の195センチもある選手とは練習をやっていけない。」 「リードしている間はいいが、あのような2点目の取られ方で集中が切れてしまった。できるならバスケットボールのようにタイムをとって試合を止めたいけどね。でも、実際にはタイムを取れないわけだから。」 オーストリアはヨーロッパの中でもレベルの低いリーグ。そのチームにあのような負け方をして、Jリーグのカップ戦ウィナーはこの程度なのかと思わせてしまったのが悲しい。(中略)この危険な状態は、去年の天皇杯(セレッソ戦)から始まっている。クラブ全体が去年の成績に満足しているフシがある。 「集中してどうつなぐか。力を出し切って走れなくなったら言ってくれ。惜しまないこと。全力を尽くすこと」 「新シーズンが始まるときに大事なのは、健康であり新たな気持ちを持つということ。それを踏まえたうえで、今日の話ができる。結果はそんなに大事ではなかったが、試合には常に結果がつきもの。」 皆さんが上を向いて聞いてみてください。ひょっとすると答えが返ってくるかもしれませんよ(笑)。私の口から、今季に関して何ができるかは言いにくい。他のチームは大きな補強をしてきた。たくさんのチームが上位を狙っているし、白熱した争いになるのは間違いないだろう。そういう意味で、ジェフは今までよりも大変なシーズンだと思っている。今季、ウチがどういうシーズンを送れるのか、誰とも約束はできないしウソもつけない。 「わざわざこの口からウソはいえません。多くの人を裏切ったり、ウソぶったりするわけにはいかないのです。もちろん、サポーターの皆さんにもウソをいうことはできない。ここ2、3年、ウチは15〜16人の選手で戦ってきました。このことはポジティブにも考えられますが、同じメンバーが同じ力を発揮できるかどうか分からないもの確かです」 「個人の抱負は別にない。私というより、全体として世界のバランスが取れたらいい。結構、不幸な出来事が多い。日本は生活水準が高く、その意味では幸運だ。世界には生まれてくること自体が不幸だということがまだまだある」 「なぜ、若い人だけへのメッセージなのか。当然、街を発展させるためには若い力が必要だ。問題は若者が力を発揮できる場所があるかどうかだ。そんな場所がない、若者がどんどん外に出ていくようにならないような街にするのが大事だ」 |
[ 7] イビチャ・オシム監督語録 | ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト
[引用サイト] http://www.so-net.ne.jp/JEFUNITED/goroku/
|
正直、私は年をとっている。もっと若ければ確実に監督を引き受けるだろう。今の仕事には満足しているし、日本の環境も素晴らしい。しかし、余命が短い中で、これからをどう生きるかが大切になってくる。正直、この2年間で約60試合してきたが、負けたのは10数試合しかない。連敗はないし、臨海でも1敗しかしていない。ただ、この状況が続いたとしても、半年後にはダメになるかもしれない。私が人生で学んできたのは、いいときはいいということなんだ(笑)。プレッシャーの中、心臓にも悪い。これからは若い人間で平均年齢を下げてもいいんじゃないかな。そういう意味で目先にとらわれず、先を見ていく必要もある。 ウチにもいい部分はあるが、大事なゲームで負担になってしまう面もある。何かが欠けているのだ。だからこそ、2位という順位には私自身が驚いている。ただ、この順位まできたのは、ジェフには何かがあるという証拠でもある。そして、この順位になっても、しっかり分析することが大切といえるだろう。 サポーターは初優勝を期待したのだろうが、残念ながら体制はまだ整っていなかった。私も失望し、「どうしたらいいのか」と自問した。何か糸口が見えれば解決できる。だが、今も模索は続いている。来季については、決めていない。監督には毎年、前年以上の成績を残す義務が課される。そんな中、クラブ側もただ繰り返して「次は優勝だ」と言うのではなく、「どうすれば優勝できるか」を具体的に考えるべきだ。全員に「もう一つ上へ行こう」という真剣な思いがなければ、状況は変わらない。 今、南米でも欧州でもサッカーが行われているが、昔に比べて非常に危険な状態に陥っている。サポーターと審判、サポーターと選手、あるいはサポーター同士の争いも起こっている。サッカーとは美しいスポーツだったが、今は先にお金が絡んだビジネス化しているのが原因かもしれない。非常に残念なことだが、そういう話は置いておいて、FC東京のカップ戦優勝に改めておめでとうといいたい。心の奥底から思っている。ジュビロでもアントラーズでもレッズでもない、FC東京の優勝というところに価値がある。FC東京が成しえたのは、お金のないクラブでも優勝できるということだ。 誰かを「不要だ」などと言う人間は、いつか自分もそういう立場に陥るようになる。人生とはそういうものだ。その時、自分はどう感じるか、考えてみるがいい。ただ中田英を含めた、海外組に一つ、注文がある。外国のリーグやクラブで見たこと、聞いたことを自分の中で消化するだけではなく、母国に持ち帰って広めるべきだ。そういう先駆者の自覚と行動も、日本サッカーの質を上げる原動力の一つだから。 神戸戦後の会見「クラブや選手、サポーターのすべてが、来季も監督を続けることを望んでいるとしたら」 そこが問題なのだ。ウチは勝ったり負けたりしているチームだが、その中で心臓が持つかどうかわからないのだよ(笑)。とにかくヨーロッパで死ぬか日本で死ぬか、まだ決めていない。 まずいいたいのは、ウチが優勝を狙えるチームだとは思わないし、少なくとも私は狙っていなかった。別に夢を見るのは構わないけどね。どういう形で上げた? 答えは簡単で、モチベーションを持っている人間を起用するだけだ。確かにケガ人が出たことでチャンスをつかんだ面もあるが、要田や芳賀、あるいは若手選手が、今、モチベーションを持たなくてどうするのか。そういったチャンスを生かさない人間なら、サッカーをやめたほうがいい。 例えばフィジカル面を補うため、身長190センチの選手をそろえてもまったくサッカーにならない。同じように欧州やブラジルから選手5人を連れてきて勝ったとしても、価値や意味はあるだろうか?ないだろう。 日本の長所は、あくせく、すばやく動き回れる点だ。体が小さい分、ぴったり厳しいマークにつくこともできる。日本人としての特性を、自分たちのやり方で生かさねば、もったいない。体の大小や、肌の色など関係ない。知恵と工夫次第では、弱点を利点に変えることもできる。だからサッカーは、おもしろいのだ。 どういう視点でみるかで違うが、客観的に見れば、J1の12〜8位ぐらいの実力だろう。ただ、頑張った中で上位に来ているのもたしか。そして、上位の中でのプレッシャーに耐えられないのも事実。私は『ジェフが一番いい選手を持っているチームだ』という話は一度も聞いたことがない。代表選手もほとんどいないし、若い選手が多い。そういった中でも、努力してボールを動かして、努力していまの位置を勝ち取った。運が悪い部分ではケガ人が多い。ケガ人が多い中で代わりとなる選手がいない。それがジェフの問題。レッズやマリノス、ジュビロとは違う。ジェフは一人のレギュラー選手がケガをしたら苦しい状態。それは試合に出ていると思う。うちよりいいチームはうちよりいい監督がいるんじゃないですか? 実際に、いるのがいまの自分のポジションだ。 サッカーというものは、試合の流れを先に読むことが大事。例えば、後半28分の失点シーンでいうと、われわれが攻めていてオフサイドで選手が残っていて、そこからカウンターで失点した。あのような状況を想定し、素早くアクションをとらなければならないのだ。選手交代も同じ。しっかりアップさせ、状況に応じて選手交代を行わなければいけない。例えば選手を代えて点を取られれば監督が悪いことになるし、代えないで点を取られても監督が悪いことになる。要するに、記者の皆さんが正しいんですよ。 「ジェフを率いて好成績を挙げており評価も高い。例えば、レッズのようなチームを率いるのと、どっちが好きか?」 評価されている?私はそう思わない。実際に選手がやっていることが私の能力だと思っているからだ。だから、この質問には答える気がない。 大事なのは自分たちのことを考えること。ことわざで『自分が持っている馬と自分を信じろ』というのがある。今はそういった心境だ。 優勝経験がないからか、市原の選手は勝ち方を知らない。これまでも、相手を恐れてミスを連発し、崩れてしまうことがあった。大事なのは「自分たちはもっとできる、勝てる」と信じること。そのためには、どんな状況でも、自分は何をなすべきかを把握しなければならない。実戦に近い練習試合や狭いスペースでのパス練習を繰り返してきた。強くなったと言われるが、選手には、まだまだ伸びしろがあると思っている。 市原の監督を引き受けたのは、「あるものを生かして結果を残す」という自分のビジョンにあったからだ。ここまで予算がなく、観客も少ないクラブだとはわからなかった。しかし引き受けると決めたのだから、がっかりしている場合ではない。「他にもっといい選手やチームはある」と言うのは簡単だ。市原には実際、選手を買う資金などない。しかし前向きに考え、進んでいきたい。 今日、彼が何分プレーしたと思う?おそらく彼は、計算することなく全力でプレーしたはずだ。彼にはまだまだ時間があるし、少し抑えたほうがいい。だから、水野に関して今日は話すのをやめておくよ。ジェフはジェフであって、選手を買ってこれるようなチームではない。ただ、うれしいことにウチにはあのような若手が3〜4人いる。次の試合は、また別の若手が出てくるかもしれない。 今考えれば、巻が絶好のシュートを外したことでエスパルスが追いついたわけだし、普通は勢いをつけてそのまま勝つところだが、ジェフは頑張った。やるべきことをやって勝ったと思う。人生でもそうだが大事なのはバランス。何ができて何ができないのかを、きっちりとらえておく必要がある。レッズ戦で大敗したものの、今日勝つことができて、チームが持っているものを元に戻せたのは大きい。ただ、喜びすぎないように、今日は苦いお茶を持ってきたけどね(笑) ウチはレイソル戦で3人のFWを失った。3人とも足が早いし、今日の試合に出ていれば、ものすごく危険なプレーができたと思う。そういう意味で痛い敗戦だが、もちろんウチがこれから何かを成し遂げようとするなら、修正点をトレーニングで直していくしかない。とにかく今日はナイーブな試合をしてしまった。そこが問題点であり、そういう意味では完全なプロチームと呼べるまでには達していない。 私の予想どおりではあったが、私だけが予想しても仕方がない。選手が準備すべきだし、今日はなかなか対応できなかった。生活でも何でもそうだが、アグレッシブさに対応できないなら別の方法を見つけるべき。 グラウンドへ出るのに勇気を持たない選手はいないだろう。たとえいたとしても、私はそういう選手は使わないし、勇気を必要としないスポーツに転向すればいい。 彼は自分の人生、サッカーをロマンチックにとらえすぎている。フランス語でボエムという言葉をご存知だろうか。他の人とは違ったことをやって、興味を持たせようとする人のことをいう。何が起こっても自分には関係ない顔をするが、才能はある。しかし、他の人も同じ才能を持っていることを気づいていない。でも、私はボエムが好きなんだけどね。本題から外れるので、このへんでやめておくよ。 なぜ点を取れなかったかというと、セレッソにはちゃんとGKがいてDFがいたから。とにかくゴールとは、「入れたい」という思いがあって入るもの。そして、セレッソはゴールが入るだろうというチャンスをしっかり作っていた。逆に、ジェフはそういうチャンスさえ作れていなかった。ウチもきれいにボールを回していたかもしれないが、それはラールクラールと呼ばれる芸術家がおこす芸術。効率のいいプレーではなく芸術的なものをしてしまったが、サッカーとはそれだけでは成り立たない。 監督というものは、常に何がうまくいっていないかを探さないといけない。私はブラシのようなもの。常にホコリをはらうことをしないといけないのだ。 新潟戦の監督会見にて「アルビレックスの戦い方は予想どおりでしたか?」という質問に対して。 アルビレックスとは以前も試合をしているので、お互いの手の内を知っているという部分もある。ただ、お互いを完全に知り尽くしていればやることがないし、そういう試合は魅力がない。それなりにいい部分があったと思う。 広島戦の監督会見にて「この暑い中、クレバーに走るにはどうしたらいいのか?」という質問に対して 賢い=できるだけ経済的という意味だ。自分勝手なプレーをせずに、とにかくシンプルなサッカーを心がける。日本にも多かれ少なかれ賢い選手はいるが、例えば先が読めるような選手が真のクレバーなプレーヤーといえるだろう。 5秒先を読めれば40メートルのダッシュをしなくてもいいはずだし、力を蓄えられる。 今日のJリーグ全体の結果を見ると、日本もプロらしくなったと思う。どのチームも簡単には勝たせてくれない。それに、ドイツやイギリス、フランスのリーグを見ても1節というのは難しいもの。そういう苦しい状況の中、今日の試合をモノにできたのは大きい。 レアルと違い、ジェフは今いる選手で戦っていかなければならない。人生もそう。自分たちが歩むべき道を探していかなければならないのだ。日常生活の中で、平坦な道のりはない。上に上がっていくには何らかの危険を冒し、何かを犠牲にしなければならないのだ。 今回はギリシャが優勝しましたが、あの中に有名な選手はいますか?いません。彼らは自分たちがやるべきこと、それ以上でもそれ以下でもない自分たちができることを、試合で最大限に成し遂げました。11人で戦うサッカーにおいては、それこそが一番重要なのです。例えば、ジダンはジダンでいいでしょう。でも、サッカーとはひとりの選手の質では決まらないもの。チームがどういうプレーをするかこそが最も大事になります。 自分たちができることをした。最後まで走ったと思う。ただ、今日の試合でできること、できないことがハッキリしたと思う。それに、レアルのようなサッカーがあるということを、肌で感じてくれたのではないだろうか。現実的に、理想的なサッカーとはないもの。しかし、理想に一番近いのがレアルのサッカーでもある。手でボールを扱っているような確実さ。本当に素晴らしいサッカーだ。 レアルはビッグクラブ。私が何をいったって新しい言葉にはならないだろうし、それが当てはまるレベルのチームでもない。これだけ走って質の高いレアルを見れたのだから、ファンも満足では。サッカーとはどういうプレーをすればいいのか、それを知っているチーム。特に、トップクラスの選手はシンプルにプレーするものであり、それが一番美しいものだ。観客はドリブルを期待していたかもしれないけど、それはサッカーではないし、ウチもレアルのようなプレーを目指したい。 レアルマドリード来日会見で「レアルとの対戦によってどういったことを学びたいか?」と質問されて レアルから学ぶことは正直難しいと思っています。もしレアルと対戦してサッカーが学べるような、そういうチームならば、レアルはレアルではないのです。サッカーがそんな簡単なスポーツならばレアルはこんな素晴らしい選手たちを買う必要もないでしょう。それなりに別のチームから学ぶことは大事なんですが、やはりやれることをしっかりやるということが大事でしょう。この試合で対戦したあとに学べることが多いと思います。レアルはこれだけのすばらしい選手たちが集まってひとつのチームが成り立っているのだと思います。とにかくうちは全力で走って闘うだけです。 いい意味で水本は予想を裏切ってくれました。ものすごくいいプレーをした。しっかりとエメルソンを抑えた。また、結城も永井をしっかりと抑えた。そういった部分が今日のジェフのプラス材料だった。もう一つは、うちのFW陣の身体的準備がしっかりと整えば、これからは2トップ、3トップの選択肢がどんどん増えると思う。 集中を続けられない選手は、これから試合に出場するのが難しくなるだろう。それだけ重要なことであり、ものすごく大事な要素なのだ。例えば近代サッカーでは、練習試合でも勝たなくてはならない。そういうプレッシャーに耐えられるかがポイントであり、それはウチだけでなく日本全体の問題ともいえる。 まるで壊れたビデオのように、同じシーンがグルグルと回っている。昨シーズンから同じシーンばかりなのだ。先制しながら追いつかれ、あるいは逆転負け。それが10回も続いているということは、機械が壊れている証拠にほかならない。 近代サッカーは効率的な質が重要。それを備えているのがマリノスであり、実際に1点差勝ちのゲームが多い。1-0も5-0も同じ勝ち点3なのだ。それがチームのキャラクターであり強さ。 昔の降格争いから考えれば大きな一歩を踏み出してはいるが、甘んじたら先はない。落ちなければ満足していたサポーターも今は違う。これからの私の仕事は、ファーストステージで犯したミス繰り返さないようにすること。それができれば大きな進歩だが、できるかどうか心配もしている。 ホームゲームで1点を失ったチームは、観客からも後押しされて攻めざるを得ない。そこで、どうしてもリスクを冒さざるを得なくなる。 大分戦後の会見にて「中盤が開いてディフェンスラインが下がり気味だったが」の問いに 私はあまりそう思わない。試合中の一部分でそういう時間帯があったかしれないが、ウチはレアルじゃないし、 必ず中盤を支配しないといけないわけではない。 だれかがぼーっとしていて失点してしまっている。ジェフの問題は、家でゆっくり眠れていない選手がいる。 晴れる要素としては、今までプレーしてない選手にチャンスがあるということで、晴れてほしいと思っている。 たとえ予言者でも、前半、いきなりあのような(退場)ことが起こるということは予言できなかったでしょう。 もし、開始直後にあのようなことが起こるということを予言できる監督がいたとしたら、監督以外の職業をしているだろう。 私たちはちゃんと従った。しっかり選手を退場させた。イエローカードをいっぱい受けたことだけを話したいのではなく、少し厳しすぎたように思う。 残念なのは、FKのときに選手は早くリスタートして試合のリズムをつかもうとしているのに、多少のポイントのズレに対してやり直させていた点。 それは、両チームにとってよくないことではないだろうか。実際、二人が退場になったのは、ウチのチームにとってはいい勉強になったと思う。 ただ、審判はもうちょっと試合のリズムを考えてほしい。そうすればもっといい試合になったと思う。それから、これは批判ではないことを理解してほしい。 実際、対戦相手がボールを持っている時間よりも、うちのディフェンスがボールを持っているときのほうが怖いときがある。 いま、「そうです」と答えたら、茶野もミリノビッチも自分たちがジェフの主力だと勘違いしてしまいますね。 常にレギュラーで出ていない選手は自分がもっとやれると自信を持って、もっと腹を立てるべきです。 多かれ少なかれ私にも責任がある。長いこと選手を信じていたことだ。こうなる前に何人かの選手を代えていたほうが良かったかもしれない。 観客がたくさん来てくれたのに残念だ。サポーターには、まだまだジェフを信じて欲しい。今のことろ負けているわけではない。トータルすると、そんなに悪くはない。信じる理由はまだあるでしょう。 ここまで5試合勝てなかったゲームがあったが、正直その内4試合は勝てた試合だった。勝てなかったことには理由がある。何かが足りなかったのだ。(中略)しかし、このチームに足りない事はそんなに多くない。少しだけだ。ただ、その少しがこのように大きな結果の差を生むのだ。 こういうミスの代償は大きい。ただ、私は、この世でこうしたミスを全て直せる監督を見たことがない。 私の人生にサッカーは欠かせない、だから昨日も試合(チャンピオンズリーグ準決勝)を見ていたし、サッカーを選んだ。人生において結婚もしたし、子供もできた。数学の教師になる道もあったが、サッカーがあって、今がある。友人にはサッカーはサッカー、プライベートはプライベートと分けている人もいるけど、私にとってはプライベートもサッカー。お金ができて家内と旅行に行っても、結局サッカーを見に行ってしまう。でもそれが私の選んだ人生だし、いい人生だと思っている。 監督を辞めたいと思ったこともある。うまくいかなかったとき、がっかりしたときなど、よく考える。クラブとのかかわり合い、選手とのかかわり合いで問題が生まれることもある。大変なシチュエーションに陥ることもある。選手が動かなかったり、やる気を見せなかったり。でも2、3日考えて、別の仕事をしようかと思っても、これ以上いい仕事はない、ということでまた始まる。 また、代表の監督をやりたいかって?思ってやれることじゃない。クロアチア、ボスニアからオファーはあったがやりたくはなかった。日本?もしもの話は好きじゃない。現実にそういう話があるわけじゃないし、他の人がやっているときに、そういう話は好きじゃない。(中略)選ばれれば誇りに思うだろうが、クラブの監督の方が好きだし、 (日本代表監督が)素晴らしいことでも自分になにができるかということも重要。違う国の代表監督をやるのは簡単じゃない。通訳を通してサッカー的なことは伝えることができるが、細かいコミュニケーションをとることができない。 いつもいっているが、私の感想より観客の感想のほうが大事なんじゃないかな。選手だって私のためにプレーしているわけじゃないんだからね。 記者の皆さんは失望しているかもしれないが、ということは私はもっと失望しているということ。 私は自分が思ったようにやってきた。選手として練習してきた中でどういう練習がいいのか学んできた。いろんな監督がいて、いろんな方法があるのを見ながら、選手にとって何が一番いいのか私なりに考えてやってきた。ただ、サッカーで一番重要なのはプレーだ。プレーというものを練習を通して学ばせる。それが重要なんだ。試合の中では監督が『こうして、こうして』と言うことはできない。選手は嫌がるかもしれないが、サッカーにはやはり規律があって、こういうときはどうマークして、どういうコンビネーションでプレーするとか、それを練習でやる。それは練習のための練習ではなくて、やはり試合のための練習なんだ。 監督としての喜びはチームが勝ったとき、チームが何かを成し遂げた時はもちろんだが、練習でやったことを選手が試合でうまくできたとき、自分の力がチームを助けたという意味である。ただ自分が喜ぶというより、選手が喜んでいる時は監督もうれしいもの。ただ喜んでばかりはいられない。自分の感情をコントロールして次に備えることも必要だ。 どんな強いチームでも慢心したり、ミスを犯せば負ける。私にも経験があるが、監督がいくら油断してはいけないと言っても、目が覚めていないような状態になる。 選手には2つのタイプがある。鼻高々になる選手と、より一層がんばろうとする選手。茶野はその後者。本人とチームにとってはポジティブな結果になるだろう。茶野は才能だけを評価されたのではなく、頑張りが評価された。人を批判したりせず、がんばって、走って、戦ってきたタイプ。頑張ってきた選手が選ばれてひとつの道を見せられたことがよかった。 『道を失ったら別の小道を探せ』ということわざがある。(前節ガンバ戦で)見失った道を、今日は見つけることができた。 鹿島戦後の会見にて「日本人選手全般的にクロスの質が低いと思うが、どうか」という問いに 日本の選手にそんなにマイナスのイメージを持つことは無い。もっとポジティブに考えたらどうですか? 鹿島は日本で3本の指に入る強いチーム。今、ジェフは、そういうチームと思われ始めているが、まだそんなチームではない。 試合は、負けることがあるものだ。勝利は保証されたものではない。相手を尊重すれば、いい結果につながる。 監督会議で、ほとんどの監督が優勝したいといっていたが、数学的に優勝できるチームは1つだけだ。 私は、質問を受けるのが好きではないが、言っておかなければならないことは、今日勝利がジェフにとって新しい経験だったということ。 えぐるプレーがよいとは限らない。クロスのコースが限定されるし、アーリークロスのほうがシュートする角度も大きい。 まず、ジェフは陸上部ではなくサッカーのチームです(笑)。選手たちは、走るためでなく、プレーするためにピッチに立つのです。(中略)どんなに素晴らしい選手でも、それを試合で出すためには走ることが必要なのです。ペレもベッケンバウアーもサッカーの質は高いままでも走れなくなったから引退したのです。 チームはいつも勝てるわけではないし、ジェフは、あまりお金や施設に恵まれたチームではない。それでもいつも足を運んでくれる人たちがいることは、我々にとって非常に励みになっています。 スタジアムでは、ビールを飲んだりトイレに行ったりする暇も無い程、サポーターが熱中できる試合を見せたいと思います。 相手のプレーをさせなかったこと。相手の最も危険な選手を抑えたこと。規律を守ってプレーしたこと。 今のジェフは、相手にプレーをさせないことで成り立っているチーム。これからは、自分たちのプレーをして勝つチームになっていかなければいけない。 ボタンは押していない。なぜならうちにもそういう選手がいるからです。巻、林、サンドロ、羽地、市原。私は市原に今いる選手たちを尊敬している。 今までよく走って戦ってきたのに、今日はまったく見られなかった。ジェフはいいチームではないのに、いいチームであるかのように振る舞った。 サッカー批評のインタビューにて「トレーニングを直前まで決めないことについて」聞かれて 同じ目標に到達するためにもいくつもの方法がある。いろいろなコンディションを見極めて決めるんだ。私があるトレーニングをしたくても選手ができなければ仕方ない。それで家に返してしまうわけには行かないから。 サッカー批評のインタビューにて「ビッグクラブのオファーを蹴ってなぜジェフに」の問いに 何よりも決め手になったのは、祖母井(チーム統括部長)が何度もオーストリアまで訪ねて来てくれたことだ。 人生は常にスタートではない。過去から物事が連結して、ずっと続いているものなのだ。いきなり落ちたり、いきなり上がったりするかもしれない。それはわからないが、ただ言える事は、常に上にはいけないということだ。 去年良かった選手も、今年は関係ない。監督も同じ。名前も関係ない。昔なら、ある実績だけで成功したかもしれないが、近代的な世界では、サッカーにおいても、人生においても、それでは成功しないだろう。 普通の監督なら、お金がないクラブは嫌いだろう。でも私は、自由を与えてくれるクラブが好きだ。 ジェフが記者会見をするのが最後になったと聞いているのですが、順位が最後になるよりは良かったんじゃないでしょうか。 冗談言った方がいいですか?それとも真剣に答えたほうがいいですか? なぜなら、行く場所がなかったからです。じゃあ、いまからジョークをいいましょうか?去年は私ひとりではなく、コーチたちと力を合わせてやってきたわけですが、本来ならここで辞めることによって、去年出した実績をみなさんの頭の中に、記憶にとどめることができるわけですが、逆に去年作り上げたものを今年確かなものにすることは、もっと大変なことなのです。それをやろうと思ったから続投を決めたのです。 先シーズンの最初のスタメンから考えて、シーズンの最後のスタメンを見ていただければ分かるように、ほとんどのメンバーが変わっているわけです。それは一気に変えたわけではなくて、ひとシーズンを通して少しづつ若い選手がチャンスを得て、そして最後ああいうカタチになったのです。そうして去年は去年で完全に違ったチームになったわけです。 本当のファンというのは、いいときばかりではなく、負けたりしても足を運んでくれて、応援をしてくれる人を指す。そういう意味では、ファンもチームが何をできるかしっかり見極めてほしいい。決して負けたり引き分けたりしたいわけではないのだ。なぜ、そのような結果になったのか、現実を見つめてほしい。 それでも一ついいたいことがある。シーズンが終わった後に、「あれもできたのでは、これもできたのでは」と周囲がいうのはどうだろうか。本当に大事なのは、ゲーム前にどう思っていたかということ。実際に皆さんは、ジェフが優勝争いをすると思っていたのですか? |
[ 8] ジェフユナイテッド市原オフィシャルサイト | オシム監督語録
[引用サイト] http://www.so-net.ne.jp/JEFUNITED/2004/goroku.html
