王手とは?
|
王手(おうて)とは将棋、チェス系統のゲームの用語。相手の玉将または王将やキング(以下、王と略す)に自分の駒を効かせることが出来る状態にする手のこと。つまり王を取ろうとする手である。 この種のゲームは互いに相手の王を取ろうとするのが目的であるから、王手は勝ちを決めるための手である。そのためには自陣の駒を進めて相手の王がその効き筋に入るようにしなければならない。これが王手である。王手をかけられた方は、取られては負けるから、次の手でこの状況から逃げなければならないが、どうしても避けられない場合、詰みになる。この前後の駒の進め方については、勝負の決め手になるので、ルールが細かく決められている。 たとえば将棋の場合、飛車や角行など、駒がない限り直線上に効きを持つ駒の効いている線上に相手の王があり、しかしその途中に自陣の駒があった場合、その駒を移動させることで王手が成立する。これを開き王手(あきおうて)という。チェスではこれをディスカバードチェック(discoverd check)という。なお、シャンチーの砲のように、間に駒を挟んで1つ向こうの駒を取れる場合、逆に間に駒を挟むように移動することで王手がかけられる。 先の開き王手の例で、遠くの駒の効き筋を止めていた自陣の駒を動かした際、その動かした駒も王手になる位置に移動させた場合、同時に2つの駒が王手をかけた状態になる。これを将棋では両王手(りょうおうて)、チェスではダブルチェックという。 両王手をかけられると合駒もできず、両方の駒を同時に取ることもできないので、自分の王将を動かさなければならない。 相手からの王手に対する応手によって王手をかけ返すこともある。将棋ではこれを逆王手(ぎゃくおうて)という。王手に対する合駒をしながら合駒で王手をする方法、王手に対する移動合いをしながら飛車・角行・香車の利きを相手の王将に効かせる方法、王手をしている駒を取りながら相手に王手をする方法、自分の王将を動かすことで王手を避けながら飛車・角行・香車の利きを相手の王将に効かせる方法の4つがある。 将棋においては、駒が相手の王将に効いていて、そのまま放っておくと次の1手で相手の王将を取ることができる状態のこと。ルール上、王手をかけられた方は、王将を取られないように対策を取る必要がある。王手を放置する手や自ら王手に晒す手は禁じ手であり負けとなる。 また、将棋は持ち駒が許されるから、持ち駒を置いて王手がかけられる。ただし、歩兵に関しては、それを打つことで王手となり、しかも詰みになる場合、「打ち歩詰め」といって反則としている(王手となるだけでは反則にはならない)。 チェスでは王手に該当する手をチェックと呼ぶ。駒が相手のキングに効いている状態にする手のこと。詰みの場合はチェックメイトという。よくチェックメイトを王手のことと説明する文を見かけるが、これは誤りである。ルール上、チェックをかけられた方は、キングを取られないように対策を必ず取らなければならない。 チェックがかかっているにも関わらずチェックを放置する手を指した場合、その着手は無効となりチェックを外す手を指し直さなければならない。もし相手がチェックに気付いていなかったとしても、相手のキングを取ることは出来ない。また自分からチェックがかかる手を指した場合、やはり無効となり別の手を指し直さなければならない。 前記のように、王手は王を取る手であり、それによって勝敗が決するものではあるが、実際には王手をすれば勝てるわけではない。試合を決定するのは王手ではなく詰みである。ほとんどの王手には対応策がある。また、試合の進行如何では、王手をかけられることなく片方が負けを宣言することもあり得る。 しかし、たとえ決定力がなくても王手は放置出来ない手であり、相手に対してこれに対応すべき特定の手を強請する意味がある。 例外として、将棋の変則ルールである王手将棋では王手をかけた瞬間にかけた側の勝利となるため、王手将棋の王手は普通の将棋の詰みと同様の価値がある。 目的達成間近の状況において、比喩として用いられることも多い。例として「いよいよ決勝まで進み、優勝に王手をかけた。」として用いられる。また、野球の日本シリーズなどでは既に王手をかけている相手に対して、勝ち星が並んで追いつくことを逆王手をかけると表現されるが、本来将棋での逆王手は自陣の王に対する王手を避けながら相手に王手をかけなければ成立しない(そうしないと次に自分の王が取られてしまい負けになる)。したがって野球で使う逆王手の表現は本来の逆王手の意味とは異なる。逆にテニスやバレーボールの場合は、デュースで相手に取られたポイントを取り返して、逆に自分がポイントを取ってアドバンテージを得ることが、逆王手の本来の意味と合致するので正しい表現と言える。 |
[ 5] 王手 - Wikipedia
[引用サイト] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E6%89%8B
