卵胞とは?

生物学において、卵胞形成(らんほうけいせい、英:folliculogenesis)は卵母細胞を包む卵胞と呼ばれる体細胞の集まりの成熟を意味する。卵胞形成の過程で多数の原始卵胞が月経周期に入り成長して排卵前卵胞となる。
終了が曖昧な雄の精子形成と逆に卵胞形成は卵巣にある限られた数の卵胞が尽きることで終了する。この卵胞シグナルの枯渇により閉経となる。
卵胞の第一の役割は卵母細胞の支持である。女性の卵巣には誕生時から多数の未成熟な原始卵胞が含まれている。これらの卵胞はどれも同じ様な未成熟の一次卵母細胞が入っている。一群の卵胞が卵胞形成を開始すると、その成長パターンは死または排卵のどちらか(この過程で卵母細胞が卵胞を離れる)で終わる。
おおよそ一年をかけて、原始卵胞には一連の組織学的にもホルモン的にも決定的な特徴の変化がおこる。その3分の2の期間で、卵巣は胞状卵胞(三次卵胞)へ移行する。やがて体内から発するホルモンに依存する様になり成長が大幅に加速する。
この過程の終了の10日余り前に卵胞の最初の集団のうち殆どは死ぬ(閉鎖として知られる過程)。残った卵胞が月経周期へ入り、それぞれは競争してただひとつの卵胞だけが残る。この残った卵胞―排卵前卵胞―が破裂して卵母細胞(この時点で二次卵母細胞へ発達している)を放出し、卵胞形成は終了する。
卵胞形成は約375日かかる。この間に13回の月経がある。その過程が続けて開始されているということは、常に卵巣は全ての発達段階の卵胞を含むことを意味し、排卵と呼ばれる過程で成熟した卵母細胞が排卵前卵胞から排出されることで卵胞形成が終了する。
排卵前段階まで、卵胞内の一次卵母細胞は第一減数分裂前期で停止させられている。排卵前段階の末に、卵母細胞は減数分裂を再開し、二次卵母細胞となって再び第二減数分裂中期で停止させられる。
生まれつき女性の卵巣の皮質はおおよそ700万の卵胞を含んでいる。それらの原始卵胞は、卵母細胞の周囲に基底膜から分離した扁平で鱗状の顆粒層細胞(支持細胞)を持つ。それらは休止状態であり、生体活動はないかほんの僅かである。原始卵胞は月経周期を除いてその生涯の殆ど全てを休眠しているのである。
卵胞の蓄えは出生後200万に減り、思春期には30万に減る。卵胞形成は実に“非効率”で(後述)、たった400の卵胞だけが排卵前段階へ到達することになる。
原始卵胞の覚醒過程はrecruitmentと呼ばれる。研究によれば、recruitmentの活性化は様々な刺激及び抑制ホルモンの均衡により媒介される。これらの抑制ホルモンの影響により、多数の原始卵胞がrecruitされ発達する。
原始卵胞の扁平な顆粒層細胞の構造の立方状への変化、それが一次卵胞の始まりである。卵母細胞の遺伝子は活性化し転写される様になる。卵胞と卵母細胞の間には未発達な傍分泌シグナリング経路が形成されている。卵母細胞と卵胞は劇的に成長し、卵胞の直径は0.1mmにまで増加する。
一次卵胞はこの時に卵胞刺激ホルモンの受容体を発達させる。しかし、胞状卵胞になるまでは性腺刺激ホルモンとは独立して成長する。また、FSHの存在はin vitroでの卵胞成長を加速させる事が研究により示された。
透明帯と呼ばれる糖タンパク高分子の莢膜が卵母細胞の周囲に形成され、周囲の顆粒層細胞と分離される。透明体は排卵後も卵母細胞の周囲に残り、含まれている酵素により精子の進入を触媒する。
2層目の顆粒層細胞の形成が二次卵胞の目印である。この時点での卵胞の分裂能は高く、層が積み重なる程に低くなっていく。
間質様顆粒膜細胞は卵母細胞の分泌したシグナルにより漸加されたものであり、卵胞の最外層である基底膜を囲み、細胞分化して外膜と内膜となる。毛細血管の複雑なネットワークが二つの膜層に形成され、卵胞への血液循環を開始させる。
二次卵胞の後期は前胞状卵胞としても知られている。組織学的には、前胞状卵胞への到達は透明帯に包まれた完全に成長した卵母細胞、およそ9層の顆粒層細胞と基底膜、内膜、毛細血管網、外膜を目印とする。
胞状卵胞は三次卵胞またはグラーフ卵胞としても知られ、液に満たされた空洞が卵母細胞の横に形成される。成熟卵胞の基本構造が形成され、新しい細胞はみられない。顆粒層細胞と顆粒膜細胞は、卵胞洞の増大に伴い分裂を続ける。
卵母細胞により分泌されたモルフォゲンの濃度により、胞状卵胞の顆粒層細胞はさらに4つのタイプ:透明帯を取り囲む放線冠(corona radiata)、基底膜の内側(membrana)、洞の周囲(periantral)、膜と放射冠の顆粒層細胞を接続する卵丘(cumulus oophorous)へと分化する。FSHへの反応はそれぞれ異なっている。
顆粒膜細胞は黄体形成ホルモン(LH)の受容体を発現する。LHは顆粒膜細胞によるアンドロゲンの産生を開始させる。そのアンドロゲンは特にアンドロステンジオンであり、顆粒層細胞により芳香環化されエストロゲンのうち主にエストラジオールとなる。こうしてエストロゲンのレベルが上昇し始める。
この時点で、360日前に成長を始めた卵胞群の大部分は既に死んでいる。この卵胞死の過程を閉鎖と言い、これは全ての構成細胞と卵母細胞による過剰なアポトーシスに特徴づけられる。しかしながら何が閉鎖の原因となっているかは知られておらず、高濃度のFSHにはこれを阻止する効果がある。
12回目の月経周期の黄体の退行によって下垂体のFSHが上昇したことで、13回目へは5つから7つのclass 5の卵胞が選ばれ、13回目の卵胞期へ入る。選ばれた複数の卵胞が成長を誘起するFSHを互いに競争する。
エストラジオール、そして後にインヒビンが分泌されFSHを抑制し始める。受容体総数の少ない卵胞はこれの欠乏を乗り切ることができずに、それらは成長の遅延を見せ閉鎖してしまう。最終的にたったひとつの卵胞が生き残る。この残った卵胞を主席卵胞(dominant follicle)と呼び、迅速に成長して一気に直径20mmに達し排卵前段階となる。
注:多くの資料が卵胞成長の速度を誤っており、いくつかは原始卵胞が排卵前段階へ至るまでたった14日であると示すものもある。全ての場合、月経の卵胞期は胞状卵胞の選択とその後の排卵前卵胞への成長までを意味する。
13回目の月経の卵胞期が終わると、排卵前卵胞には排卵と呼ばれる過程で、破裂孔(stigma)と呼ばれる開口が発達し卵母細胞が周囲の卵丘細胞と共に排出される。その卵母細胞はこの時点で受精能力があり、卵管を下って最終的に子宮へ着床する。完全に発達した卵母細胞(配偶子)は卵胞形成の段階を終えた月経周期にあたる。
破裂した卵胞は急激に変形し、黄体というステロイド産生細胞群となり、大量のエストロゲンとプロゲステロンを分泌し子宮内膜を保たせる。
生殖系関連の大部分として、卵胞形成は内分泌系に支配されている。5つのホルモンが卵胞形成を調節する正負のフィードバックの複雑な過程を担っている。これら五つは視床下部から分泌され、それぞれゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、エストロゲン、プロゲステロンという。FSHとLHは性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)と呼ばれている。
GnRHは下垂体前葉からのFSHとLH分泌を刺激し、それは後に卵胞成長の刺激効果を持つ(すぐにではない、胞状卵胞だけがFSHとLHに依存している)。顆粒膜細胞が胞状卵胞へ形成されるとエストロゲンの総量は激しく上昇する(顆粒膜由来のアンドロゲンが顆粒層細胞に芳香環化される)
高濃度のエストロゲンは、興味深い事に、性腺刺激ホルモンへ逆の刺激効果を持つ。LHとFSHは著しく増加し始める。エストロゲンがより分泌されると、より多くLH受容体が顆粒膜細胞へ作られて、エストロゲンへ変わるアンドロゲンをより多く作るために顆粒膜細胞を刺激する。この正のフィードバックループはLHを急上昇させ、これが排卵を起こさせる。
排卵に続き、LHは黄体の形成を刺激する。エストロゲンのレベルは排卵後に負のフィードバックによって落ち、そのためFSHとLHの濃度の維持に役立つ。黄体から分泌されるインヒビンはFSH抑制に関わっている。
その内分泌システムは卵胞形成の間を通して13回の月経周期と一致しており、13回のLH急上昇が起きる。しかしながら、調整された酵素シグナルとホルモン受容体の時期特異的発現が卵胞成長が成熟前のLHの急上昇に反応しないようにしている。

[ 99] 卵胞形成 - Wikipedia
[引用サイト]  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B5%E8%83%9E%E5%BD%A2%E6%88%90

先生と顔を合わさず、いきなり内診室へ。内診台が上がっていく途中「おりもの増えてきましたか?」と先生に聞かれたので、素直に「3日前から体温が上がってます」と報告。内診台の横に超音波の画像が設置されている。カーテンの向こうで先生が説明してくれるのを横の画面で確認する。排卵は終わっていた。排卵後の特徴らしい子宮の状態も説明してもらい、卵巣を見ると右が大きい。今回は右から排卵したみたいだった。
年一回のがん検診の際、先生に排卵日の予想をして頂ければ・・と思うので、卵巣も見てくださいとお願いしました。
まず、基礎体温表を見せてくださいとの事だったので、6ヶ月分のデータを渡し、前回の月経開始日・通常周期を伝えました。
先生曰く、今にも排卵というほど成長した卵胞ですね。との事。内膜の厚さも十分ですので、妊娠しない方がおかしいくらいの状態ですと、太鼓判をもらって帰ってきました。
まさかあんなにはっきり確認できるとは思っていなかったので、かなり驚きました。と、同時に、もし今月妊娠!なんて事になったら、排卵前の卵とご対面したわけですよね?そう考えるとちょっと感動・・・。まだ不妊と判断する期間は経っていませんが、思い切って診て頂いてよかったと思います。基礎体温・排卵チェッカーなどはあくまで目安ですし。
恐らく、今日排卵との事がはっきりすると、下腹部痛・軽い頭痛など、排卵によるものなかと、想像がつきますよね。検査してホント良かったと思います。2004.11.12 top ▲
内診台に上がって経膣エコーをかけ、卵巣の状態を見た。なにも希望しなかったが、カーテンを開け、エコーを動かしながら状態を説明される。
排卵すべき時期だったけど、卵巣は漿液が貯留して肥大していた。手術+排卵誘発、排卵誘発のみなど、いくつかの治療法とそれぞれのメリットデメリットを説明された。
自分でもエコーの画像を見れたのは、よかった。ショックだったけど、不妊が原因も明らかになり、治療の説明を理解できた。
経膣エコーでグリグリされたせいか、帯下に血液が混じり、痛みもあった。市販の消炎鎮痛剤を内服し、その日はシャワーのみとした。翌日には痛みも出血も消失した。2005.05.01 top ▲
周期1日で卵巣が大きく、誘発するのにあたり、こまめに超音波(以下エコー)をかけていました。案の定OHSSになってしまい、結局注射できたのは2回だけ。
月経中にエコーというのは、抵抗を感じます。でも、おかげでLUFが発見できました。わたしは誘発するとOHSSが必至ため、毎回エコーが必須でした。

[ 100] + 超音波による卵胞検査 ファイル01〜05 + 検査内容 + REPORT +
[引用サイト]  http://homepage3.nifty.com/stork/report/ult01.html

まず、未婚で生理がまばらだという場合には、通常は排卵誘発は行いません。するとしても、試しに一度誘発してみるという程度のもので、毎回排卵誘発をするということはあまりしないのが普通です。
これは自然に排卵が起こることが期待できるということもありますし、また未婚であればすぐに妊娠出産を望んでいるわけではないという理由からです。
一方、既婚で妊娠しても良い状況にある、もしくは望んでいるのになかなか妊娠しない、という場合には、排卵誘発を行います。
左の写真は排卵期の子宮内膜を示したもので、中央に木の葉状を呈した子宮内膜が描画されています。この厚さは排卵期ではおおよそ1cm前後であるのが普通です。
写真のうち、左側が右の卵巣、右側が左の卵巣を描画していますが、このうち左側の卵巣(すなわち写真右半分の方)に発育した卵胞(成熟卵胞)が、黒い円形物として描画されています。排卵期の卵胞の大きさは、直径でおおよそ2cm前後あるのが普通です。
月経周期のいずれの時期にも、子宮・卵巣にこのような状態が認められない場合、排卵がないと判断し、以下のような治療を行うことになります。
最初はクロミフェン(商品名;クロミッド、フェミロンなど)またはシクロフェニル(商品名;セキソビッド)という内服薬を使用してみるのが普通でしょう。
通常は5日目から(先生によっては3日目から)5日間毎日服用する、という形で服用します。クロミフェンは1日1錠ないしは1日2錠を朝晩に分けて、セキソビッドは1日2〜6錠を1日2〜3回服用します。
いずれの内服でも、頻度としてはかなり少ないですが卵巣の過剰刺激を来す可能性があり、よって多胎妊娠やOHSSに中止しなければなりません。OHSSに関しては別項目に記載がありますので、こちらをご覧になって下さい。
ところで、これらの薬自体には抗エストロゲン作用があると言われており、その影響で排卵期の透明なおりものの量が減ったり、排卵期になっても子宮内膜が通常のように厚くならなくなったりという影響が出ることがあります。
排卵はあると思われるのに(基礎体温が二相性であるのに)排卵期のおりものの量が少ないと思われる人は、先生にその旨をご相談なさってみて下さい。
なお右に、クロミッドによる排卵誘発によって排卵が起こるようになった方の卵胞の写真を掲載しました。この写真では右の卵巣に15mmと18mm、左の卵巣に15mmと22mmの卵胞が描核されていますが、このように一度に数個の卵胞が成熟してくるようになるケースが多いことは否めません。
クロミフェン以外では、高プロラクチン血症に対して用いるブロモクリプチン(商品名;パーロデル、テルロンなど)や、子宮内膜症で用いる経鼻薬(スプレキュア、ナサニールなど)を単独ないしはクロミフェンと併用して用いることもあります。
しかし、これらの治療法では排卵が起こらない場合もあり、このようなケースでは直接卵胞を育てるための注射(HMG、ないしはFSH)を用いることになります。代表的な薬剤としては、フェルティノームP、フォリルモンP、ヒュメゴン、パーゴグリーン、ゴナドリール、HMG日研、パーゴナルなどがあります。このうち初めの二つの注射薬はLHをほとんど含まない純度の高いFSH製剤で、多嚢胞性卵巣症候群(PCO)に対しての投与には他剤よりも適しているものと考えられています。
また、これらの注射はクロミフェンやブロモクリプチンと併用することもあります。方法は、生理の終わり頃(5〜7日目)から毎日あるいは一日おきに筋肉注射をしていき、卵胞径がおおよそ20mm前後に成長したらHCG注射を行い排卵を起こす、という形で行います。
この方法の利点は、卵巣自体の機能低下がない限り(つまり更年期のように、もう卵巣が働かなくなってきてしまったというような場合ではない限り)、まず排卵を起こすことが可能であるということですが、注射のために通院を余儀なくされること、1周期に何度も注射をする必要があること、そして一度にたくさんの卵胞が育ってきやすいということ、が欠点でもあります。
そして、一度にたくさんの卵胞が育ちやすいということは、妊娠した場合に多胎を起こしやすいということ、さらにOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を招きやすいということにもつながります。(OHSSについてはこちらを参考にして下さい)
特に、1回の注射の量を多くしないと排卵がなかなか起こらない人、あるいは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人の場合にはOHSSを招きやすいので注意が必要です。
体外受精・胚移植(IVF・ET)では一度に数個の成熟卵を採卵できる必要がありますので、むしろHMG注射で排卵誘発した方が都合が良く、このためHMG注射が好んで用いられているようです。

[ 101] 排卵がない場合にはどういう治療をする?
[引用サイト]  http://www.ladys-home.ne.jp/faqsite/ans-files/FAQ-E/FAQ-E7.html



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