話題とは?
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うらの・けいこ●1955年、群馬県生まれ。株式会社東芝商事を経て、対話総合センター入所。上級インストラクターとして多くの企業で社員教育を担当。元産能大学講師・日本電信電話ユーザー協会テレコミュニケーション講師。『電話の応答が3時間でマスターできる』(明日香出版社)、『「気がきく女になれる」50のルール』(PHP文庫)、『ツライ職場を乗り切る話し方』(宝島社)など著書多数。 ある人と豊臣秀吉の話になったとします。生憎、あなたは「秀吉=信長の後を継いで天下を統一し、大阪城をつくった人」くらいの知識しかない。どうしたらよいでしょう。まずは、話の流れを読みながら、「秀吉」というキーワードを接点にして、自分の得意分野に相手を引き込んでしまうのです。例えばこんな具合に。 例1:「秀吉といえば大阪城ですね。城といえば、姫路城に行ったら姿かたちが美しくて感動しました。そもそも城というのは……」 例2:「商人の町、大阪の基礎をつくったのが秀吉ですね。俗に、ナニワ商法ってありますね。最近それで伸びている会社がありまして……」 例3:「ゲームが好きなんですけど、秀吉のボスだった信長を主人公にしたゲーム、知っています? あれがすごい面白くて……」 目線を絶対に下げてはいけません。相手の目を見つめるように話をして、ひとしきり話が終わったら、沈黙の“間”をうまく入れるのです。自信たっぷりに見せるために。相手がふたりなら、それぞれの目を交互に見つめる。ここまでやれば完全にあなたのペースです。 さらに完璧を期すならば、「すごく面白い話があって……」「ほんとびっくりしたんだけど……」といった話の前振りをつけるのです。感情を込め、明るく楽しそうに話し続ければ、相手は秀吉の話題だったことを忘れてしまうかもしれません。人間、10の知識を100に見せる一発勝負の会話を必要とする場面が、一生のうち何回かあるはず。この話法、政治家が得意とします。いつもやっていたら知り合いをなくすでしょうが。 もうひとつの方法は、相手が話をする内容を先回りして察知し、それに対する質問をしてしまうのです。秀吉の例でいえば、「リーダーとしての秀吉をどう評価します?」。忘れてはいけないのが最後のフォローです。相手がひとしきり話したら、さも自分も同意見のように「そうですよね」と語尾を長く引っ張って駄目押しをする。これで相手は、秀吉についてよもやあなたが無知であるとは夢にも思いません。話し上手といわれている営業マンはもちろんですが、銀座のナンバーワン・ホステスなども、天性の勘でこれを実践しているはずです。経済紙を読んで勉強しているといってもたかが知れたもの。彼女たちは自分の土俵に客を引きずりこむのがうまいのです。 それでも「屈服」せず、その話題を再度してくる人もいます。そのときは素直に、「お詳しいですね。もっと聞かせてください」と身を乗り出しましょう。「勉強させてください」と言うと「なんだおまえ、知らないのか!」と言われかねないので、「聞かせてください」がよいでしょう。相手は優越感を感じて気持ちよく話してくれるはずです。最後は、「今日は本当にありがとうございました」ときちんと言い添えます。心の中で思っている感謝の気持ちは、躊躇なく、口に出す習慣をつけてください。これが実行できるかどうかで、あなたの好感度に雲泥の差が出てきます。 |
[ 178] 知識のない話題をごまかすには
[引用サイト] http://www.president.co.jp/pre/20050801/001.html
