ダブルとは?

ダブルヘッダーは、野球の試合において、特定のチーム同士が同一球場において1日のうちに2試合を開催することを意味する。
球場難やフランチャイズが確立されていなかった1930〜60年代前半においては同一球場で違うカードを開催する変則ダブルヘッダーの開催が比較的多かった。特に、関東ではプロ野球においては後楽園球場、駒沢球場、川崎球場が使用されているが、後楽園をホームとするチームが多く、巨人軍のゲームを19時以後開始のナイターで開き、その前に巨人軍以外のチームが絡む試合を16時ごろからの薄暮開催とした変則開催が多かった。
1960年代後半以降も、試合数が増加した関係もあり、1カード3連戦の原則から主に毎週日曜日や祝日に同一カードでのダブルヘッダー開催を多く開催したことがあった。しかし、巨人軍と大毎(-1962年シーズン途中まで)、日本ハム(東映、日拓 1964年以後)がいずれも前年度Aクラス入賞でホーム開幕権利を獲得すると、日程の都合で変則ダブルヘッダーで行うケースもあった(多くは巨人戦をデーゲーム、大毎、日本ハムはナイターというケースだったが、東京ドームで開幕を迎えた1994年、1997年、1999年の場合はこの逆だった)。ただし、観客は入れ替え制をとったので、2試合続けて観戦することはできなかった。
1973年から82年にかけて、パリーグが前期・後期の二期制を導入した時期に、日程の調整と、1カードが13試合になることから4連戦が組まれることが多く、そのときにダブルヘッダーが多く行われた。日本ハムファイターズは、ダブルヘッダーの第1試合と第2試合のあいだに、ファンを対象にした行事(「人工芝で宝探し」とか、「プラカード・デイ」とかいうイベントを行い、ファンにグラウンドに降りてもらった)を行うこともあった。
しかし選手の健康面を考慮し日程にゆとりを持たせるようになった1980年代中盤以降はダブルヘッダーの常時開催がほとんどなくなり、シーズンの最終盤に雨天中止などの関係で日程が消化できなかった試合で同一カードダブルヘッダーを開催する程度にとどまっている。その上近年では雨天時でも試合を開催できるドーム球場を本拠地としている球団が多くなったため、前述の理由でのダブルヘッダー開催も行われなくなってきている。
セ・リーグでは1998年10月10日、横浜−中日(横浜スタジアム) - 第一試合横浜2−1中日、第二試合中日5−4横浜
パ・リーグでは1998年10月9日、西武−オリックス(西武ドーム[1]) - 第一試合西武3−1オリックス、第二試合西武6−2オリックス
2007年9月30日に横浜−東京ヤクルト(横浜スタジアム)がダブルヘッダーとして予定されていたが、雨天中止となり、9年ぶりのダブルヘッダー開催は幻に終わった。
アメリカの場合はネオ・クラシカル様式球場がブームになっているため屋根付の球場が少ない。そのため、天候によって日程が左右されることがよくある。そのうえ、年間(およそ4月から9月の半年・180日強)に162試合もの超過密日程をこなさねばならない。通常は、選手の疲労を考慮して、なるべくダブルヘッダーとならないよう試合開始前や試合中に天候悪化により試合ができなくなっても、天候が回復するまで1〜2時間は待つのが当たり前である。それでも、雨天中止となった場合には、消化試合がなるべくシーズンの終盤に集中しないように昼夜のダブルヘッダー開催を実施することがよくある。
アメリカ・大リーグでは1920年10月2日にはピッツバーグ・パイレーツとシンシナティ・レッズが20世紀唯一のトリプルヘッダー(同日三回対戦)を行った。
2000年と2003年に交流試合(インターリーグ)のニューヨーク・ヤンキース対ニューヨーク・メッツの試合が同じ日・同じカードでありながらそれぞれのフランチャイズ球場(ヤンキースタジアム、シェイスタジアム)で行われた。これは雨天中止で日程未消化の試合が発生したことによる処置で、選手らは第1試合終了後パトカーや白バイ隊の先導で第2試合の会場に移動したという。この両チームの対戦カードは、それぞれの球場が地下鉄で結ばれていることから「サブウェイ(地下鉄)・シリーズ」と呼ばれるが、多くの観客たちはその地下鉄で球場を移動したため文字通りの“サブウェイ・シリーズ”となった。
2006年8月18日にボストン・フェンウェイパークのニューヨーク・ヤンキース対ボストン・レッドソックスのダブルヘッダーが行われたことにより同年8月21日まで同一カード5連戦となる。
2007年9月25日のシアトル・マリナーズvsクリーブランド・インディアンズの試合はセーフコ・フィールド球場で開催されたが、4月にインディアンズ主催のクリーブランドの試合が積雪で中止されたため、その振り替え試合を第1試合に組み(この時はマリナーズがホームスタジアムながら先攻)、第2試合は本来のマリナーズ主催(インディアンズ先攻)で行われた。
日本では1953年8月9日の東急フライヤーズ対近鉄パールス(後楽園)のダブルヘッダーは夕方17時からの第1試合が延長20回・4時間46分もかかった。当時は同一カードのダブルヘッダーの場合は第1試合は時間・回数制限を一切行わなかった(変則ダブルの場合は第1試合は12回までで打ち切り)ためだった。このため第2試合は22:11からの試合開始となり、7回の攻撃が終了したところで時限の23:45が来たためコールドゲームとなった。現在では、第1試合の終了時間が20:40を過ぎると、第2試合は中止されるのでこの記録が破られることは、規則変更がなされない限りはない。
1967年10月12日に広島が日中に巨人(後楽園)、夜はサンケイ(神宮)と、フランチャイズ制が確立した1952年以降では唯一、同一日に対戦カード・会場を変えて変則ダブルヘッダーを実施。
1971年10月11日には川崎球場でいずれも中日がビジターでホームチームが異なる変則ダブルヘッダーをした。第1戦がヤクルトアトムズと、次いで第2試合は川崎が本来のホームタウンである大洋ホエールズとの対戦。ヤクルトは大学野球との絡みで明治神宮野球場が使えない日もあり、横浜平和球場等とともに別会場で消化試合を振り替えたことがこの当時多かった
更に1973年10月13日日拓vs太平洋(後楽園)の試合は第1試合が本来の日拓の主催で、第2試合は太平洋の主催でダブルヘッダーを行った。いずれもシーズン終盤の日程調整の関係でこのような変則的な日程となった。
ダブルヘッダー第2試合は、第1試合終了20分後に開始されるが、両チーム監督の合意があれば20分以内に開始しても差し支えない。もちろん20分以上間隔を空けてからの開始も差し支えないが、最大30分以内と決められている。
なお、球場使用の適否権限は打順表交換前まではホームチーム監督に、打順表交換後は審判員に権限が移るが、ダブルヘッダー第2試合のみ、打順表交換以前以後を問わず、ダブルヘッダー第1試合の球審だけが、ダブルヘッダー第2試合開始の適否を判断する権限を持っている。
野球以外の各種競技(バレーボール、バスケットボールなど)に於いても1つの会場で1日に複数の試合をこなす場合があり、それらは「変則ダブルヘッダー」と言われる場合がある。
Jリーグでは観客入れ替えや芝生の管理上の関係で同一会場での変則ダブルヘッダーの開催を認めていない。(注:前身の日本サッカーリーグでは過去に日産、読売FCの試合を国立競技場で変則ダブルで開催したことがあった)
特にJリーグ開幕初期の頃、唯一同じ都市(横浜市)を本拠地としていた横浜マリノス、横浜フリューゲルスが同じ日に主催ゲームを行うことが多かったが、フリューゲルスが九州地区を特別活動地区(準ホーム)としたことや国立競技場を使用したことなどもあって三ツ沢公園球技場で変則ダブルヘッダーが組まれることはなかった。
1999年にはヴェルディ川崎と川崎フロンターレ、2001年以降はFC東京と東京ヴェルディ1969(以下、東京V)が同一競技場をホームスタジアムとしているが、このような場合でも変則ダブルヘッダーを認めておらず、隔節でホームゲームを行う形を採っている。2006年からは東京VがJ2に降格したためFC東京のホームゲームと東京Vのホームゲームが同日に開催される場合もあるが、ホームスタジアム(味の素スタジアム)の優先使用権はJ1チーム(この場合はFC東京)にあるため、東京Vは国立や駒沢、西が丘でホームゲームを開催する。
Jリーグの下部団体日本フットボールリーグ、また天皇杯では一部の試合会場で変則ダブルヘッダーを行う事例がある。
例:富山県総合運動公園陸上競技場で富山県にフランチャイズを置くアローズ北陸とYKK APサッカー部のホームゲームが同日変則ダブルヘッダーで行われた。
NFLでは、同一放送局で2試合連続して放送を行うことを「ダブルヘッダー」と呼ぶ。この場合、対戦チームのみならず会場も全く別である。レギュラーシーズンでは、原則として日曜日午後にFOXとCBSで東部時間午後1時キックオフのゲームと、午後4時15分キックオフのゲームを連続して放送する。2005年以降、Week1において、マンデーナイトフットボール(MNF)のダブルヘッダーが行われている(2005年はハリケーン・カトリーナの影響、2006年からレギュラー化)。
^ この年の西武ドームは観客スタンド部分のみ屋根がついており、グラウンド部分には屋根が無かった。そのため、ドーム球場といえども雨天中止が多かった。グラウンド部分に屋根がついたのは翌1999年から。

[ 49] ダブルヘッダー - Wikipedia
[引用サイト]  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%80%E3%83%BC



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