しまいとは?

広島の食と言えば、牡蠣!お好み焼き!などというのが真っ先にアタマに思い浮かぶ。ラーメンはというと、尾道ラーメン!とくるのが一般的であろう。しかし、”広島ラーメン”という立派なご当地ラーメンも存在するのです。新横浜ラ博の調査によれば、戦後屋台から始まったお店の中から店舗を構えたお店を祖として「しまい」というお店が誕生。その血縁関係にある人が「陽気」というお店をだし、これらのお店から暖簾わけされたお店が多数存在し、”しまい系”というひとつの系統を確立。色々なスタイルのラーメンも存在する中で、この”しまい系”が”広島ラーメン”の中核をなしているようです。
そのラーメンは、トンコツや鶏ガラ、ヤサイなどからとった白濁スープに、細麺を合わせ、細もやし、青ネギ、メンマ、チャーシューをトッピングしたというスタイル。レンゲはなく、デフォで胡椒が振られています。面白いのは、「しまい」よりも早い時期に創業している「来頼亭」も、実にこの「しまい」と似たような特徴を持ったラーメンを出していること。見た目には錦糸卵がのっている点がことなると言えば言えるものの、「しまい」系の「陽気」がデフォで胡椒を振っていないのに、「来頼亭」では胡椒入り。やはりレンゲもありません。
「しまい」は、そこそこの交通量のある通りに面して建っています。老舗の割りには小奇麗なのは、途中で改装でもしたからなのでしょうか。4人がけのテーブルが2卓と、2人がけのテーブルが3卓。厨房の目の前にはカウンター席が4つあるものの、物が置かれておりお客様用としては使われていないようです。
オーダーしたのは”中華そば”500円。茶濁のスープの表面には油が浮き、中細のストレート麺が見え隠れ。青ネギ、細もやし、チャーシューがのせられ、レンゲは出てきません。このスープ、トンコツの旨みが実によく引き出されていてコクがあります。丼を口に近づけてスープを啜るので、デフォで降りかけられた胡椒の香りが鼻腔をくすぐります。それでもスープにはあまり影響しない程度の量なので香り付けという感じですね。麺は細麺のストレートで柔目茹で。ここまで書いてて自分で気付いたのですが、胡椒の有無を除けばかなり和歌山ラーメンに近い印象。でも実際に食べた時にそうは思わなかったのは、おそらく決定的に使っている醤油の味が違うからかも知れません。しかしこちらの麺、柔目でもコシはかなりしっかりしています。
細もやしは実にこのスープによく合っています。普通のもやしだと水っぽくなってしまいますが、細もやしだとそういうことがない。チャーシューはこの値段で2枚ものっていて、モッチリと高級感のあるもの。お徳に感じます。
一方、同系統の「陽気」ですが、塩気は「しまい」よりも薄めで、味の印象がかなり異なるところが面白い。更に胡椒もかかっていませんでした。
他のお店も食べ歩いてみて感じたことは、広島も古くからラーメンには寛大な土地だったことがうかがえ、益々興味を掻き立てられました。機会があればまた訪れてみたい場所です。(’07.7.8)

[ 263] やまらぁ 198杯目 麺や 七彩
[引用サイト]  http://www16.ocn.ne.jp/~deslab/199.html



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