延長とは?
|
「著作権保護期間の延長にメリットはあるのか」――クリエイターや弁護士など64人を発起人とした団体が発足し、保護期間延長を議論なしで決定しないよう文化庁に要望書を提出した。Webサイトなどで意見交換を促し、望ましい著作権のあり方を考える。 「著作権保護期間の延長については、国民的な議論を尽くすべきだ」――クリエイターや弁護士など64人が発起人となった団体「著作権保護機関の延長問題を考える国民会議」は11月8日、文化庁に対して、議論を尽くさずに保護期間を延長しないよう求める要望書を提出した。今後はWebサイトやシンポジウムを通じて意見交換を促していき、望ましい著作権のあり方を考える。 日本の著作権法では、一般著作物の著作権・著作隣接権は著作者の死後50年間保護される。しかし米国や英国、フランスなど欧米先進国の多くでは70年間。日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本漫画家協会など16の著作権保護団体は、日本も欧米に合わせて70年に延ばすべきと訴え、このほど文化庁に要望書を提出した(関連記事参照)。 保護期間の延長は、著作物のあり方を大きく左右する可能性があるにも関わらず、十分な議論がされていない――同会議はこんな危機感から設立された。保護期間の延長にただ反対するのではなく、著作権について改めて考え、議論を尽くして適切な結論を得ることを目的としている。 会議の呼びかけ人は、ライターの津田大介さんと弁護士の福井建策さん。発起人には、編集者の竹熊健太郎さんや劇作家の別役実さん、ライターの小寺信良さん、スタンフォード大学のローレンス・レッシグ教授などが名を連ねている。 11月9日にWebサイト開設して意見を発信していくほか、12月11日に、延長賛成派・反対派を交えて議論するシンポジウムを、東京ウェイメンズプラザホールで午後5時半から開く予定。その後も議論を続けていく。 「米国が著作権保護期間の延長を毎年のように要求してきている。国内の著作権管理団体も延長するよう要望している。だが、延長することは本当に、日本にとってメリットになるのだろうか」――福井弁護士はこう指摘し、会議で賛否さまざまな意見を集めていく方針を示した。 著作の多くをフリーで公開することで知られている評論家・翻訳家の山形浩生さんは、保護期間延長に反対の立場だ。「私が2050年に死ぬとして、2100年まで守られていた著作権が2120年まで延びると言われても、『すばらしい! これで安心して創作活動できる!』などと思うわけがない」(山形さん) 弁護士の金井重彦さんは「著作者が生きている間は権利が守られるのは重要。だが、死後に孫の貯金通帳に印税が振り込まれることを、著作者は創作時に想像するだろうか」と疑問を投げかける。 「銀河鉄道の夜はかなり以前から戯曲化したいと思っていたが、宮沢賢治作品の中でも特にガードが固く、許可がもらえなかった。死後50年経ってやっと使えるようになり、まずアニメのシナリオにし、戯曲にした。このように活用されることで、作品も活性化されたのでは。著作権法保護期間が切れるということは、私財が公共の物になるということ。自分の戯曲も含め、公共物になる時期は早いほうがいいと思う」(別役さん) 山形さんは、自由な2次利用が著作物の価値を高める可能性を指摘する。「ジョージ・オーウェルの小説や、ケインズの経済学書ももうすぐ著作権が切れるため、翻訳しようと楽しみにしている。海外の名著で、偉い先生がひどい翻訳をしているが、偉い人だから誰も手を出せない、というケースもある」(山形さん) また、著作者の死後何十年も経つと、権利を相続している人を探し出すことも難しい。「延長してしまうと、2次利用したい時に著作権者を捜すことが今よりも大変になり、古い著作物が死蔵される可能性が高まる。延長は、著作権法の目的としている『文化の発展』につながるのだろうか」(金井弁護士) 竹熊さんは「延長で誰が得するのか分からない」と疑問を投げかける。「著作権管理団体はみな、権利者に代わって守ると言っているが、50年が70年に伸びたところで権利者が得しているのか、正直言って分からない」 小寺さんは「著作権保護期間を延長しても、クリエイターには全く関係ない、という事態もありうる」と指摘する。著作財産権が譲渡可能。保護期間が延長されても、得するのは著作者本人の相続者ではなく、財産権の譲渡を受けた第三者、という可能性もある。 欧米先進国では保護期間を70年としている国が多い。ただ福井弁護士によると、著作権に関する国際条約「ベルヌ条約」加盟国のうち、70年に延長したのは3分の1だけ。「古い作品の輸出額が多く、延長すると得になる国が延ばした。日本は今延長しても経済的にはデメリットの方が大きいのでは」 米国で弁護士経験がある城所岩生成蹊大学法学部教授は、米国が70年に延長した背景に、先行して70年に延ばしていた欧州との不均衡を是正し、米国が不利にならないようにするため、という理由があったと指摘する。 会議には、延長反対派だけでなく、態度を保留している人、条件によっては延長に賛成する人などさまざまな立場の人が参加しているが、「より深い議論が必要」という点では意見が一致している。 城所教授は、延長については「ニュートラルな立場」だが、議論を深める必要があると語る。「1998年、米国で著作権保護期間が延びた。『ミッキーマウス保護法』と呼ばれる通り、ディスニーのロビー活動の成果ではあったが、米国では広く議論され、最高裁まで行った」(城所弁護士) 日本では、映画の著作権保護期間が2003年に70年に延長された。映画配給会社代表を務めるくまがいマキさんは「映画業界関係者は、保護期間の延長について知らなかった。欧米で延長が決まった際はきちんと議論されており、日本で議論がなかったのは恥ずかしいこと」と語る。 慶應義塾大学経済学部の田中辰雄助教授は、延長する場合としない場合の経済的利益を比較すべきと指摘する。過去の延長について、延長の前後で創作物の量が増えたかどうか、消費者にとってのメリットが高まったかどうかを調査し比較すれば、どちらがメリットがあるか見えるという意見だ。 会議は、まずシンポジウムを開いて延長賛成派・反対派を交えて議論して論点を整理。今後の活動を検討していく。 著作権の保護期間を、著作者の死後50年から、同70年に伸ばすよう業界団体が文化庁に要望書を提出した。会見では、保護の強化を訴えつつも、ネット時代に配慮した慎重な発言も目立った。 猪木「イチ、ニ、サン、ゴー!」 gooがサンゴ保護プロジェクトgooがサンゴの保護プロジェクトを始める。特設サイトにユーザーが30人集まるごとに、沖縄の海にサンゴを植える。発表会ではアントニオ猪木さんが水族館でダイビング。 Wiiと「フレッツ光」でネット機能を楽しんで──任天堂とNTT東西がタッグWiiとフレッツ光の接続促進へ、任天堂とNTT東西が手を組む。サポートセンターの共同運営や、6800円の「おまかせパック」提供を通じ、4割にとどまるWiiのネット接続率引き上げと、フレッツ加入者増を図っていく。 ケータイが大学の教室になる サイバー大学が動画配信テストサイバー大学・吉村作治学長の「ピラミッド・ミステリーを解く」と、ソフトバンク孫社長の講演を、携帯電話で見られるようにした。今後は実際の授業も配信する考え。 「世界最強ビジネスパーソン」はAppleのジョブズCEOFortuneの「最も有力なビジネスパーソン25人」ランキングで、Appleのスティーブ・ジョブズCEOが1位になった。 jobtxt1 += '30代で派遣・フリーの仕事はなくなるのか?43歳エンジニアと派遣会社担当者に聞いた'; jobtxt2 += '匿名|最高25社から査定結果が届く。査定|プロが鑑定するあなたの市場価値'; |
[ 61] ITmedia News:「著作権保護期間の延長、議論を尽くせ」――クリエイターや弁護士が団体発足
[引用サイト] http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0611/08/news103.html
|
青空文庫では、夏目漱石や、芥川竜之介、太宰治などの作品を、誰でも自由に読むことができます。この「自由」は、作品を保護する期間を作者の死後50年までとし、そこから先は制限をゆるめて、利用を積極的に促そうと決めている、著作権制度のたまものです。すでにあるものをもとに、新しい作品を仕立てたり、翻訳したりする「自由」、演奏や上演などの「自由」も、著作権が切れた後は、広く認められます。 この保護期間を、死後70年に延長しようとする検討が、一部の権利者団体と、米政府の要求を受けて始まりました。私たちすべてにとっての「自由」を、古い側にもう20年分追いやり、せばめてしまう延長に、青空文庫は反対します。その意志をはっきりと示すために、「著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名」を進めます。 青空文庫が、はじめて延長反対の立場を明らかにしたのは、2005年1月1日の「著作権保護期間の70年延長に反対する」と題した「そらもよう」でした。 翌2006年1月1日の、「全書籍電子化計画と著作権保護期間の行方」でも、欧米を中心とした、さまざまな電子図書館計画の進捗状況を踏まえながら、延長のもたらすマイナスを訴えました。 同年12月31日には、翻訳の観点から保護期間延長を問い直した、大久保ゆうさんの「青空文庫と翻訳と」を掲載し、同じく大久保さんによる、サン=テグジュペリ "Le Petit Prince" の新訳、「あのときの王子くん」を、「私はひとりの翻訳人間として、これ以上の著作権保護期間の延長を望まない」とのメッセージを添えて公開しました。 いずれも長めの記事ですが、読んでもらえれば、なぜ「延長には反対」と考えるに至ったかを追ってもらえます。 9月22日には、日本文藝家協会、日本漫画家協会、日本音楽著作権協会(JASRAC)など16の権利者団体からなる「著作権問題を考える創作者団体協議会」が、死後70年への延長を求める声明文を発表し、要望書を、文化庁に提出しました。 これに対し、11月8日には、著作者やアーティスト、図書館、電子アーカイブの関係者、研究者、法律家などが発起人となった、「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議(後に、「フォーラム」と改称。)」が、「国民的議論を尽くさずに保護期間延長を決定しないよう」求める要望書を、同じく文化庁に提出しました。 フォーラムのウェッブページには、「延長」「反対」それぞれの立場からの主張や、この問題に関する参考情報がまとめられています。 加えて、「延長に反対」の思いが確かに胸に育ったのなら、その考えをはっきり示すことも必要と考えて、私たちは署名活動を行うことを決めました。 さらに、青空文庫設立10周年にあたる2007年7月7日からは、明年2月末を締め切りとして、第二期の署名活動を再開しました。 日本国憲法は、第16条で、「法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利」を認めています。 インターネットの電子図書館、青空文庫では、延べ680名をこえるボランティアが用意した、6300あまりの著作権保護期間を過ぎた作品が公開されています。1997年から、この仕組みを育て、使っていく中で、私たちは、著作物を利用する新しい可能性が開けたことを痛感してきました。 電子化は、収蔵と配布のコストを大幅に下げ、世界中のどこからでも利用できる図書館型の施設を、費用をかけずに整えて維持する道を開きました。さまざまな機器による、さまざまな「読み方」も可能になりました。作品を音声に変換することで、視覚障害といった、読むことの困難を抱える人たちにも味わってもらえるようになりました。 保護をある時点で終え、そこからは積極的に利用を促して、文化の発展につなげようとする著作権制度の考え方は、インターネットを得て、大きな力を発揮し始めたのです。 作者の存命中に加えて、死後も50年まで保護する従来の設定を守っても、創作活動の支援の水準は、変わらず保てます。一方これを維持すれば、今後は、作品の利用をいっそう促せます。青空文庫だけではありません。音楽、美術、映画などのさまざまな領域で、文化を分かちあう新しい仕組みが、成果を上げていくでしょう。 一部の権利者団体と米政府が求める、死後70年への延長を行えば、誰もが自由に利用できる作品は、さらに20年分、古いものに限られます。翻案や翻訳が制約され、上演や演奏の機会がへって、死蔵作品がふえかねません。 個人の創造力は、生物的な死によって失われることを踏まえれば、死後の保護期間をこれ以上延ばしたとしても、創作に、より手厚い支援を与えられるかは疑問です。 署名用紙を開けない場合は、下のアイコンをクリック(左クリック)して、PDF形式のファイルを開くのに必要な、Adobe Readerをインストールしてください。 まず、あなたご自身の署名をお願いします。(すでに第一期に署名していただいた方も、第二期にはあらためて、書いていただけます。) 1枚の署名用紙には、できるだけ5人分の署名を集めてください。(むつかしければ、5人分に満たなくてもかまいません。) 図の要領で折り畳み、三方をセロハンテープでとめ、切手を貼って送ってください。(セロハンテープは隙間なく貼っていただく必要はありません。むしろ多少のあきがあった方が、解体が容易です。) 切手の金額は、宛先用紙と署名用紙、合わせて5枚までなら、80円。10枚までなら、90円を目安としてください。 80円では25gまで、90円では50gまで送れます。正確に重さをはかれる方は、制限内におさまる、ぎりぎりの枚数に調整していただいてかまいません。 著作権の保護期間を、死後50年までとする著作権法の規定が、現在の青空文庫を支えていることを伝えてください。 著作権が50年で切れる仕組みとインターネットの組み合わせを生かそうとしているのは、青空文庫だけではありません。 国立国会図書館は、著作権が切れた作品を中心に、明治、大正期の書籍、14万3000冊の画像を、近代デジタルライブラリーで公開しています。 映画や音楽などの領域でも、著作権の切れた作品を自由に利用できるようにする試みは、成果を上げていくでしょう。 保護期間の延長は、こうした文化共有の青空全体に、厚い雲をかけることに思いをはせ、そのことを伝えてください。 蒲松齢のまとめた、中国、清代の怪異短篇小説集「聊斎志異」からは、太宰治の「清貧譚」や「竹青」、芥川竜之介の「酒虫」をはじめ、数多くの作品が生まれています。 創作を支援する上で、保護は有効な手段ですが、その期間を作者の死後70年まで延ばすことには、社会全体による文化の産物の活用を、むつかしくするという側面もあることに心を寄せてください。 用紙を郵送して署名をお願いする際、私たちが使っている依頼書をここに置いておきます。(Word形式です。使えそうなら、適当にアレンジしてどうぞ。) 自分のホームページや、ブログをもっている方には、機会をみつけて、青空文庫と延長反対署名への言及をお願いします。 以下のタグを組み込めば、このページの上に置いたものと同じサイズ(540*405)で、あなたのページにビデオを表示できます。 「ページを開いたとき、真っ先に目に飛び込んでくるところで意志表示しよう」という狙いから、新しく作られたものです。 html の body タグの後ろに、以下のコードを貼りつけることで、表示できます。(JavaScriptとスタイルシートが有効である必要があります。) 2007年6月1日、川内博史衆議院議員(民主党)に、署名簿を添えた請願書をお預けし、衆議院議長への紹介をお願いしました。 しばしば権利保護にかたよりがちな著作権を巡る政策決定の場で、川内議員は、「文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与する」という著作権法の目的を踏まえて、利用の意義を重視する立場から提言を続けてこられました。 川内議員の働きかけを得て、我々の請願はさらに、高井美穂議員、牧義夫議員、 高山智司議員、松本大輔議員、笠浩史議員(民主党、受理番号順)のお働きを得て衆議院議長に提出され、議長から文部科学委員会に付託されました。 ※青空文庫はこれまで、寄付を求めてきませんでした。今回の署名活動にあたっても、金銭面での支援は、お願いせずにおこうと考えています。 |
[ 62] 著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名
[引用サイト] http://www.aozora.gr.jp/shomei/
