飽きとは?
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この11月で、パートナーとやっている英語教室「英語のシャワー」が4年目を迎えました。始めた頃からずっと、まずは3年やってその後でも「おもしろい」と感じていられるようならいいなあと思っていました。今、おもしろいし、これからまたおもしろくなりそう。僕も飽きっぽいですが、さらに飽きっぽいパートナーも同じことを言っているので、これはうれしいことだと思います。 元々好きなもの、思い入れを強く持っているものがあってことを始める人は続いて当たり前、気がついたら何十年もやっていた、となるのでしょう。しかし、僕らのように特に好きなものがあるわけではない人間の場合は、何か始めても続くかどうかはなんとも言えません。以前、会社で仕事をしていた頃、「Toshiさんは自分でビジネスをやろうとは思わないのですか?」と聞かれるとNOと答えていた理由の一つもそのあたりにありました。「おもしろいと思える間だけやって、気が変わったら他のことに移ればいいから」 それだけではなく、企業という大きなマシンを使うと、自力でやる以上のことができる、というのもありましたが。 そうやっていろんなことをやるのも楽しかったのですが、続けられるものなら何か一つでも二つでも続けた方がいいだろうなあとも、30代後半に入ってから思い始めています。一つには、続けることによってだけ出せる成果がありそうだということ。もう一つには、そういう成果にだんだんひかれつつあること。 そこで今回のコミトンでは(前置きが長くなりました)、飽きっぽい人間がどうして今も楽しくやれているのかを特に意識しながら、英語のシャワーの近況を書いてみたいと思います。 まず、続いている理由として最初に思い浮かぶのが、やっていることについて価値を感じ続けられているということです。英語というコミュニケーションのツールを通じて人がつながることができるというのは、クラスに外国人のゲストを連れてきて話したり、受講生が自分で外国人と話をした体験を聞く中で、よく感じます。小さなステップですがそういうことが世界の未来にとって必要だと思うので、そこへの道を作る一端を担うのは価値があると感じています。また、何かを学ぶことを楽しくできる、というのも自分として価値を感じられるところ。特に「これは苦手なんだ」と思っていた人ができるようになるのを見るのは楽しい。 もっとも僕は英語のシャワー以前の仕事でも恵まれていて、「なんでこんなことをやっているんだろう!」と思ったことはありません。ただ、今は当時以上に価値を感じられています。また、もし、かつての仕事を今もやっていたとしたら、「ビジネスの分野での革新はそれはそれで価値があるとは思うけど、そのノウハウを生かすべきもっと他の領域があるんじゃないかな」とか「それで仕事の効率を上げるだけじゃなくて、それで人々の生活がどう豊かになるのかを考えないといけないんじゃないか」と思うようになっていたような気がします。 英語のシャワーについても「もっとやるべきことがあるんじゃないか」と思うようになる可能性はあります。しかし国際社会でのコミュニケーション、そして教育というテーマは、幸か不幸かかなりの間、取り組む価値を強く感じられる領域という予感がしています。 価値を感じられるのはまた、やり方からも来ていそうです。採算は見ていますが、それと同じくらいに「で、みんなは英語ができるようになっているの?」というのを見ている。ビジネスとしての目標をほとんど持っていないので、経営上難しいことが少ない。ビジネスでいわゆるヒト、カネのところであまり悩まずに済み、モノにこだわれる。要は「どうやって儲けるか、大きくなるか」よりも、「どうやって英語力を伸ばせるか」を考えることに時間やエネルギーを割きやすいということです。 そんなことを言うとお利口さんぶっているように聞こえるかもしれません(^_^)。しかし自分の欲しいものを考えると、カネで買えるものについてはその程度で稼げる範囲で十分なよう。カネでは買えない欲しいものは、こういったやり方をしている中から生まれてくるようです。 さて、上のように書くと、英語教育に心血を注いでいるようにも見えますが、そんなことはありません。そしてその「がんばり過ぎない」というところに「続けられる」ための次のポイントがあるようです。上に書いたように前の仕事場(マネジメント・スクール経営)でもけっこう楽しくやっていたのですが、早く成果を出したいと思っていたために、かなりがんばって突っ走っていました。毎期何か新しいことをやろう、一段上のステップに行こう、という思いが先にあって、かなり早足な計画を立て、それに向けて走っていました。たとえば「もっとキャリアを自らつくっていく意識を高めよう。そのために来四半期はキャリアの本を出す、そのタイミングに合わせてウェブサイトを開設、一方でワークショップをスタートして...」という感じです。 実はそのともだちに外食産業はかなり向いていると思うので、そうなったらまたおもしろいだろうなあと思っています。という感じで僕の場合は続きそうなものが出てきました。この感覚で最近始めた「農」も続くといいなあと思っていますが、さてどうなるでしょうか(^_^)。 この記事のような文体で、毎週、さまざまなテーマで小論をお届けします。また会員専用メーリングリストでは、テーマを中心に、さまざまな話題について、「トラフィックは少ないが、質が高い」やりとりが続いています。利用登録をお待ちしています。 Toshi/高橋俊之(たかはしとしゆき)。知恵市場代表。株式会社グロービス執行役員、グロービス・マネジメント・スクール(GMS)統括責任者を経て、2001年7月からフリーランスとして活動。知恵市場の他、使える英語を楽しく習得する「英語のシャワー」を主宰。GMSクリティカルシンキング講師もつとめる。著書・監修書に「テクノロジー・パワード・リーダーシップ」(ダイヤモンド社)、「ビジネスリーダーへの |
[ 42] 183T 英語:飽きっぽいのに続いている理由
[引用サイト] http://www.nifty.com/chieichiba/f_weekly/183eigo_akippoi.html
